シラバス参照 |
年度 | 2021 |
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科目名 | 成人看護学実習(慢性期) |
担当者名 | 布谷 麻耶・川端 京子・種村 智香・髙橋 美宝 |
単位 | 3 |
科目目的 Course Objectives |
この科目は、これまでの授業を通して習得した知識と技術をもとにして、慢性期にある患者への看護のあり方を理解しながら、看護過程の能力を養い、個々の患者に必要な援助方法を学ぶことを目的としている。 |
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到達目標 Class Goal |
1.対象者の病態および治療による身体状況を理解できる。 2.対象者との円滑なコミュニケーションを通じて信頼関係を築くとともに、対象者の置かれた心 理的社会的背景を理解できる。 3.対象者の生活を尊重した援助を考えることができる。 4.対象者のセルフケアやセルフマネジメントを支援するためのかかわりを考えることができる。 5.対象者の療養生活を継続するために必要な社会資源の活用や継続看護、他職種との連携につい て考えることができる。 |
授業内容 The Content of the Course |
慢性的な疾病や障害を有する対象者の特徴を理解し、対象者の状態に応じた看護の実際や看護過程の展開を学ぶ。特に、対象者の疾病や治療の影響による身体症状のアセスメント方法、治療を安全に進めるための準備、苦痛の緩和・安楽に対する援助、セルフケア能力やセルフマネジメント能力を高めるための援助方法について学ぶ。また、対象者が退院後も症状をコントロールし、疾病の増悪や合併症を予防するために必要な療養生活について考えるとともに、その療養生活を継続するために必要な社会資源の活用や家族への支援、保健医療従事者間の連携について考える。 |
授業計画 Class Plan |
1週目: ①実習オリエンテーション ②対象者の疾患や療養生活に必要な看護技術や情報収集の視点や記録方法を復習し、主体的に 実習ができるように事前準備する。 ③病棟オリエンテーション ④受け持ち患者の決定 ⑤臨床指導者や教員の指導の基に受け持ち患者と関わり、情報収集や援助場面に参加する。 ⑥収集した情報のアセスメントや日々の援助の必要性について考え、記載する。 2週目: ①毎日収集した情報を統合し、看護上の問題を明確化し、看護計画を立案する。 ②立案した看護計画が適切な援助の方向性であるか確認するために、学生、教員、臨床指導者 で検討会を行う。 ③看護計画に基づき、臨床指導者と教員の指導の基で実習する。 ④受け持ち患者の状況に応じ、立案した看護計画を追加修正する。 3週目: ①看護計画に基づき、臨床指導者と教員の指導の基で実習する。 ②看護計画に挙げた患者のゴールの達成状況を評価する。 ③学生が行った看護実践や実習での学びを振り返るために、学生、教員、臨床指導者でカンファ レンスを行う。 ④同じ時期に本実習に臨んだ学生同士で学びを共有するために、学生、教員でまとめのカン ファレンスを行う。 ⑤実習記録を整理する。 |
授業方法 Class Method |
臨地実習と学内では、受け持ち患者への看護を行ううえで必要な知識や技術について調べ、 記録などの課題に取り組む。 まとめのカンファレンスでは、受け持ち患者の状況や看護実践、実習での学びについて、 各自発表し、他グループとの意見交換を行う。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
実習科目、プレゼンテーション、カンファレンス |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
実習前:①提示された事前学習課題に取り組み、ノートにまとめておくこと。 実習中:①実習記録を毎日整理し記載すること。 ②提示期限までに看護計画を立案すること。 ③受け持ち患者に看護を行ううえで必要な知識と技術を事前に復習すること。 実習後:受け持ち患者の病態や治療、看護について、これまでの授業内容を復習し、 関連する文献を読む、国家試験の過去問題を解くなどして理解を深めること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:実習への積極的取り組み度60点、実習記録40点 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
事前学習課題をまとめたノートは、実習初日に内容を確認し、フィードバックを行う。 日々の実習記録や検討会資料は、実習中に確認し、フィードバックを行う。 実習最終日のまとめのカンファレンスで実習全体に対するコメントを行う。 |
教科書 Textbook |
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教科書コメント |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
体調管理に留意し、実習開始前から日々の検温等の健康観察を行い記録しておくこと。 詳細は事前の実習オリエンテーションで説明する。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-1 人の生活を理解するための幅広い教養や基礎知識を身につけている。 1.知識・理解 1-2 生活者としての人を支援するために必要な専門的知識を習得している。 2.技能・表現 2-1 生命の尊厳と人権尊重を基盤とした倫理観と人の価値観を尊重した コミュニケーション方法を身につけている。 3.思考・判断 3-1 人の生活や健康を支える様々な要因(身体心理社会的)についての情報 を収集し、分析することができる。 3.思考・判断 3-2 援助が必要な人の状態を明確にして、援助の根拠を特定することができ る。 3.思考・判断 3-3 生活および医療全般にわたって、その人に起こりうる事態を予測し、 論理的思考力と的確な問題解決能力に基づいて、最善策を導き出すことができる。 4.態度・志向性 4-1 プロフェッショナルな看護師として社会に貢献する意欲を持ってい る。 4.態度・志向性 4-2 看護師として、生涯にわたって自分を高めていこうとする強い意思・ 意欲を持っている。 5.看護実践力・多職種間連携能力 5-1 他の医療職者や福祉関係の職種との連携を理解し、 その人や家族への援助ができる能力を身につけている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
担当教員はいずれも看護師として大学病院や専門病院に勤務の経験あり。実習で学生が受け持つ患者の疾患や病態、病期、治療の知識に基づき、退院後の生活を見据えた看護過程を展開し、必要な援助を行えるように指導にあたる。 |
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