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年度 2021
科目名 漢方処方学特論
担当者名 高 明
単位 2
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科目目的
Course Objectives
漢方処方は、複雑な病態に対応して一定の原則のもとに適切な薬物を選択し配合するものである。本特論は臨床によく使われる処方の組成原理、臨床応用ポイントを修得し、漢方処方の最新的研究動態を把握することを目的とする。
到達目標
Class Goal
1)代表的な病証の診断、処方の応用、処方を構成する各生薬の効能およびその相互作用について理解できる。
2)漢方処方の合方、漢方処方と西洋薬との相互作用および最新研究成果を例示できる。
授業内容
The Content of the Course
漢方医学の立場から、臨床によく見かける病証の診断、処方の応用、処方を構成する各生薬の効能およびその相互作用を解説する。さらに漢方処方の合方、漢方処方と西洋薬との相互作用および最新研究成果を紹介する。
授業計画
Class Plan
第1回 漢方医薬学について
 (1)世界における漢方医薬学 
 (2)漢方医薬学と現代医薬学 
第2回 漢方解表剤の組成特徴、応用注意点と最近の研究成果
第3回 漢方瀉下剤の分類、臨床応用と最新研究成果
第4回 活血剤の生活習慣病予防、治療効果と最新研究進展
第5回 漢方治風剤の概念、臨床応用と最新研究成果
 (1)消風散について 
 (2)釣藤散について
第6回〜第7回漢方補益剤の体質改善作用について
 (1)補益剤の臨床比較応用 
 (2)補血剤の最新研究成果
第8回〜第9回漢方和解剤の概念と臨床応用
 (1)小柴胡湯類処方の作用と副作用 
 (2)逍遥散類処方の現代研究成果
第10回 漢方医薬学の研究展望

※ 135分の授業を10回行います。
授業方法
Class Method
講義型授業,双方向授業
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
授業中に受講生に質問を出し、ディスカッションする。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業時間に1単位を設定することを標準としています。学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等教室外での自主学習も含まれます。漢方医学、漢方薬学の基礎知識を学んでおくこと。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](60点)
・平常点(40点) 平常点等配点内訳:受講態度40点
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
授業期間中にテーマを出しレポートを提出、発表させる。このレポートの内容に対して受講者達が議論、講評することにより授業内容の理解を深める。
教科書
Textbook
教科書コメント
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
(薬科学専攻 博士後期課程)
1.知識・理解 1-3医薬品の適正使用のための「臨床系薬科学」に関する専門的な知識を有し、体系的に理解している。
2.技能・表現 2-3「臨床系薬科学」に関する研究を行うための技能を有し、新たな展開を図ることができる。
3.思考・判断 3-1「創薬系薬科学」、「生命系薬科学」あるいは「臨床系薬科学」分野の新たな問題・課題を見出すことができる。
3.思考・判断 3-2「創薬系薬科学」、「生命系薬科学」あるいは「臨床系薬科学」分野の新たな問題・課題の解決への方策を提示できる。

(薬学専攻 博士課程)
1.知識・理解 1-2「実践医療薬学特論群」の科目では、レギュラトリーサイエンス、健康予防栄養学、コミュニティファーマシー、医療保険制度、漢方処方に関する高度な知識を学び、その臨床的な意義と必要性を理解することで、臨床での課題解決能力・研究能力の基盤を作ることができる。
1.知識・理解 1-3「薬物治療学特論群」と「実践医療薬学特論群」の講義内容を統合的に関連づけることで、幅広い臨床の課題について多角的な視野から理解することが可能となる。
2.技能・表現 2-1「講義」を通して、学問的視野が広がり、課題解決能力や研究実践の技能を向上する素地ができる。
2.技能・表現 2-3「論文作成研究」は、「講義」・「演習」と組み合わせることで、相乗的な研究能力の向上を図ることができる。
3.思考・判断 3-1「講義」を通じて幅広い臨床分野において、新たな問題・課題を見出すことができる。
4.態度・志向性 4-1自ら医療現場等で想定される課題を見出し、積極的に問題解決を図る態度が醸成される。
4.態度・志向性 4-2グローバルな視野に立ち、医療現場等で指導的役割を果たす自立した教育研究者を志向する。

実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents

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