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年度 | 2021 |
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科目名 | 科学から考える衣服と生活 |
担当者名 | 古濱 裕樹 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
衣服といえば一般的にはファッションが想起され、デザインや流行といった文化的側面に目が行きがちであるが、物としての基本的価値、例えば身体を寒暑等から守ることで人類が地球全体に活動範囲を広げられたことなどを忘れてはいけない。衣服の科学的知識やその根底の考え方は衣生活において極めて重要で、大学等でも古くから系統的に研究され、教えられてきた。本講義では、衣服に関する科学的領域について、人体生理から素材、環境問題まで広くその科学的知識や考え方を教授するとともに、より良い衣生活について受講生と共に模索したい。科学と生活のかかわりに気付くことで、科学を普段の生活に役立てられるようになるだろう。 |
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到達目標 Class Goal |
まずは、受講生がより健康的で快適な衣生活を実践できるようになってほしい。また、家庭生活やアパレル系職業、幼・保から高校までの教職等、各自の活躍する場において周囲に正しい知識や情報を適切に伝えられ、グローバルな視点で社会全体がより良い衣生活に向かうことを期待したい。 |
授業内容 The Content of the Course |
被服生理、運動機能性、繊維素材、染色、洗浄、加工などの被服の科学系領域を講義する。授業全体の後半では、現代の衣生活において差し迫った課題であるファッションビジネスや福祉、環境保全に触れ、この授業で習得した科学的知識や考え方を、現在から未来の衣生活にいかに応用するかについて考える。 |
授業計画 Class Plan |
【授業回数】15回 第1回 衣服と健康 〜衣生活になぜ科学的視点が必要なのか 第2回 衣服の温熱的快適性 〜冬に温かく、夏に涼しい服と着こなし 第3回 衣服の適合性と運動機能性 〜その服、身体に合っていますか? 第4回 衣服の感覚特性と着心地 〜肌触りを数値化する 第5回 着こなしについての総括 第6回 衣服素材とその基本的性能 〜化繊と合繊の違いは分かりますか? 第7回 衣服素材の染色加工 〜染まるって何? 第8回 衣服素材の高機能化 〜ハイテクな繊維の数々 第9回 衣服の管理と機能保持 〜洗濯を科学しよう 第10回 繊維素材と取扱いについての総括 第11回 衣生活とファッションビジネス 〜SPA?ファストファッション? 第12回 衣生活と福祉 〜ファッションは若者の特権ではない 第13回 衣生活と環境保全 〜現代ファッションは環境保全に反している? 第14回 衣生活に関係する社会的、地球的環境の総括 第15回 衣生活の課題と解決策を考える |
授業方法 Class Method |
グーグルクラスルームを用いたオンデマンド型授業 教科書を読み解くために必要な資料(解説動画、参考動画、参考資料等)をグーグルクラスルームに掲載する。これらの資料を参照したうえで、教科書を読み、課題作成を行う。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
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準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:教科書の次回授業範囲について軽く目を通しておく。 復習:グーグルクラスルームに掲載した資料を基に教科書を熟読し、課題作成を行う。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:グーグルクラスルームで課す毎回の課題(計15回) 100点 課題は毎回1つである。その課題は、出題テーマに関して自身でさらに詳しく調べ、自身の考えも織り交ぜて、まとめることである。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
毎回の課題は100点満点で採点し、返却する。クラス全体の課題の内容的な講評について、数回分をまとめた形で動画を公開する。 |
教科書 Textbook |
新版 衣生活の科学/間瀬清美、薩本弥生/アイ・ケイ コーポレーション |
教科書コメント |
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参考書 Reference Books |
繊維材料にフォーカスした生活材料学/榎本雅穗、古濱裕樹/アイ・ケイコーポレーション |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
【重要】 2019年度より、共通教育科目では「授業公欠」の扱いを全廃し、共通教育の受験資格を変更している。これに伴い、授業では学修成果のアウトプットの回数を増やし、多面的な評価を行う方向に変えている。 このため、事前に分かっている欠席や体調不良等での突発的な欠席もありうることを踏まえ、安易に欠席しない受講態度が不可欠となる。 (詳しくは「共通教育サイト」を参照すること。) なお、学科の基礎教育科目、専門教育科目、および資格課程科目は従来通りの履修ルールで実施される。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
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実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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