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年度 2022
科目名 対人援助論
担当者名 寳田 穂・黄 智暎
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
人と人との関係や援助関係について対象関係論の考え方をもとに理解を深め、援助が困難な事例を検討することによって、対人援助のあり方やそのために必要な援助者自身の取組や考え方について理解を深める。
到達目標
Class Goal
1.人間関係、対人関係、対象関係とは何か理解できる。
2.こころの成長(自立、自律)にむけての援助とは何か、援助関係とは何かを考えることができる。
3.援助を求められない人の現状を知り、今後の課題について考えることができる。
4.援助を求めない人の現状を知り、今後の課題について考えることができる。
5.援助を継続するために必要な援助者としての資質や資源のあり方について考えることができる。
授業内容
The Content of the Course
人と人との関係や援助関係、こころの成長について対象関係論の考え方をもとに学ぶ。また、援助を求められない傾向にある人(知的障害、精神障害等)や、援助を求めない傾向にある人(アルコール・薬物依存症、虐待、パーソナリティ障害)、多様な問題をもった貧困家庭といった、援助関係を築くことが困難な事例を通して、対人援助のあり方や考え方について学ぶ。そして、援助を継続するために必要な援助者の資質や資源のあり方について意見交換を交えて教授する。
授業計画
Class Plan
第1回 対人援助とは                    [寳田 穂]        
第2回 対人援助における感情労働              [寳田 穂]
第3回 人と人との関係とこころの成長①           [寳田 穂]
第4回 人と人との関係とこころの成長②           [寳田 穂]
第5回 こころの危機とこころの成長             [寳田 穂]
第6回 こころを守るこころの働き              [寳田 穂]
第7回 援助関係のプロセス                 [寳田 穂]
第8回 対人援助と人と人とのバウンダリー          [寳田 穂]
第9回 対人援助と異和感                  [寳田 穂] 
第10回 適切な援助希求が困難な人への援助:パーソナリティ障害[寳田 穂]
第11回 適切な援助希求が困難な人への援助:アディクション  [寳田 穂]
第14回 適切な援助希求が困難な人への援助:貧困       [黄 智暎]
第15回 対人援助における課題                [寳田 穂]
授業方法
Class Method
意見交換を通して、学生自身の問題意識に基づき、ディスカッションをしながらの講義を展開する。
具体的な授業内容は、受講生の関心や理解に応じて、すすめていく。
対面での授業を予定しているが、感染症の蔓延状況によっては、遠隔での授業とすることがある。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
本科目は、対面を予定しているが、必要時Google Classroomを作成する。
その場合、招待メールを送信するので、@mwu.jpのメールを確認しておくこと。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
授業は、質疑応答やディスカッションを通し、相互理解を深めながらすすめる。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
自身の日常生活や看護実践を通して、問題意識をもって、授業にのぞむこと。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](40点)
・平常点(60点) 平常点等配点内訳:出席(30点)、プレゼンテーション・小レポート等・意見交換への参加度等授業への積極的な取り組みの姿勢(30点)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
・最終日には、受講者とのディスカッションをとおして、授業全体を振り返る。
・最終レポートでは、授業内容全体を通して、受講者個々が自身の学びや今後の課題を自身の実践と関連づけて論述し伝えることができるように授業を行う。論述が難しい場合は、個別にフィードバックを行う。
教科書
Textbook
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
具体的な授業内容は、受講者の問題意識や疑問にみあった内容にしたいと思っている。
したがって、授業計画は、授業展開に応じて変更する可能性がある。
援助や援助関係について、自身の看護実践の体験と照らし合わせながら、感じ・考えながら受講していただきたい。
参考書等は、具体的な授業内容に応じて、適宜授業の中で紹介する。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
【看護学研究コース】
1.知識・理解 1-1 専門領域における幅広い専門知識と理解力を身につけている。
4.態度・志向性 4-1 看護実践、看護教育、看護研究の発展に寄与するように、自らの実践
 を向上していくことができる能力を身につけている。
5.多職種間連携能力 5-1 人々の健康を支える専門職チームにおいて、メンバーシップを
 発揮するとともに、リーダーとして、メンバーの役割を尊重し、メンバー間の協働や連携を促進
 することができる。

【看護学研究保健師コース】
1.知識・理解 1-1 専門領域における幅広い専門知識と理解力を身につけている。
2.技能・表現 2-2 保健師として、複雑困難化している健康問題へ対応できる。
4.態度・志向性 4-1 看護実践、看護教育、看護研究の発展に寄与するように、自らの実践
 を向上していくことができる能力を身につけている。
5.多職種間連携能力・保健行政参画力 5-1 人々の健康を支える専門職や地域住民のチーム
 において、メンバーシップを発揮するとともに、リーダーとして、メンバーの役割を尊重し、
 メンバー間の協働や連携を促進することができる。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教員はいずれも、総合病院および精神科病院での、看護師としての勤務経験あり、地域での支援活動の経験も有している。対人援助とは何か、受講者個々の援助体験とも照らし合わせながら、包括的な視点で検討し、教授する。
教科書コメント

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