シラバス参照 |
年度 | 2022 |
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科目名 | ジェンダーと社会 |
担当者名 | 西尾 亜希子 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
男女共同参画社会、女性活躍社会、国連の2030アジェンダやその中の持続可能な開発目標 (Sustainable Development Goals, SDGs) の提唱やPRIDE指標の作成等により、国内外でジェンダーやセクシュアリティにかかわる問題を解決しようという動きが見られ、女性やLGBTQ+が活躍しやすく、多様性(ダイバーシティ)を尊重する社会の構築をめざす動きが加速している。同時に、ICTや人工知能(AI)は、これまでの雇用のあり方を大きく変えつつある。 本科目では、女性やLGBTQ+に関わるさまざまな社会の変化について、ジェンダー、セクシュアリティ、格差という3つの視点から学ぶことにより、望ましい共生社会のあり方や自らの生き方について主体的に捉える力を養う。 |
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到達目標 Class Goal |
・ 現代社会とジェンダーやセクシュアリティに関わるキーワードを理解する。 ・ 社会問題をジェンダー、セクシュアリティ、格差の視点から捉えて、自らの考えを明らかにできる。 ・ 社会の問題点を理解したうえで、望ましい社会のあり方について、自らの考えを明らかにできる。 |
授業内容 The Content of the Course |
・現代社会における男女平等の概念、男女共同参画社会、女性活躍社会、SDGs等のキーワードの意味とそれらに関する批判的な議論、現代社会におけるさまざまな分野についてジェンダー、セクシュアリティ、格差の視点から学ぶ。扱う内容は現代的なものだが、歴史的な経緯も押さえることにより、断片的な理解に留まらないように注意する。 ・各テーマについて講義で学んだ後、復習や理解の確認のために、随時、課題に取り組む。 |
授業計画 Class Plan |
1. 授業内容と授業計画の説明、ジェンダー、LGBTの定義の復習 2. 差別と区別、差と格差、階級と階層の違いは何か: 定義と事例による説明 3. 課題・レポートの書き方に関する注意事項と書き方のコツ 4. 男女共同参画社会および女性活躍社会とそれらをめぐる議論 5. 男女共同参画社会および女性活躍社会に関わる社会の現状と課題 6. 2030アジェンダおよびSDGsとそれらをめぐる議論 7. 2030アジェンダおよびSDGsに関わる社会の現状と課題:国際比較を通じて 8. SDGsの目標5がめざすジェンダー平等とそれをめぐる議論 9. SDGsの目標5がめざすジェンダー平等に関わる海外の現状と課題 10. SDGsの目標5がめざすジェンダー平等に関わる国内の現状と課題 11. オリンピック憲章とジェンダー:東京オリンピックを例に 12. オリンピック開催が社会に与えるポジティブな影響:オリンピック調達コードと企業の取り組み 13. LGBTQ+の人々が働きやすい社会へ:PRIDE指標による労働環境改善の取り組み 14. AIの進展による労働環境の変化とジェンダー 15. 復習 |
授業方法 Class Method |
・原則講義形式(動画と配布資料)でオンデマンド型授業を進める。 ・授業内容に関係する新聞記事、官公庁の情報、動画を適宜見せ、注目すべき点などを指摘しつつ解説する。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
共通教育科目のクラスコードは、共通教育サイトに一覧掲示する。 抽選終了後、受講が決まった科目のクラスコードを確認しClassroomへ入室すること。 科目担当者からの招待は行わない。 ◆共通教育サイト https://kyotsu.mukogawa-u.ac.jp/index.html |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
・復習課題などを通じて、受講生は授業で指示されたテーマについてインターネット情報の検索を行い、必要な情報を入手する。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
【予習】 ・授業計画および授業方法に記載されているキーワードについて事前に調べておく。 ・前回の授業時に指示する配布資料などの範囲をよく読んでおく。 ・配付資料(ワークシートを含む)を読み、ワークシートへの書き込みを予習として課した場合には、書き込みを行い、授業に備えておくこと。 【復習】 ・講義内容を復習し、ノートなどにまとめておく。 ・ワークシートについて、授業中に書き切れなかった箇所については必ず自分で完成させること。 ・講義内容に沿った自学自習を積極的に行う。 ・授業内に、授業と関連がある書籍、論文、インターネットのサイトなどをしばしば紹介するので、これらの学習媒体を積極的に活用する。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:復習課題 3点×15回=45点、授業内レポート50点、授業への積極的参加度 5点 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
・復習課題については、回答提出後、正解と解説を行う。 ・最終授業で全体に対するフィードバックを行う。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
・兵庫県下の自治体における男女共同参画審議会などとの関わりから、男女共同参画に関わる自治体職員に出前講義を行ってもらうなど、授業展開上の協力を得る場合がある。 ・各自治体が実施した市民意識調査の結果を授業で紹介することがある。 |
受講上の注意 Notices |
本科目は、ジェンダーやLGBTの定義や概念等の基礎知識はすでに持ち合わせているものという前提で、授業を進行するため、ジェンダーやLGBTの定義や概念等については、確認作業のみ行い、詳しい説明は行わない。よって、受講生は、共通教育科目のジェンダー関連科目のうち、西尾担当の他の科目を既習していることが望ましい。どうしても本科目のみ受講を希望する場合は、西尾まで事前準備について問い合わせてほしい。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
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実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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