シラバス参照 |
年度 | 2022 |
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科目名 | 解剖生理学実験 |
担当者名 | 森山 賢治・野口 和雄・金江 春奈 |
単位 | 1.0 |
科目目的 Course Objectives |
生体の構造と機能を統合的に理解することを目的とする。また、生命に対する倫理的な姿勢を養う。本科目は、中高教科理科を教授するに足る基礎的知識および技能を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
1)生体を構成する器官の立体的位置関係を把握し、その構造と組織・細胞を関連づけて説明できる。 2)器官の生理的機能について、生体における役割と調節機構を体系的に説明できる。 3)教職課程履修学生は、学習内容を当該の中高教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。 |
授業内容 The Content of the Course |
実験動物を用いて解剖実習を行うことにより、各臓器の構造や配置を観察するとともに、その生理機能を関連づける。 また、これら多くの臓器の機能が、神経系によって体系的に調節されている様子を観察することで、我々の身体の機能が巧妙に調節されている仕組みについて理解を深める。 |
授業計画 Class Plan |
選択科目 第1回 解剖実習の解説とデモ実習 動物実験に先立って理解しておく倫理的問題について講義する。 また、ビデオによる解剖手順の説明を中心とした導入的解説とデモ実習を行う。 第2-3回 動物の解剖 雄および雌の実験動物(マウス、ラット)の解剖を行い, 胸部および腹部の諸臓器(消化器系,泌尿器系,呼吸器系,循環器系,内分泌系,生殖器系)の 形態的な特徴や相互関係を観察する。 また,解剖実習で観察した事柄と諸臓器の生理機能とを関連づける。 第4回 組織の観察 実験動物(マウス、ラット)などの組織をもちいて解剖(ミクロ解剖学)を行い,細胞の構成 など組織の特徴について観察する。さらに染色などの知識についても学ぶ。 第5回 生理学実習の解説 動物から摘出した臓器標本を用いた、生理学実習の内容について講義する。 第6回 臓器標本を用いた生理学実習 ラットから摘出・作製した心房筋、大動脈、気管支、回腸の各標本を用いて, 各臓器における神経伝達物質の作用を観察し、 自律神経を介した循環、呼吸、消化器系の機能調節を理解する。 第7回 グループディスカッション 上記実習(第2, 3, 5,6回)の観察結果を各グループで討議し、 自律神経を介した各種臓器の機能調節を理解する。 |
授業方法 Class Method |
対面で小グループに別れて、実験、実習を行う。 解剖の進め方を、オンデマンド型の学習教材を用いてシュミレーションしておく。実習は対面で、グループ単位でを行う。 実験終了後には、実験結果に関して小グループ討論を行い、質疑応答を行う。 実験データの集計と解析、ならびにレポート作成はコンピューターを用いて行う。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
別途、info@MUSESにて連絡する。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
実験・実習である。口頭試問(もしくはミニテスト)やSGDにより知識の定着を確認する。実験結果の考察やPBLを行う。また発表会でのプレゼンテーションを行う。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
本科目の単位数は1である。本学では45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、学修時間には授業時間だけでなく、予習・復習などの授業時間外での学修時間も含まれるとされている。上記授業計画に基づいて、講義前には、以下の予習の項目について、講義後には復習の項目について取り組むよう努めること。 予習:実験内容を理解したうえで実習をおこなうことで、理解度がより深まる。このため、 必ず、実習テキストを事前に熟読し、あらかじめ講義で学んだ知識を復習しておくこと。 復習:実験で得られた結果を考察し、実習レポートを作成・提出する。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](40点) ・平常点(60点) 平常点等配点内訳:平常点は、実習に積極的に参加する姿勢および実験手技の修得度(30点)ならびに実習中に行う口頭試問(もしくはミニテスト)(30点)を総合して評価する。 口頭試問(もしくはミニテスト)は、解剖実習の2日間(第2回、第3回)と生理実習の1日間(第7回)に行う。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
口頭試問(もしくはミニテスト)については、実施当日にコメントすることによりフィードバックする。 レポートに関しては、提出者に対して概括的なコメントと共に結果をフィードバックする。 個々人の採点結果については、個別に照会すること。 なお、定期試験は実施しない。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
基礎解剖生理学(1年後期)ならびに機能生理学(2年前期)で修得した内容を復習しておくこと。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-1研究者・技術者としての使命感と倫理観を備えている。 1.知識・理解 1-2豊かな教養と医薬品の製造や開発、人の健康や疾病予防もしくは福祉などに関する深い専門的知識を習得している。 2.技能・表現 2-1研究者として、実験計画の立案、機器や試薬の使用・管理、データ収集・管理と解析、調査など、研究活動に必要な能力を備えている。 2.技能・表現 2-2様々な発表会や学会などにおいて、研究成果の発表に必要なプレゼンテーション能力とコミュニケーション能力を備えている。 2.技能・表現 2-3 医薬品合成、成分分析、薬理活性評価もしくは薬物治療などへの応用において必要な基礎的な技術を習得している。 3.思考・判断/態度・志向性 3-1進歩する医療や科学について、自ら学び、考え、問題点を発見し、解決する能力を備えている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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