シラバス参照

年度 2022
科目名 日本庭園史
担当者名 飛田 範夫
単位 2.0
履修便覧ページへ
★★「単位」には開講学年の単位が表示されています。★★
★★「単位」が「-(ハイフン)」で表示されている場合は各自の履修便覧で単位を確認してください。★★


科目目的
Course Objectives
日本庭園に関する基本的な用語からはじまり、各時代の様式、空間構成、意匠、植物や石材などの材料などを学ぶとともに、その歴史的、美的、文化的価値について理解を深める。さに、今日における具体的な計画や設計に応用可能な知識を習得することを目的とする。
到達目標
Class Goal
日本庭園の歴史、文化に関する基礎的知識を習得し、その美的、歴史的、文化的価値を理解する。これにより、地域の文化を考察し、新たな文化を創生する能力を育むことを目標とする。
授業内容
The Content of the Course
日本庭園の特色を、歴史や植栽材料や施工技法から理解できるようにする。
授業計画
Class Plan
[日本庭園の歴史]
第1回 中国・朝鮮の影響 
    飛鳥・奈良時代の庭園への中国・朝鮮の影響はどのようなものだったのか。
第2回 寝殿造庭園
    平安・鎌倉時代の寝殿造の貴族邸宅の庭園の特色について。
第3回 浄土式庭園
    平安・鎌倉時代の寺院の庭園の特色について。
第4回 枯山水の出現
    室町時代の武家邸宅と寺院の庭園の変化について。
第5回 茶庭の流行
    安土桃山時代の茶の湯の庭園への影響はどうだったのか。
第6回 回遊式庭園(1) 
    江戸時代の京都の貴族と江戸の大名の庭園の特色について。
第7回 回遊式庭園(2)
    各地の大名の広大な庭園の特色について。
第8回 洋風庭園の影響
    明治以降の庭園に見られる欧米の影響について。
[庭園植栽の歴史]
第9回 『万葉集』の植物 
    古代の庭園にはどのような植物が植えられていたのか。 
第10回 針葉樹の流行
     中世の庭園ではどのような植物が好まれていたのか。
第11回 園芸植物の流行
     近世の庭園への園芸植物の影響について。
第12回 欧米の植物の流入
     近代の庭園への欧米の植物の影響について。
[庭園の技法]
第13回 『作庭記』の思想
     平安時代の『作庭記』の考え方とはどのようなものなのか。
第14回 『築山庭造伝(前・後編)』の技法
     江戸時代の『築山庭造伝(前後編)』の考え方とはどのようなものなのか。
第15回 現代の各地の事例
     明治から現代までの変化をさぐる。

定期試験

授業方法
Class Method
受講生の理解の確認のため、全15回授業において毎回小テストを行う。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
各回の授業で、何を知りたいのかを質問することから始めるようにする。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
予習としては、シラバスの授業計画を参考にして、参考書の該当部分を読んでくること。得た知識が造園計画や設計に応用できるかどうかを、確かめるようにすること。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(70点)

・平常点(30点) 平常点等配点内訳:小テスト等(30点)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
小テストは評価後、次の授業で解説を行う。最終授業で全体に対するフィードバックを行う。
教科書
Textbook
参考書
Reference Books
「作庭記」からみた造園/飛田 範夫/鹿島出版会
日本庭園の植栽史/飛田 範夫/京都大学学術出版会
造園がわかる本/赤坂 信編/彰国社
47都道府県・公園庭園百科/西田 正憲 編著/丸善出版
地域との連携
Cooperation with the Community
本科目と連携する「景観建築フィールドワークⅠA」において、京都、奈良を初めとする関西近郊の歴史的庭園の見学を行う。
受講上の注意
Notices
アンケートによって授業内容に対する学生の意見を求め、授業の改善に役立てる。
本科目と連携する「景観建築フィールドワークⅠA」を並行して履修すること。
補習、再試験について:定期試験において不合格となった学生は、所定の期間に再試験受験手続を行うとともに、9月に開講する補習を必ず受講し、指示されたレポート等を提出の上、10月に行われる再試験を必ず受験すること。補習に出席しない場合は、再試験受験手続を行っていても原則として不合格とする。レポートの点数は、上記評価方法における平常点等に加算する。再試験の評価は、上記評価方法による合計点に0.8をかけた得点とし、60点以上の得点はすべて60点とする。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
B.善美な情操 ◎B-2 歴史、文化、国際社会、地球環境を理解する基礎的知識を修得し価値観を培う。
※◎は特に対応する学習・教育到達目標を示す。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
名勝楽山園整備事業など、名勝庭園の遺跡整備計画に長年関わってきた経験を活かし、日本庭園の歴史に関し教授する。
教科書コメント

シラバス参照