シラバス参照 |
年度 | 2022 |
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科目名 | 医薬品薬効・安全性評価学特論 |
担当者名 | 篠塚 和正・桒原 晶子・島津 秀紀・中村 一基・森山 賢治 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
薬物の作用を機序的な観点から解析するとともに、臨床試験および臨床現場における事例などを考え合わせながら、薬効を的確に評価できる資質を養うことを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
1)医薬品の有効性と安全性に関する情報の中から、科学的根拠に基づいた情報を選別収集することができる。 2)医薬品に関する科学的根拠に基づく情報を総合的に分析してその有効性と安全性を客観的に評価することができる。 |
授業内容 The Content of the Course |
本持論では医薬品の効力評価を行うために必要なことがらを基礎薬理学的な観点から論述する。具体的には、非臨床試験における薬効薬理・一般薬理試験における薬効評価法について講義するとともに、臨床試験および臨床現場におけるデータを紹介しながら、実際の薬効評価について考える。なお、薬効の中に副作用も含めて取り扱い安全性確保について考える。さらにオンライ服薬指導がすでに始まっている点も鑑み、投薬期間中の薬効評価と安全性評価をどのように担保するのか、と言う点も考えていく。 |
授業計画 Class Plan |
医療現場において、治療方針や薬剤の変更を行う場合、「使用薬剤の効力評価」はその判断材料の中心的な位置を占める。特にEBMという観点から薬剤の適正使用が求められている現状を考えると、薬効解析と評価を行うための基礎的・応用的知識は必要不可欠である。本持論では以下のような治療薬を取りあげその効力評価について述べる。 第1回 生活習慣病と治療薬(その1) 第2回 生活習慣病と治療薬(その2) 第3回 糖尿病治療薬 第4回 投薬期間中の薬効と安全性評価 第5回 動脈硬化・脂質異常症治療薬 第6回 精神科領域の治療薬 (その1) 第7回 精神科領域の治療薬 (その2) 第8回 薬物中毒とその治療薬 第9回 薬効・安全性に関わる生体要因について 第10回 抗菌薬の適正使用を目指して |
授業方法 Class Method |
講義型授業とするが、適宜、討論形式も取り入れて、考え方を深める。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
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アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
以下の様な形態でアクティブ・ラーンングを実施し、問題解決能力に関する教育効果を高める 1)講義の単元と単元の間にフリートークの時間帯を設け、受講生間で理解した内容を確認し合うとともに疑問点については教員とともに解消する。 2)講義の中で適宜、課題を科し、SCDを経て発表・討論し全体的な結論を出す。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
本科目の単位数は2単位である。本学では、45時間の学修を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、学修時間には授業時間だけでなく、授業時間外(予習・復習等)での学習時間も含まれる。研究と授業とを両立できるように心がけること。予習においては、学部で開講された薬理学の分野の教科書をよく読んでおくことが望ましい。 復習では、関連文献を調査し、理解を深めること。講義の準備や課題の調査とその発表・意見交換に対しては、積極的かつ能動的に取り組むこと。臨床現場での観点を基盤にして受講すること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](100点) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
アクティブラーニングの項にも記したが、講義中の課題については受講生同士のSGDもしくは教員と話し合うプロセスの中で自己解決できる様にする。またレポートに関しては、模範文書を提示するか添削したものを返却することでフィードバックを行う。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
プリントを適宜配布する。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-2医薬品の開発のための医薬品の有効性・安全性評価、有用性評価、製剤化、治験などの「応用薬科学」に関する専門的な知識を有し、体系的に理解している。 2.技能・表現 2-2「応用薬科学」に関する研究を行うための技能を有し、新たな展開を図ることができる。 3.思考・判断 3-1「基礎薬科学」、「応用薬科学」あるいは「臨床薬科学」分野の新たな問題・課題を見出すことができる。 3.思考・判断 3-2「基礎薬科学」、「応用薬科学」あるいは「臨床薬科学」分野の新たな問題・課題の解決への方策を提示できる。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
シラバス参照 |