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年度 | 2022 |
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科目名 | 栄養教育論Ⅲ |
担当者名 | 前田 佳予子・北村 真理・小林 知未 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
生活習慣病をはじめとする多くの疾患の予防と治療のために、現行の食習慣、食行動を変容させる必要があるクライアントの援助に必要な、心理・行動学的理論を学び、その基本的技術を修得する。 |
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到達目標 Class Goal |
栄養教育は、クライアント自身が自らの食行動を選択・決定することを援助していくプロセスである。それには指導や助言のみならず、これまでと、これからの生き方への配慮、顕在化する心理的問題への対応が求められる。心理・行動学的理論および、カウンセリング理論を学び、実際的問題を検討する。それら技法を使う際の留意点を理解する。 |
授業内容 The Content of the Course |
行動変容理論、行動変容技法、カウンセリング、地域づくりという理論的基礎と一連の栄養教育マネジメントを習得する。栄養教育で学ぶ多くの言葉の意味を理解し、エンパワメント、ソーシャルネットワーク、ソーシャルマーケティング、ソーシャルキャピタルなど組織づくりや地域づくりに関する事柄は重要度を増している。 行動変容理論、行動変容技法、カウンセリングに出てくる語句をしっかり押さえ、次に学んだ理論や語句が、栄養教育の場で、どのように用いられているのかといった具体的事例を合わせて学ぶ。 |
授業計画 Class Plan |
第1回.栄養教育と行動科学 第2回.(1)行動科学の理論とモデル 刺激-反応理論、ヘルスビリーフモデル 第3回.(2)行動科学の理論とモデル トランスセオレティカルモデル、計画的行動理論 第4回.(3)行動科学の理論とモデル 社会的認知理論、ソーシャルサポート 第5回.(4)行動科学の理論とモデル コミュニティオーガニゼイション、イノベーション普及理論、ヘルスリテラシー 第6回.(5)行動科学の理論とモデル コミュニケーション理論 第7回.(1)栄養カウンセリング 行動カウンセリング、ラポールの形成 第8回.(2)栄養カウンセリング カウンセリングの基礎的技法、認知行動療法、動機付け面接 第9回.(1)行動変容技法と概念 刺激統制法、反応妨害・拮抗 第10回.(2)行動変容技法と概念 行動置換、オペラント強化 第11回.(3)行動変容技法と概念 認知再構成、意思決定バランス 第12回.(4)))行動変容技法と概念 目標宣言、行動契約、セルフモニタリング 第13回.(5)行動変容技法と概念 自己効力感(セルフ・エフカシー)、ストレスマネジメント、 ソーシャルスキルトレーニング、ナッジ 第14回.(1)地域づくり・地域づくりへの展開 セルフヘルプグループ、組織・ネットワークづくり 第15回.(2)地域づくり・地域づくりへの展開 エンパワメント、ソーシャルキャピタル、まとめ 定期試験 |
授業方法 Class Method |
(1)授業の内容は教科書を中心とし、必要に応じて資料や映像などの媒体を使用する。 (2)講義を聞くだけでなく毎回参加型の授業を進める。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
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アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
グループワーク・ディスカション |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
栄養教育論Ⅰ、Ⅱ、関連する教科(応用栄養学、臨床栄養学など)をしっかり理解した上で授業に望むこと。 多くの理論、モデルが出て来るので、授業終了後には、しっかりと復習をし、理解に努めること。 予習:授業計画および授業方法に記載されているキーワードについて事前に調べておくこと。 復習:講義内容を復習し、専用ノートにまとめておくこと グループワークでの意見について、関連文献を調査し、本を読むなどして理解を深めること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(70点) ・平常点(30点) 平常点等配点内訳:小テスト20点、小レポート10点 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
管理栄養士国家試験に準じた小テストを授業中に行い、問題の解説後、解答を学生に返却し、学生に誤りの箇所は修正させレポートを提出させる。 |
教科書 Textbook |
栄養教育論 第2版/田中敬子・前田佳予子編/朝倉書店 |
参考書 Reference Books |
医療保健スタッフのための健康行動理論/松本千明/医歯薬出版 栄養士のためのカウンセリング論/石井 均 編著/建帛社 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
栄養教育論 Ⅰ、Ⅱで使用した教科書を引き続き使用するので購入する必要はない。 出欠確認方法(MICリーダーまたは点呼にて確認する) 対面授業参加の際の注意点(発熱などの体調不良の場合は欠席する。出席時の検温(37.5度以下)・マスク着用する。 入室の際は手指のアルコール消毒・座席は間隔を開けるため、着席可能な席に着席する。) 実施形態は、対面にて実施する。状況によっては遠隔のみに変更する。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解+A4:B5A4:C5 1-1 個人や集団を対象とする栄養学に関する基礎的・専門的知識を身に付けている。 2.技能・表現 2-1 臨床や福祉、学校教育の場で必要となる技能・表現力を身に付けている。 2.技能・表現 2-2 健康増進や健康管理を行う上で必要となる技能・表現力を身に付けている。 3.思考・判断 3-2 科学的根拠に基づく健康・栄養課題解決の能力を身に付けている。 4.態度・志向性 4-2 食物栄養学の専門的学習を通して、社会に貢献する自覚を身に付けている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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