シラバス参照 |
年度 | 2022 |
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科目名 | 音楽科指導法Ⅰ |
担当者名 | 大澤 智恵 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
1.中高音楽科における教育目標と育成したい資質・能力を理解し、学習指導要領に示された学習 内容について理解を深める。 2.背景となる「教科に関する専門的事項」について、指導法という観点から理解する。 |
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到達目標 Class Goal |
①学習指導要領における中高音楽科の目標および主な内容並びに全体構造を理解している。 ②中高音楽科の個別の学習内容について指導上の留意点を理解している。 ③中高音楽科の学習評価の考え方を理解している。 ④中高音楽科と背景となる学問領域との関係を理解し、教材研究に活用することができる。 ⑤中高音楽科の授業を構想する能力を身につける。 |
授業内容 The Content of the Course |
中高の音楽科における教育内容と音楽の専門教育の各科目(教科に関する専門的事項)とのつながりを、学習指導要領の構成や内容と関連付けながら理解する。また、学校音楽科における教授法、評価に関する理論、教材研究の基礎的な方法を学ぶ。また、これらの演習とあわせて、グループごとに授業場面を抜粋したミニ模擬授業を実施し、実践場面を想定しながら指導法の基礎を身につける。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 音楽科指導法のオリエンテーション 第2回 学習指導要領の理念と構成 第3回 音楽教育の歩み/さまざまな形の音楽教育 第4回 音楽科における授業の構成(目標の設定、学習活動・指導活動、評価) 第5回 教材研究とはどんな作業か、教材研究の目的と意義、ICTを活用した教材研究 第6回 教材研究例、評価計画と簡易版学習指導案の作成方法、ミニ模擬授業について 第7回 音楽科教育における「評価」の目的、<授業内小テスト> 第8回 音楽教育における学習と指導の理論 (1.子どもたちにとっての音楽活動・音楽学習の意義/音楽に必要な諸能力の発達) 第9回 音楽教育における学習と指導の理論 (2.演奏と発声の技能獲得:できるようになることのしくみの実現とその促進・支援) 第10回 音楽教育における学習と指導の理論 (3.音楽におけるコミュニケーション、音楽と情動(音楽で心が動かされるとは)) 第11回 教材研究・評価計画の方法と演習 (1.クラシック音楽の鑑賞と表現)―グループ発表― 第12回 教材研究・評価計画の方法と演習 (2.現代の音楽・ポピュラー音楽の鑑賞と表現)―グループ発表― 第13回 教材研究・評価計画の方法と演習 (3.日本の音楽の鑑賞と表現)―グループ発表― 第14回 教材研究・評価計画の方法と演習 (4.東・東南・南アジア、環太平洋の音楽の鑑賞と表現)―グループ発表― 第15回 教材研究の方法と演習 (5.中東、アフリカ・ヨーロッパ・アメリカ大陸の音楽の鑑賞と表現)―グループ発表― |
授業方法 Class Method |
課題発見・解決型授業 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
upshxy4 招待コード https://classroom.google.com/c/NDUyNjgxNjU2OTgy?cjc=upshxy4 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
・各自の担当トピックについてグループ発表およびミニ模擬授業を行う。 ・授業時に提示したテーマについて、個人ワークをもとにグループディスカッションを行う。 ・他の受講生の発表時にはコメントシートを記入し、受講者相互に学習を促進する。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
・各回のテーマについて、教科書の該当部分の予習・復習を行うこと。 ・年間指導計画・学習指導案で扱う題材については、関連資料を調べた上で授業に臨むこと。 ・簡易版学習指導案提出の3週間には草稿を提出し、添削を受けること。草稿の作成にあたっては、Google ドライブ及びGoogle ドキュメントを用い、グループ内の学生同士で文書を共有して、協働して作業を進める。履修者間で相互にコメントしあい、より良い学習指導案や授業プランの作成に向け努力することを期待する。 ・ミニ模擬授業は複数名で行うため、事前によく打ち合わせ、練習しておくこと。 ・発表時・模擬授業には特に、生徒たちとのコミュニケーションや指示の伝達など各場面に適した声の出し方・姿勢・立ち位置・目線等はどのようなものであるかを意識して実践すること。また、このような教師としての身体性を身につけることができるよう日頃から心がけ努力すること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](10点) ・平常点(90点) 平常点等配点内訳:グループ発表(ミニ模擬授業とその資料を含む)(50点)、発言・討論・ミニ模擬授業時生徒役としての貢献など積極的参加度(20点)、小テスト(20点) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
グループ発表およびミニ模擬授業の際は、直後のディスカッションの際に、模擬授業とその学習指導案や資料について、良かった点、今後の課題等についてコメントする。また、レポート・その他の提出物については成績発表日以降のオフィスアワーにて評価のポイントと基準を解説する。 |
教科書 Textbook |
新版 中学校・高等学校教員養成課程 音楽科教育法 /齊藤忠彦, 菅 裕 編著/教育芸術社 |
参考書 Reference Books |
これ1冊で子どももノリノリ 音楽授業のプロになれるアイデアブック - 担任・新任の強い味方!! /高見仁志/明治図書出版 図解日本音楽史/田中健次/東京堂出版 はじめての世界音楽:諸民族の伝統音楽からポップスまで/柘植元一・塚田健一/音楽之友社 中学校・高等学校教員養成課程用 最新 中等科音楽教育法 2017/18年告示「中学校・高等学校学習指導要領」準拠 音楽之友社/中等科音楽教育研究会(編)/音楽之友社 演奏を支える心と科学/R.パーンカット & G.E.マクファーソン (編) /誠信書房 平成29年版 中学校新学習指導要領の展開 音楽編/副島 和久 (編著) /明治図書出版 中学校学習指導要領解説 音楽編/文部科学省 /文部科学省 高等学校学習指導要領解説 芸術(音楽・美術・工芸・書道)編・音楽編・美術編/文部科学省/教育芸術社 ポピュラー・リズムのすべて:ポップス、ロック、ラテンの分析と奏法/由比邦子/勁草書房 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。 成績評価発表以後に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。 模擬授業の際、授業者以外の受講生は「生徒」の視点または客観的な視点をもち、後のディスカッションやコメント記入の際に建設的な意見を出すことができるよう、集中してよく観察すること。 学習指導要領は、平成29年および平成30年告示のものを参照すること。 参考図書およびPDF資料を授業時に紹介・解説する。 教材研究及び学習指導案作成、その他必要に応じ、PCを使用する必要のある場面が頻繁にある。特に必要な場合には事前に告知するが、できるだけ毎回PCを持参すること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
Ⅳ 中高教科の専門性を踏まえて、授業等を計画的に実践する。 Ⅷ 教職実践と関連づけて、自らの探求課題を認識・発見し、探求し続ける。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
高等学校および小学校での教員経験で得られた知見を生かして解説および助言を行う。 |
教科書コメント |
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