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年度 | 2021 |
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科目名 | 公衆衛生学 |
担当者名 | 石原 真穂 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
生活が集団化した現代社会では病気予防や健康の維持・増進は個人の努力だけでは不十分で、集団(国、都道府県、市町村、企業、学校など)としての健康の維持・増進の努力が必要である。本講義では環境や生活習慣が人間集団の健康の維持・増進を図るために如何に重要かを理解することを目的としている。 |
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到達目標 Class Goal |
健康について総合的な知識を身につけ、自分自身と集団の健康に留意できるようになること。さらに栄養士として人々の健康の維持・増進に寄与する意義を理解すること。 |
授業内容 The Content of the Course |
公衆衛生学は、疾患予防、健康増進を目的とした学問であり、保健医療の最も基本となる学問である。本講義では、公衆衛生の基本的知識や概念を修得するとともに、最新データを用いながら、日本の公衆衛生の現状や課題について学び、地域や社会全体の公衆衛生における懸案について考えることを目的とする。 |
授業計画 Class Plan |
公衆衛生学が何を目指し、どのように発展してきたのか、また、人々の健康を保持増進するための社会制度を学んだ上で、これからの課題は何かをともに考えていく。 具体的内容は以下のとおりである。 1. 健康と公衆衛生 2. 健康データと疫学 3. 公衆衛生行政と関連法規 4. 医療保健制度、介護、社会保障 5. 成人保健 6. 高齢者保健 7. 精神保健と障害者施策 8. 母子保健 9. 学校保健 10. 感染症対策 11. 食品衛生 12. 環境衛生 13. 労働衛生 14. 国際保健 15. 健康教育とヘルスプロモーション・行動変容 小テスト(対面講義の状況による)もしくはレポート |
授業方法 Class Method |
主にテキストに沿って、専門職として職務を行う上で、また一人の人間として社会を生きていく上で必要となる基本的知識を伝えていく。極力平易な表現を用い、理解しやすい講義を心掛ける。 対面講義と遠隔講義(オンデマンド型)を織り交ぜながら講義を展開するが、感染症の動向や社会情勢を鑑みながら講義形態を調整する。 遠隔講義(オンデマンド型)の場合、事前に収録したものを講義開始時間にあわせて配信とし、インターネット環境による不利益を受けないよう、公衆衛生学の受講期間内は視聴が可能なように設定する予定である。 講義形式を基本とするが、各講義回ともに適宜問答法を取り入れ、学生からの意見、質問を求め、積極的な講義参加姿勢を望む。 各講義回ともに課題提出(Google classroom上で課題の提示・提出)を求める。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
講義形式を基本とするが、各講義回ともに適宜問答法を取り入れる。 遠隔講義時は、チャット機能の活用や、課題の中に振り返りができるような質問項目を取り入れる。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
各講義回で取り扱うテーマは独立したものではなく、相互に繋がっている。その点を意識し、次回の講義回のテーマについての予習を行った上で講義に臨み、講義が終われば復習を行う一続きの学習を必要とする。 【学習の目安】 予習:60分 講義:90分 復習(講義の振り返り・課題含む):120分 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](25点) ・平常点(75点) 平常点等配点内訳:各講義回ごとの課題点(75点) 小テスト(対面講義の実施状況による)もしくはレポート(25点) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
各講義回ごとに前回講義分の課題の解説を原則口頭で行う。また、学生からの質問については、個人が特定されないよう十分に注意した上で極力共有し、全体での理解向上に努める。 |
教科書 Textbook |
わかりやすい公衆衛生学 第4版/清水忠彦・佐藤拓代/ヌーヴェルヒロカワ |
教科書コメント |
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参考書 Reference Books |
シンプル衛生公衆衛生学/鈴木庄亮・久道茂監修 小山洋・辻一郎編集/南江堂 国民衛生の動向/厚生労働統計協会/厚生労働統計協会 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
講義時のマナーについて第1回の講義時に資料を用いて説明する。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-2 食品学および栄養学に関する基礎的・専門的知識を身に付けている。 4.態度・志向性 4-1 個人や社会が抱える様々な健康栄養問題を積極的に学習する態度を身に付けている。 4.態度・志向性 4-2 食物栄養学の専門的学習を通して、社会に貢献する自覚を身に付けている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
保健師としての、市町村保健センターでの母子支援事業従事経験を活かし、地域・母子保健の制度、課題、具体的取り組みについて講義する。 また看護師として、総合病院(循環器・ICU)、診療所、老人保健施設での従事経験を活かし、感染症や成人・高齢者保健、環境衛生、労働衛生について講義する。 公衆衛生学領域での研究者として、フィールドでの調査・データ収集、解析といった疫学研究について講義する。 |
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