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年度 2023
科目名 心理学的支援法
担当者名 佐藤 淳一
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
心理カウンセリングや心理療法といった心理学的支援の理論と技法について体系的に学ぶ。また、実際の臨床現場で心理カウンセリングや心理療法といった心理学的支援がどのように行われているのかも知る。
到達目標
Class Goal
1.心理的支援を要するクライエントの心理学的問題を適切に理解する。
2.代表的な心理療法ならびにカウンセリングの歴史、概念、意義および適応について概説できる。
3.訪問による支援や地域支援の意義について概説できる。
4.心理に関する支援を要する者およびその関係者の特性や状況に応じて適切な支援方法を選択・調整することができる。
5.良好な人間関係を築くためのコミュニケーション能力を身につける。
6.心理療法やカウンセリングの適用には限界があることを説明できる。
7.心理に関する支援を要する者等のプライバシーに配慮できる。
8.心の健康教育について理解できる。
授業内容
The Content of the Course
心理療法ならびに心理カウンセリングといった心理学的支援の理論と技法についての基礎を学ぶ。心理に関する支援を要する問題や病理を理解した上で、代表的な心理療法ならびに心理カウンセリングについて学ぶ。その際、実際の臨床現場で心理学的支援がどのように行われているのか臨床事例を通して学ぶ。また、心理学的支援を有効に行うための良好な人間関係を築くためのコミュニケーションの方法、治療関係や面接構造、プライバシーや倫理面への配慮といった心理面接の枠組みについて理解する。そして、関係者に対するコンサルテーションならびに連携・協働、心理教育や啓蒙活動といった予防活動についても学び,間接的な支援の枠組みを理解する。最後に心理支援に共通する価値と倫理の問題について取り上げる。
授業計画
Class Plan
対面授業 15回

第1回 心理学的支援とは何か
第2回 心理的問題や病理の理解
第3回 心理学的支援の基本的枠組みと技術
第4回 心理力動論1
第5回 心理力動論2
第6回 行動論
第7回 認知論
第8回 人間論的アプローチ
第9回 システム論・統合的心理療法
第10回 遊戯療法・表現療法
第11回 集団への心理学的支援
第12回 関係者への支援とその考え方
第13回 地域への支援・訪問による支援
第14回 こころの健康教育
第15回 心理支援における価値と倫理
授業方法
Class Method
講義形式の授業を実施する。また,受講生の理解を促進し,学修成果を確認するために小レポートを実施する。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
i6usmyf
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
-
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
予習:教科書の該当する範囲を読んで、疑問点をもって授業に臨む。
復習:レジュメや教科書、参考文献等を参考に、他のアプローチとの違いや特質などを中心に内容を深める。
当授業で解説した用語や考え方の理解は、複数の授業の理解のために必要となる。単に暗記するのではなく、使用する用語を想像しながら理解することを念頭に置く。
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:3.平常点等100点
授業への積極的参加度(各回3点×15回=45点),小レポート(各回20点×2回+15点×1回=55点)


授業への積極的参加度の評価方法はミニッツペーパーの提出や課題などである。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
小レポートで実施した内容に関するフィードバックはGoogle Classroom上で行う。原則として,個人の提出物についてフィードバックするのではなく,講義の主題意図や模範解答等,全体に対するフィードバックとして行う。

教科書
Textbook
公認心理師標準テキスト 心理学的支援法/杉原保史・福島哲夫・東斉彰/北大路書房
参考書
Reference Books
心理面接の教科書/アンソニー・ストー著 佐藤淳一訳/創元社
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
〔心理〕
1.知識・理解 1-1 心理学に関する基礎的・専門的知識を有している。
2.技能・表現 2-1 科学的な視点に基づき、様々な課題の解決に心理学の専門的知識を統合し活用できる能力を有している。
2.技能・表現 2-2 自らの考えを他者に伝えられるコミュニケーション能力およびプレゼンテーション能力を有している。
3.思考・判断 3-3 社会および人間関係における身近な現象を心理学の専門知識と結びつけて分析的・論理的に考えることができる。
4.態度・志向性 4-1 社会および人間関係における課題を自ら発見し、解決しようとする積極的な姿勢をもっている。
4.態度・志向性 4-2 個人および個人と他者との関係に関心をもち、多様な場面において人との関係づくりができる。
〔福祉〕
1.知識・理解 1-1 心理学に関する基礎的・専門的知識を有している。
2.技能・表現 2-1 科学的な視点に基づき、様々な課題の解決に心理学の専門的知識を統合し活用できる能力を有している。
3.思考・判断 3-3 身の回りの様々な現象を既有の専門知識と結びつけて分析的・論理的に考えることができる。
4.態度・志向性 4-2 個人および個人と他者との関係に関心をもち、多様な場面において人との関係づくりができる。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
公認心理師ならびに臨床心理士として,心理面接や心理査定などの臨床実践を行っている。
教科書コメント

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