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年度 2023
科目名 保健医療サービス
担当者名 諏訪田 克彦
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
保健/医療/福祉分野のサービスは、根拠となる法制度は分かれても、各々密接不可分な関係にある。対人援助を志す時、保健や医療の現状を把握して、これらの制度の知識を有することは大きな力となる。保健医療が基盤とする価値、仕組み、利用者、課題と支援の体系につき理解を深める。
到達目標
Class Goal
1.今日における保健医療サービスの現状と課題を理解することができる。
2.医療ソーシャルワーカーが保健医療分野に存在する意義について説明することができる。
3.医療保険制度の概要について説明できる。
4.保健医療サービスの概要と保健医療サービスにおける多職種協働について説明できる。
授業内容
The Content of the Course
保健医療サービスは、治療・看護など、直接的に身体的に何かを施すサービス、疾病の予防のためのサービスである。たとえば、健康保険や国民健康保険で行なわれる公的医療保険による給付(治療・看護など)、生活習慣病を予防するために、いわゆるメタボリックシンドローム健診なども保健医療サービスに含まれる。これに対して、福祉サービスは、保健医療サービスを補うために行なわれるサービスである。
近年の保健医療環境は、感染症、難病、ターミナルケアー、孤独死といった保健医療に求められるニ-ズが多様化している。中でも医療は「生活」や「人の生き方」と深く関与しなければその目的を果たし得なくなっていることから、保健医療サ-ビスの目的と制度を理解することが重要になっている。サービスや制度は「人」によって活かされるものであり、保健医療分野におけるソーシャルワーカーは対人支援における重要な役割を果たしている。この講義では、保健医療サ-ビスの理解にとどまらず、対人支援の視点から、社会の問題に気付き、評価し、何らかのアクションを起こすソーシャルワーク、地域を支える保健医療サ-ビスについて学ぶ。




授業計画
Class Plan
対面での15回の講義を以下の計画に沿ってすすめていく。

1 医療をとりまく環境
 1) ガイダンス/「 保健医療サ-ビスと社会福祉 」   
2 保健医療サービスの基礎
 2) 成人保健と健康
   健康増進法や健康日本21、生活習慣病対策について学ぶ。                      
 3) 母子保健と児童福祉
   母子保健と児童福祉は密接に関連していることを知り、育児環境整備について学ぶ。                      
 4) 高齢者保健と介護予防
   高齢者の保健事業と介護予防は一体的に進めていけるのか可能性と実際について学ぶ。                      
 5) 貧困者の健康                      
3 保健医療サ-ビスからの話題提供   
 6) 薬と人間の生活   
 7) 感染症に対する健康対策                
 8) 災害医療/人災、天災時の医療と社会的支援
 9) 働き方と健康   
 10) 地域包括ケアと多職種連携
4 保健医療分野を支える人 、支えられる人
【支える人】  
 11) 保健医療サービスにおける専門職① / 医師、看護師、コメディカル専門職
 12) 保健医療サービスにおける専門職② /医療ソ-シャルワ-カ-、公認心理師
 【支えられる人】
 13) 医療的ケア児
 14) 5万人に一人の私 トリ-チャ-コリンズ症候群
  
 15) まとめとテスト





授業方法
Class Method
1 授業形態 
 ・対面授業。
2 出欠の確認方法
 ・毎回、講義当日、出欠をとり確認する。
3 その他
 ・保健医療サ-ビスの授業については授業計画、評価方法などシラバスの一部を変更して実施することがある。
 ・授業に関する連絡はClassroomの「保健医療サ-ビス」で連絡するので各自で確認する。


Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
・講義に関する連絡や講義資料の公開、レポ-ト提出などクラスル-ムを活用する。保健医療サ-ビスのクラスコ-ドは、初回授業で連絡する。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
・可能な限り映像資料、事例検討、グル-プディスカッションなどを用いて学生と教員の双方向学習を行う。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
・講義時に必要な資料を配付する。意味が十分理解できない単語や文章については、参考書等によりその概要を調べておく。  
・講義時に「本日のポイント」提示する。その事項は、説明できるように理解すること。また、配付資料などは各自でファイリングして復習等に活用する。
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:小レポート/10点 
授業への積極的参加度/30点(2点×15)
テスト/60点
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
レポ-トは補足説明とコメントを書いて返却する。
教科書
Textbook
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
社会福祉士・精神保健福祉士国家試験受験資格を取得しようとする学生は本科目を履修すること
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
〔心理〕
1.知識・理解 1-2 社会福祉学に関する基礎的・専門的知識を有している。
〔福祉〕
1.知識・理解 1-2 社会福祉学に関する基礎的・専門的知識を有している。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
医療型福祉施設(肢体不自由児施設/25年、療養介護施設/8年)、大学病院(3年)において医療ソーシャルワーカーとして経験したことを基に、ソーシャルワーカーに求められる知識、スキル、倫理について具体的に分かりやすく解説する。
教科書コメント

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