シラバス参照

年度 2021
科目名 古典文学を読むⅠ
担当者名 管 宗次
単位 2
履修便覧ページへ
★★「単位」には開講学年の単位が表示されています。★★
★★「単位」が「-(ハイフン)」で表示されている場合は各自の履修便覧で単位を確認してください。★★


科目目的
Course Objectives
日本古典文学の代表的な作品の講読を通じて、学習者が自らその読解力を高める。また本科目は、中学校教科国語を教授するに足る基礎的知識および技能等を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。
到達目標
Class Goal
作品の表現と内容を十分に理解し、自分なりに解釈することができる。教職課程履修学生は、学修内容を当該の中学校教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。
授業内容
The Content of the Course
「伊勢物語」という古典の名作をゆっくり読んでいきたく思います。「伊勢物語」を通じて文学作品のよみ方を伝えたい。また古典が苦手だったひとには、古典が意外なほどにやさしく簡単に読める方法を講義します。「伊勢物語」は、ひとがひとを「愛」して「恋」して「かなしい」「さびしい」「つらい」「うれしい」などの「思い」があふれ綴られた本です。うつくしい言葉で「思い」が綴られた古典をともに楽しみたいと思います。ひとは、どんな時に言葉で、思いを残すのでしょう。
授業計画
Class Plan
1「伊勢物語」のあらまし、平安時代と貴族のことから文化・風俗・習慣・言葉について。また、テキストには岩波文庫「伊勢物語」を使うが、諸本をはじめとするテキストクリティークについてもふれます。
2「伊勢物語」を読む。1段
3    2段
4    3段
5     4段
6    5段
7    6段
8    7段
9    8段
10   9段
11 10段
12 11段
13 12段
14 13段
15「伊勢物語」という物語の姿を考える締めくくり。
授業方法
Class Method
テキストを用いて講読する。毎回、1時間で完結する物語を扱うので1時間で講義は完結する。各段には、長短があるので、扱うテーマは毎回かわる。言葉(用語)であったり、和歌であったり、登場人物の心情であったり、物語の造形であったり、様々な切り口で取り組みたい。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
授業で学んだ事を基にレポートを適時提出する。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
教職課程履修学生は、中高教育実習での研究授業場面や卒業後の中高正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、「中高教科の自主的教材研究」に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領および教科書等を積極的に活用する。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](60点)
・平常点(40点) 平常点等配点内訳:小レポート二回を第5回と第10回で課題としてだすこことする。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
毎回、講義の感想、質疑、などを記入してもらい、次回講義で紹介や応答につとめている。
教科書
Textbook
伊勢物語/ 大津 有一/岩波文庫
教科書コメント
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
美術館や博物館に足を運ぶということも考えて欲しい。
受講上の注意
Notices
意欲的な態度で臨んで欲しいのは当然かもしれないが、教科書は講義の運営に必要である。
教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-1 日本語および日本文学に関する基礎的また専門的知識を修得している。
3.思考・判断 3-1 日本語・日本文学に関して身につけた専門的知識を捉えかえし、批判的に考察する能力を備えている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
日本近世文学会会員、近代文学会会員、センター入試作成委員、出版社編集員、などの経歴あり。国語辞典などの執筆も多数あり。

シラバス参照