シラバス参照 |
年度 | 2022 |
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科目名 | プレプロフェッショナル教育 |
担当者名 | 長谷川 裕紀・福尾 惠介 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
近年の医・歯・薬学、工学・情報学の目覚しい発展により、各分野を融合した医工学研究領域が新たな学問として脚光を浴びている。しかし、医学を理解した工学・情報学系の人材、工学・情報学系を理解した医療従事者は乏しいのが現状である。本科目では専門色が強く、かつ実習を取り入れた講義を行い、医工学領域の即戦力として活躍するために必要な知識を得ることを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
①専門科目では、臨床医工学・情報学の融合分野における最新の知見を学習し、各講義テーマと自らの専門分野・関心領域の知識とを結びつけて考えることができる。 ②共通科目においては理系(科学)英語の読み方・書き方および統計解析の考え方を学び、演習を通して研究をする上で必要となる基礎的なスキルを身につける。 ③実習では医療や福祉の現場を体感し、最新の機器等について理解を深めるとともに、講師とのディスカッションから研究倫理・職業観を養う。 ④本科目全体を通して、臨床医工学・情報学の融合分野への興味関心を喚起しながら自らが進む方向(分野)を考え、将来のキャリア形成の一助とすることができる。 |
授業内容 The Content of the Course |
専門科目の医工学系のテーマでは、様々な生体信号の計測法や医療機器について、その原理を概説する。また、CTやMRIなどの画像診断装置の測定原理や循環器・運動機能領域における生体バイオメカニクス・バイオシミュレーションの応用例について概説する。臨床医学系のテーマでは、医学の基礎事項とともに、実際の問診・診断法について概説する。また、循環器疾患、悪性腫瘍、口腔疾患等について、その病態・診断法・治療法・リハビリ法について概説する。実習では病院や福祉施設などの現場を体感し、患者のニーズや実際の診断・治療、医療機器・情報システムについて学習する。 |
授業計画 Class Plan |
●専門科目 (”医工”は医工学系のテーマ、”臨床”は臨床医学系のテーマ、”共通”は医療統計のテーマ) 第1回〜第3回 (1)光パルスオキシメーター(医工) (2)超音波診断、心電図測定(医工) (3)PET・MRIなどの画像診断(医工、臨床) 第4回〜第6回 (4)循環動態の計測として血圧測定、血流測定(医工) (5)弾性力学・流体力学など工学的見地からみた心臓バイオメカニクス(医工) (6)シミュレーションを用いた新たな診断・治療法 心臓機能・心筋細胞シミュレーションによる薬物治療効果の予測法(医工) 第7回〜第9回 (7)シリコンバレー流 課題発見型革新的医療・ヘルスケアプロジェクト立案方法(医工) (8)先端医療技術とそれに関わる倫理問題(臨床) (9)医学統計(共通) 第10回〜第12回 (10)問診の方法(臨床) (11)口腔疾患(臨床) (12)脳疾患(臨床) 第13回〜第15回 (13)循環器疾患(臨床) (14)消化器疾患(肝臓)(臨床) (15)悪性腫瘍(臨床) (※)専門科目の講義テーマは、一部変更の可能性がある。 ●実習 「バイオメカニクス実習(藍野大学)」 Windkessel Modelおよび脈派伝播モデルによる動脈系の模擬循環実験装置について、実際に機器に ふれながら実験を行い、かつその原理を理解する。 「大阪大学医学部附属病院未来医療センター 見学実習」 再生医療に関する最前線の現場を見学するとともに、細胞培養の実習を行う。 「大阪大学医学部附属病院核医学診療科 見学実習」 最新の診断機器であるPET/CTの概要を講義した後、実際に使用されている機器を見学する。 「大阪大学歯学部附属病院 見学実習」 歯科治療に用いる機器の概要を講義した後、実際の治療設備や治療器具を見学する。 「国立循環器病研究センター研究所 見学実習」 センターの概要を講義した後、施設見学およびトレーニングセンターで実習を行う。 「大阪市立総合医療センター 見学実習」 大阪市立総合医療センターの概要を講義した後、病院内を見学するとともに現場で働く医療従事者から直接、説明を受ける。 「矢木脳神経外科病院 見学実習」 脳外科を中心とした急性期治療型病院の概要を講義した後、実際に脳血管内治療に使用される機器や病棟を見学する。 「神戸市立医療センター中央市民病院 見学実習」 神戸市立医療センター中央市民病院の概要を講義した後、栄養サポートチーム(NST)のカンファレンスと院内ラウンドに同行し、チーム医療の必要性・重要性を理解する。 「介護付有料老人ホームやすらぎ 見学実習」 外部サービス利用型施設の運営のしくみ、スタッフの関わり方についてのオリエンテーションを受け、2階重介護のご入居者の方とスタッフの接し方を観たり、実際にコミュニケーションをとる。 (※)実習は、新型コロナウイルス感染症の流行状況により、中止する可能性がある。 また施設を限定して実施する可能性がある。 |
授業方法 Class Method |
本講義の専門科目はオンデマンド型の遠隔授業で実施する。各回のテーマについて講義動画を配信し、その後、資料等を参照しながら課題に取り組む。実習では、医療・介護・福祉分野の現場を見学し、患者のニーズや実際の診断・治療、医療機器・情報システムについて学習する。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
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アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
e-Learning教材(講義動画、参考資料)での自主学習、毎回の課題 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:(専門科目)臨床医からの専門的な講義内容が多いことから、各講義テーマについて、予め書籍やインターネットで調べ、基礎的な知識を得ておくこと。(実習)実習の受講にあたっては、事前に施設の概要をインターネットで調べ、知りたい点をまとめてから実習に臨むこと。 復習:(専門科目)専門科目の受講後には、自らの専門分野との関連付けを意識し、重要だと思われた点については、自分なりにまとめておくこと。また、レポート課題に取り組むこと。(実習)見学実習終了後には、実習の内容についてレポートにまとめること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:専門科目小課題(60点:4点×15回)、専門科目全体レポート(20点)、実習レポート(20点) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
e-Learningシステムなど電子的手段を利用して、課題等の解説をフィードバックをする。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
本科目は大学間連携科目である。通常のMUSESでの履修登録ではなく、大学間連携事業事務局にて履修申込を行う。4月1日以降にinfo@MUSESおよびmwu.jpを通して履修申込の方法に関し、情報を掲示するので確認のこと。 また、新型コロナウイルス感染症の流行状況によって、実習は中止する可能性があるほか、施設を限定して行う可能性がある。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
2.技能・表現 2-1 臨床や福祉、学校教育の場で必要となる技能・表現力を身に付けている。 2.技能・表現 2-4 ヒトと栄養との関係を研究するために必要となる技能・表現力を身に付けている。 3.思考・判断 3-2 科学的根拠に基づく健康・栄養課題解決の能力を身に付けている。 4.態度・志向性 4-1 個人や社会が抱える様々な健康栄養問題を積極的に学習する態度を身に付けている。 5.統合的能力 5-1 専門的知識・技術の統合を図り、管理栄養士として社会に貢献できる能力を身に付けている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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