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年度 2023
科目名 食品機器分析学実験Ⅰ
担当者名 升井 洋至
単位 1
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科目目的
Course Objectives
食品機器分析学にて習得した知識を最新の機器を用いて、課題とする成分を実際に食品分析実験を通じて、実践し、分析における問題(分析感度、検出限界等)の把握、その解決法について学び、考察する。これら実践を通じて、食品評価、官能評価といった食品の品質、調理加工操作の評価法について、その知識、技術を修得することを目的とする。主として、食品五成分の機器分析による微量成分分析を実施する。
到達目標
Class Goal
分析対象の食品と成分に対しての、前処理、分析方法を計画して、的確な手法と分析に伴い発生する諸問題等について、判断し、解決策の検討を通じて、課題食品の分析レポートを作成する能力および相互の討議による実践力の獲得を目標とする。
授業内容
The Content of the Course
食品機器分析学で学んだ分析理論を用いて、実際の食品機器分析実験を行、レポートの作成を行う。
実験を行う上で、試薬の取り扱い、調製法等についても、解説する。

授業計画
Class Plan
食品機器分析学実験ⅠおよびⅡの時間を有効に利用して、次の項目に関する実験を行う。
 分析する試料調製の関係上、実施実験の順序は、適宜変更しながら、実験を行う。
 なお、機器の更新等により、分析試料の変更もある。
 
第1回 高速液体クロマトグラフィーによる食品分析① 
    ビタミンCの定量

第2回 高速液体クロマトグラフィーによる食品分析② 
    呈味成分(核酸、アミノ酸、糖類等)の分析

第3回 ガスクロマトグラフィーによる食品分析③ 
    脂肪酸分析、香気成分分析

第4回 ガスクロマトグラフィーによる食品分析④ 
    デュマ法によるタンパク質定量

第5回 質量分析計による食品分析⑤ 
    アミノ酸分析計(LC-MS)、揮発性成分分析計(GC-MS)、
    食品成分構造解析計(LC-MS/MS)
   
第6回 各種機器による食品分析⑤
    香気成分(におい分析装置)、呈味成分(味覚識別装置)、物性測定法
    
第7回 原子吸光法による食品分析⑦
    無機質(Na、K、Ca等)の定量法

第8回 赤外吸収分析による食品成分の定性 まとめ
    その他(水分活性の測定)

  
授業方法
Class Method
対面による実験を実施する。
補助教材として、適宜プリントを配布する。
前期の食品機器分析学の講義を参考に実際の分析実験を各自で行い、レポートの作成を行う。
また、分析に関しての論文等を読み、その理解度を深めるために、ディスカッション、プレゼンテーションによる発表を行う。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
履修者が確定次第、@mwu.jpのメールアドレスに通知する。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
実験・実習科目
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
予習
 食品機器分析学の講義内容、講義中に紹介した論文・資料等を復習しておくこと。
 授業計画を参考に参考書の該当する箇所をあらかじめ予習しておくこと。
 特に食品成分については、その構造等を理解しておくこと。
 実験前に必ず、実験の流れを専用のノートに記述してから、実験にのぞむこと。
 
復習
 専用のノートに実験結果をまとめて、分析理論、機器の理論について、理解すること。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](70点)
・平常点(30点) 平常点等配点内訳:授業への積極的参加度(20点)
プレゼンテーション(10点)
レポート等の提出期限の厳守
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
レポートは、返却時に講評する。
教科書
Textbook
資料を配布する。
参考書
Reference Books
機器分析ハンドブック2/床波志保、前田耕治、安川智之/化学同人
基礎から学ぶ機器分析化学/井村久則、樋上照男/化学同人
分析化学 機器分析編/本水昌二 他/東京教学社
すぐ身につく 分析化学・機器分析の実務/矢矧 束穂、瀬戸山 央/日刊工業新聞社
食品分析の前処理と実際/中村 洋/日刊工業新聞社
食品分析化学/新藤一敏、森光康次郎/東京化学同人
ハリス 分析化学(上)(原著9版)/宗林由樹監訳/化学同人
ハリス 分析化学(下)(原著9版)/宗林由樹監訳/化学同人
食品分析/日本分析化学会編/丸善出版
Instrumental Analytical Chemistry/James W,Robinson ,Eileen M.Skelly Frame,George M.Frame Ⅱ/CRC Press
分析化学実技シリーズ 応用分析編・5 食品分析/(公)日本分析化学会編 中澤裕之・堀江正一・井部明広/共立出版
日本食品標準成分表2020年版(八訂)分析マニュアル・解説/ 安井明美、 渡邊智子、 (一財)日本食品分析センター 編著/建帛社
身のまわりの食品分析実験/安藤達彦・吉田宗弘 編著/三共出版
ライフサインエス系の機器分析/村尾澤夫 監修、新隆志 編著/三共
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
前期「食品機器分析学」を履修の上、「食品機器分析学」で使用した教科書と関係する資料を必ず、熟読の上、実験に参加してください。
 本講義の食品機器分析学実験Ⅰと食品機器分析学実験Ⅱは、隔週開講であるが、実験機器の使用の関係上、両実験の同時履修を原則とする。
 学科によるインターンシップと期間重複の場合のみ、別途対応する。
 白衣、安全眼鏡を必ず着用の上、参加すること。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-1 食品学および栄養学に関する基礎的・専門的知識を身に付けている。
1.知識・理解 1-2 食品成分とその機能性に関する基礎的・専門的知識を身に付けている。

2.技能・表現 2-1 食品の企画・開発・研究において、創造的にアプローチできる技能を身に付けている。
2.技能・表現 2-2 食品の企画・開発・研究において、情報を的確に伝えるプレゼンテーション能力とコミュニケーション能力を身に付けている。
3.思考・判断 3-1 食品に関する新たな企画・開発・研究を計画し、その実現性を科学的に判断する能力を身に付けている。
3.思考・判断 3-2 食品成分の機能性や安全性を科学的に思考・判断する能力を身に付けている。
4.態度・志向性 4-2 食産業界の動向に関心を持ち、他者と協調・協働して食産業界の発展に貢献する態度を身に付けている。
5.統合的能力 5-1 専門的知識・技術の統合を図り、食産業界に貢献できる能力を身に付けている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教科書コメント

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