シラバス参照 |
年度 | 2022 |
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科目名 | 教育相談の理論と方法 |
担当者名 | 坂田 裕子 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
1.教員に求められる同僚や保護者と協働できるコミュニケーション能力、自己表現力を、臨床心理学やカウンセリング事例等に基づき講じる。 2.「聴く」力を養い、問題行動のもつ意味、予防方法、問題が生じた時、教員や保護者ができることについて学ぶ。 |
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到達目標 Class Goal |
①学校教育における教育相談の重要性について理解を深め、学校教育において直面する多様な問題に適切に取り組むことができる。 ②教育相談の知識と基礎的能力を修得する。 ③自分の考え方や価値観を自覚し、コミュニケーション能力を身につける。 |
授業内容 The Content of the Course |
カウンセリングの基礎知識や理論及び、いろいろな事例を通して生徒や保護者との関わり等について学ぶ。相手を大事にする話の聴き方、そして、自分の考えや感性を自己表現するコミュニケーションの取り方について学び、自分自身のあり方を見つめ深める。 |
授業計画 Class Plan |
<教育相談の意義と課題-カウンセリング的関わりの重要性> (1)カウンセリングの理論-カウンセリング・マインドについて ア 自己一致 イ 無条件の積極的関心 ウ 共感的理解 <問題発生のメカニズムと問題行動が問いかける意味-問題とは何か> (2)身体化.....医学的に異常はないが心理的要因が関係して身体に現れる。ex. 頭痛、腹痛 (3)行動化.....心理的な問題が行動上に現れる。ex. 不登校、突発的攻撃的暴力行為 (4)精神化.....不安や葛藤等の情緒的混乱を心で引き受け言葉にして悩む。ex. 劣等感、孤独 <教育相談の実際(具体的な事例を通して学ぶ)> (5)いじめの理解と対応 (6)不登校の理解と対応 (7)身体的不調(心身症的諸問題)の理解と対応 (8)反社会的問題行動の理解と対応 (9)発達障害の理解と対応 <開発的カウンセリング-学級経営に活かすカウンセリング的手法> (10)構成的エンカウンター・グループ-クラス内のコミュニケーションを円滑にする方法 (11)交流分析-心の構造、および自分自身の対人関係の特徴を知る (12)アサーション・トレーニング-言いにくい事を自分の言葉で伝える方法 (13)ストレスマネジメント、呼吸法、臨床動作法、自律訓練法 -ストレスに気づき、緊張緩和をはかる方法 (14)表現アート(描画、コラージュ)-自分の気持を相手と自分を傷つけずに表現できる方法 <保護者への援助および構内での協力体制> (15)保護者、関わりのある先生方、他機関とのコラボレーション |
授業方法 Class Method |
オンライン(オンデマンド型)で資料と課題をクラスルームに提出する。資料を読み、自分で調べて自分の言葉で課題について書き投稿。「聴く」力を養うために、クラスでのディスカッションを取り入れたいが、オンデマンド型の授業形式なので、自分の心の声に耳をすまし、書き言葉で捉えて頂けたらと思う。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
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アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
不登校、いじめ、学級崩壊等々の各具体的な事例について、生徒、友人、保護者、担任などの立場になって考えや感情、対策を出し、自分だったらどうするかを考える。投稿された課題にコメントを書いて返却する。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習に関してはシラバスの「授業計画」の内容を参考に、教科書や関連した文献、資料等を読んで関心を高めること。復習については、配布した参考資料を再読し問題やテーマの把握をすること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](80点) ・平常点(20点) 平常点等配点内訳:毎回の課題についての小レポートと出席状況とを考慮する |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
投稿されたレポートにコメントして返却 |
教科書 Textbook |
よくわかる教育相談/春日井敏之・伊藤美奈子編/ミネルヴァ書房 |
参考書 Reference Books |
表現アートセラピー -創造性に開かれるプロセス/ナタリー・ロジャーズ/誠信書房 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
教科書を読み自分で調べて、ご自身の感性や考えを把握し、自己表現能力を高める方法を見出していくこと。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-1 健康・スポーツに関する基礎的・専門的な知識を修得している。 1.知識・理解 1-2 健康・スポーツに関する幅広い見識を得るとともに、体系的に整理・理解している。 1.知識・理解 1-3 健康・スポーツの実践・指導・管理のための適切で正しい方法を理解している。 2.技能・表現 2-2 知性・情操・徳性の涵養と、施すべき対象へのコミュニケーション能力を身につけている。 3.思考・判断 3-1 実践力を向上させるための、論理的・実証的に思考する能力を身につけている。 3.思考・判断 3-2 指導現場においては、成果を得ることが大切であり、そのための問題解決の能力を身につけている。 4.態度・志向性 4-1 学修の価値を正しく評価し、国際的な視野に立ちながら常に向上的態度を保ち続けている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
ユング派分析家(国際資格)、臨床心理士、スーパーヴァイザー、スクールカウンセラー、キャンパスカウンセラーとして、長年教育現場や地域の教育センターで学生、生徒、保護者、先生方に関わってきた。その経験を基に、教育現場の様々な問題等について授業を進める。各自、感性を磨き、考えを深めて頂きたいと思う。 |
教科書コメント |
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