シラバス参照 |
年度 | 2023 |
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科目名 | コーチング論 |
担当者名 | 坂井 和明 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
競技者を育成する高度な知識と効果的、計画的な指導法を学習する。また、継続的にスポーツを行う上で、勝利を目指すこと、今以上の技能の水準や記録に挑戦させることは当然ではあるが、大会で勝つことのみを重視し過重な練習を強いることがないようにすることと、競技者としての健全な心と身体を培い、人間性を育むためのバランスのとれたマネジメントと指導ができるようにする。 |
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到達目標 Class Goal |
適切な指導体系、コミュニケーション能力の獲得などにより、競技者の意欲や自主的、自発的な活動を促すとともに、心理面についての科学的知見、言葉の効果と影響を十分に理解し、現場におけるコーチとしてスポーツ場面での問題解決能力と指導法を身につけることを目標とする。 |
授業内容 The Content of the Course |
スポーツコーチングの基本理念を理解した上で、プレイヤーの自立と自律を支援し良好な関係を築くためのコミュニケーションスキル、ミーティングの方法、トップアスリート育成のための視点、チームマネジメント、情報の活用法を学ぶ。 |
授業計画 Class Plan |
第 1回 コーチングの基本理念① ・コーチングの定義 ・ハラスメント的指導の回避と主体性を育成するコーチング 基本的心理欲求と自己決定理論(動機づけ)との関係 第 2回 コーチングの基本理念② ・育成年代におけるダブルゴールコーチング① ELM scriptと意識の向く方向 スポーツを通じたライフスキルの獲得 第 3回 コーチングの基本理念② ・育成年代におけるダブルゴールコーチング② Emotional Tunkとインテグリティー 第 4回 問題解決型思考とコーチングプロセス① ・PDCAサイクルとOODA Loop 第 5回 問題解決型思考とコーチングプロセス② ・PDCAサイクルとOODA Loopを組み合わせた思考スキル 第 6回 コーチングに求められるコミュニケーションスキル① ・バーバルコミュニケーションとノンバーバルコミュニケーション ・効果的なコミュニケーションのポイント 双方向性、完了、リセプター、質問する意味 第 7回 コーチングに求められるコミュニケーションスキル② ・「要求」「質問」「傾聴」のスキル 第 8回 コーチングにおけるセルフコントロール ・怒りのコントロール 第 9回 ハイパフィーマンススポーツにおけるコーチング① ・競い合いの本質 ・競い合いと人生における成功 第10回 ハイパフィーマンススポーツにおけるコーチング② ・年齢区分からみたトレーニングの 至適年齢 ・アスリート育成パスウェイ ・スポーツの価値 第11回 ハイパフィーマンススポーツにおけるコーチング③ ・高度化/フルタイム化(プロ化)とスポーツの自立 ・学校運動部におけるコーチング 第12回 競技力向上のためのチームマネジメント① ・環境整備 ・スポーツ医科学の支援 第13回 競技力向上のためのチームマネジメント② ・多様化するコーチの役割 ・コーチングスタッフのマネジメント 第14回 競技力向上のための情報とその活用 ・情報戦略 第15回 まとめ |
授業方法 Class Method |
対面型 双方向授業、問題発見・問題解決型授業 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
対面授業実施予定だが必要に応じて授業内に通知する |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
ディスカッション、グループワーク、プレゼンテーション |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:授業中に提示する次回の授業テーマについて参考図書に目を通しておくこと。 復習:授業内容を自分の専門種目に置き換えて整理・復習しておくこと。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:授業中の課題レポート75点 最終レポート課題25点 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
・課題・レポートについては、評価後、コメントを記載したものを、授業中または研究室にて配布する。 ・成績発表日以降のオフィスアワーにて、定期試験の問題解説や採点の基準などの説明を行う。 |
教科書 Textbook |
コーチング学への招待/日本コーチング学会編集/大修館書店 |
参考書 Reference Books |
The Double-Goal Coach/Jim Thompson/HARPER リファレンスブック/(公財)日本スポーツ協会/日本スポーツ協会 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
なし |
受講上の注意 Notices |
本科目は(公財)日本スポーツ協会公認スポーツ指導者制度「共通科目Ⅲ」の修了に必要な科目である。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-2 健康・スポーツに関する幅広い見識を得るとともに、体系的に整理・理解している。 1.知識・理解 1-3 健康・スポーツの実践・指導・管理のための適切で正しい方法を理解している。 2.技能・表現 2-2 知性・情操・徳性の涵養と、施すべき対象へのコミュニケーション能力を身につけている。 3.思考・判断 3-1 実践力を向上させるための、論理的・実証的に思考する能力を身につけている。 3.思考・判断 3-2 指導現場においては、成果を得ることが大切であり、そのための問題解決の能力を身につけている 4.態度・志向性 4-2 高い倫理観に基づき、健康・スポーツ指導者・実践的リーダーとして、強い意欲と意志を持っている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
シラバス参照 |