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年度 2021
科目名 公衆衛生学
担当者名 福山 丈二
単位 2
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科目目的
Course Objectives
公衆衛生学は「人間集団を種々の疾病から守り、健康の維持・増進を図り、その精神的肉体的能力を充分に発揮できるような環境にすること」を目的とした学問である。公衆衛生に関する広範囲に亘る事項について解説し、集団の健康を維持するための基本的知識や考え方を修得することを目的とする。
本科目は、中学校教科保健体育を教授するに足る基礎的知識および技能等を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。
到達目標
Class Goal
保健衛生や環境問題について幅広く知識を身につけて、国民の健康維持・増進のために適切な判断力のもとに指導できる基礎的な力を養うこと。
教職課程履修学生は、学修内容を当該の中学校教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。
授業内容
The Content of the Course
①保健統計と我が国の健康レベル、②感染症の疫学と予防対策、③ライフスタイル(食生活、運
動、ストレス)と健康との関係、④人が健康を維持するための環境(生活環境・地球環境)の諸問
題とその保全方法、⑤国・地方公共団体によって進められる保健行政サービス等
授業計画
Class Plan
( 1) 序論「公衆衛生学とは」  歴史、健康と疾病の概念、公衆衛生活動の実際
( 2) 衛生統計・日本の健康水準レベル 人口の推移、出生と死亡、死因、平均寿命
( 3) 各種疾病の死亡率と特徴 日本の三大死因、総死亡数、各種疾病の原因と予防
( 4) 各種感染症とその予防 感染経路、主な感染症と予防対策、予防接種、ワクチン
( 5) 栄養の確保と健康の増進 食事摂取量、食事バランス、健康増進法、保健機能食品
( 6) 食品の安全性 最近の食品事件、食中毒とその予防、食品の表示義務、食品添加物 
( 7) 地球環境汚染(Ⅰ) 人口の増加、化石燃料、オゾン層の破壊、地球温暖化、酸性雨
( 8) 地球環境汚染(Ⅱ) 森林破壊、砂漠化、黄砂、野生動物の減少、生物保護の国際条約
( 9) 飲料水の確保と安全性 水道の歴史、水源、安全性、トリハロメタン、急速濾過法
(10) 水質汚濁と下水処理
   下水道の歴史、河川の汚濁、BOD、COD、凝集沈殿法、活性汚泥法
(11) 大気汚染とアスベスト問題 大気汚染物質、常時監視、ダイオキシン、アスベスト
(12) 室内空気汚染と悪臭 シックハウス症候群、学校保健安全法、悪臭汚染と法規制、嗅覚測定法
(13) 廃棄物問題 廃棄物の種類、焼却処理、埋立地、産業廃棄物、リサイクル、不法投棄
(14) 健康の管理 健康診査、母子保健、学校保健、労働衛生、職業病、介護サービス
(15) 総まとめ 国民健康づくり、病気の予防、食事と運動、健康寿命の延伸、環境汚染
      ―定期試験―
授業方法
Class Method
毎回、授業ではパワーポイントによるスライドを約40枚程度用意し、分かりやすく説明する。また、前回の授業の復習のために、クイズを10題を予め作成して、授業の最初に順番に学生に回答してもらう。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
-
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
特に予習の必要はないが、復習は講義資料を見ながらしっかりするように。
次の授業で学生の理解度を見るために簡単な質問をして答えさせる。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(80点)

・平常点(20点) 平常点等配点内訳:小レポート 20点
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
公衆衛生学の中で重要と思われる諸項目について、学生に課題を与え、それについて調べた結果をレポートにまとめて提出してもらう。
教科書
Textbook
「公衆衛生学」受講者テキスト/福山 丈二/武庫川女子大学出版部
教科書コメント
参考書
Reference Books
イラスト公衆衛生学/石川哲也ほか/東京教学社
図説 国民衛生の動向2009/厚生統計協会/厚生統計協会
社会・環境と健康 公衆衛生学/柳川 洋、箕輪真澄 /医歯薬出版株式会社
地域との連携
Cooperation with the Community
公衆衛生学は地域と深くかかわっているが、授業では地域との連携を目指した介護施設や保健所等の見学などは行わない。
受講上の注意
Notices
「公衆衛生学 受講者テキスト」を購入し、持参してください。授業では、主にパワーポイントを用いて説明しながら講義を進めます。授業で理解できなかったことは、積極的に質問したり、参考書等で理解を深めてください。履修カルテ対象科目です。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-1 健康・スポーツに関する基礎的・専門的な知識を修得している。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents

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