シラバス参照 |
年度 | 2022 |
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科目名 | 微生物学 |
担当者名 | 村田 成範 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
微生物学についてその歴史から環境での役割、各種の特徴、分類について系統的に整理し、微生物内部で起きている代謝、遺伝機構について体系的に理解することを目的とする。本科目は、中高教科理科を教授するに足る基礎的知識および技能を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
1)微生物学について歴史・環境での役割・各種の特徴、分類について理解する。 2)微生物内部で起きている代謝・遺伝機構を理解する。 3)微生物の多様性を利用した微生物学研究の実際について基本的事項を理解する。 4)教職課程履修学生は、学習内容を当該の中高教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。 |
授業内容 The Content of the Course |
微生物はその本態が解明される以前より、病気の原因として恐れられると同時に食品製造に利用されてきた。単純で取り扱い易いため研究材料として生命科学の発展にも大きく貢献してきた。その微生物学の歴史と方法論について概説し、次に微生物界の特徴、分類、代謝、遺伝など基礎的な事項について学習する。最後に微生物学応用の現況と今後についても言及する。 |
授業計画 Class Plan |
選択科目(ただし中高理科教職課程を履修している学生は必修単位。履修便覧参照) 1 総論 第1回 微生物の発見と有用微生物・病原微生物 第2回 地球環境における微生物の役割 第3回 微生物の分類法(伝統的・数理・化学分類法)と細菌、真菌、ウイルスの分類 第4回 微生物の構造と機能、原核細胞と真核細胞の相違 第5回 細菌、真菌、ウイルスの構造(細胞壁、きょう膜、線毛、鞭毛、核、生活環、形態等) 2 培養、増殖、代謝 第6回 培養法と純粋分離法 第7回 細菌、真菌、ウイルスの増殖と物理的・化学的因子が及ぼす影響 第8回 エネルギー代謝と物質代謝 3 遺伝と遺伝子操作 第9回 微生物ゲノムの特徴 第10回 突然変異の種類と変異原、変異の誘発機構、突然変異株の取得法 第11回 微生物の形質転換、接合伝達、形質導入 第12回 微生物の遺伝子組み換えと遺伝解析 4 微生物の応用と育種・保存 第13回 医学・薬学・農学など発酵工学での応用、環境における産業上の利用 第14回 微生物の育種法と保存法 第15回 生活に関連した微生物の最新の事例紹介 それぞれの項目には、「生化学」、「分子生物学」、「免疫学」などの授業で既に履修しているものも多い。生物全体に関する復習とともに、「微生物」特有の事項を探求していく。なお、教職課程履修学生は、授業を受ける際にも中高教科書などを参照して、疑問点があれば教員に質問して理解を深めること。 |
授業方法 Class Method |
講義型授業は対面あるいはオンデマンド型遠隔授業となる。今のところ対面を予定している。身の回りの微生物に関する知識など授業内で質問して、授業内容に反映させていく。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
別途、info@MUSESにて連絡する。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
レポート課題として調査や意見を記述することがあるので、日ごろから主体的に学習すること。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
本科目の単位数は2である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での学修時間も含まれるとされている。 事前に授業内容を確認して、参考書などで予習して来ること。ミニテストで基本的な事項を復習するので、分からない項目は確認しておくこと。 教職課程履修学生は、中高教育実習での研究授業場面や卒業後の中高正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を理解しつつ、「中高教科の自主的教材研究」に主体的に取り組むこと。その際、学習指導要領および教科書等を積極的に活用すること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](40点) ・平常点(60点) 平常点等配点内訳:各単元ごとのミニテストと授業への積極的参加 60点 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
授業内容に関する疑問点や理解不足な点、ミニテスト内容に関する改善点などを、次の回の授業中に提示して授業内容に盛り込む。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
応用微生物学/堀越規弘編/朝倉書店 バイオのための基礎微生物学/扇元敬司/講談社サイエンティフィック 微生物学/柳原保武、多村憲/南江堂 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
なし |
受講上の注意 Notices |
微生物に興味をもって受講すること。ミニテストで理解度を確認しながら授業を進める。自主的な学習や質問に関してはできる限り対応する。 教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握すること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-1 豊かな教養と医薬品の製造や開発、人の健康や疾病予防もしくは福祉などに関する深い専門的知識を習得している。 3. 思考・判断/態度・志向性 3-1 進歩する医療や科学について、自ら学び、考え、問題点を発見し、解決する能力を備えている。 3. 思考・判断/態度・志向性 3-3 次世代を担う薬学研究者の候補となりうる人材を育成する意欲と態度に基づいて活動できる。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
特になし |
教科書コメント |
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