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年度 2021
科目名 老年看護学実習Ⅱ
担当者名 德重 あつ子・岩﨑 幸恵・工藤 大祐・中島 一成・桧山 美恵子
単位 2
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科目目的
Course Objectives
この科目では、入院治療を必要とする老年期にある人を全人的に理解し、その人の個別性に応じた看護を実践する基礎的能力を養うことを目的とする。
到達目標
Class Goal
1.入院治療を必要とする高齢者の健康課題について理解できる。
2.医療施設(病院)に入院中の高齢者の受け持ちを通して、看護過程の展開ができる。
3.医療施設におけるチームアプローチと多職種連携について、説明することができる。
4.医療施設における看護の役割について、考えを述べることができる。
5.自己の高齢者観と看護観を説明できる。
授業内容
The Content of the Course
入院治療を必要とする高齢者の受け持ちを通して、看護過程(情報収集・全体像の把握、看護計画の立案・実施・評価・修正)を展開する。既存の知識と技術を応用させて、受け持ち患者の個別性に合わせた看護を実践する。
授業計画
Class Plan
【病院での実習】
1.事前学習(実習開始前まで)
 1)実習施設の概要(実習病院の概要・特徴、実習病棟の概要等)
 2)高齢者に多い疾患の復習
 3)継続看護、退院支援についての復習
2.臨地実習(8日)
 1)オリエンテーション:実習病棟、受け持ち患者についての説明を受ける。
 2)実習内容
  ①受け持ち患者について、加齢に伴う身体的・精神的・社会的機能の変化や入院による影響を
   理解した上で情報収集を行い、全体像を把握した上で、健康上の課題を明確にする。
  ②個別性を考慮した援助計画の立案・実施・評価・修正を行う。看護過程の展開には、指導者
   や教員の指導・助言を受ける。
  ③多職種との連携場面があれば積極的に見学・参加し、多職種連携や医療施設における看護の
   役割について学びを深める。
  ④看護実践を通して、自己の高齢者観と看護観についての考えを深める。
  ⑤カンファレンス:日々のカンファレンスは学生を中心にテーマを設定して行い、実習指導
   者、教員とも意見交換を行い、理解を深める。

【学内演習】(2日)
 1)記録整理、技術演習
  ①情報収集や関連図等、看護過程の展開に必要な記録について、教員の指導を受ける。
  ②受け持ち患者の看護実践に必要な技術について学習する。
 2)個別指導:
   実習記録やレポート等を基に個別面談を実施し、実習目標を達成できるよう助言・指導を
   行うため、日々学んだことの振り返りを各自で行っておくこと。
授業方法
Class Method
実習
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
予習:受け持ち患者の疾患について、病態・生理、治療等の学習をしておく。
   基礎看護学で学んだ看護技術についても確認しておくこと。
復習:実習の振り返りは毎日行い、疑問点は残さない。
   わからないことは、その都度教員や実習施設の指導者に確認すること。
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:実習目標の到達度と記録物(事前学習レポート、日々の学習記録、課題レポート)を80点、出席やカンファレンス参加状況等を20点とし、総合的に判断する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
事前学習レポートについては、実習開始前までに記載内容を確認し、実習につながるような助言と共に返却する。日々の学習記録については、原則毎日確認を行い、実習目標が達成できるよう指導を行うため、学んだ内容は記録に反映させること。
教科書
Textbook
教科書コメント
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
老年看護学実習Ⅱの実習要項参照のこと。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-1 
     人の生活を理解するための幅広い教養や基礎知識を身につけている。
1.知識・理解 1-2 
     生活者としての人を支援するために必要な専門的知識を習得している。
2.技能・表現 2-1 
     生命の尊厳と人権尊重を基盤とした倫理観と人の価値観を尊重したコミュニケーション
     方法を身につけている。
3.思考・判断 3-1 
     人の生活や健康を支える様々な要因(身体心理社会的)についての情報を収集し、分析
     することができる。
3.思考・判断 3-2 
     援助が必要な人の状態を明確にして、援助の根拠を特定することができる。
3.思考・判断 3-3 
     生活および医療全般にわたって、その人に起こりうる事態を予測し、論理的思考力と
     的確な問題解決能力に基づいて、最善策を導き出すことができる。
4.態度・志向性 4-1 
     プロフェッショナルな看護師として社会に貢献する意欲を持っている。
4.態度・志向性 4-2 
     看護師として、生涯にわたって自分を高めていこうとする強い意思・意欲を持っている。
5.看護実践力・多職種間連携能力 5-1 
     他の医療職者や福祉関係の職種との連携を理解し、その人や家族への援助ができる能力を
     身につけている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教員には看護職としての実務経験がある。実務経験を踏まえ、学生と双方向の対話を行いながら実習を進めていく。

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