シラバス参照 |
年度 | 2023 |
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科目名 | 卒業研究 |
担当者名 | 森本 順子・石田 潤一郎・上町 あずさ・杉浦 徳利・杉田 茂樹・曽和 治好・田﨑 祐生・田中 佑奈・米田 浩二 |
単位 | 6.0 |
科目目的 Course Objectives |
3年半で修得した「真」「善」「美」の総合として、各自がテーマを設定し、それに基づく研究を進め、その成果を卒業論文、卒業設計として総合化してプレゼンテーションする。これにより、大学院においてより高度な職能を身につけるために、あるいは建築・景観設計技術者として自律的に行動し、活躍するために必要な基礎的能力を確立することを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
「真」「善」「美」を互いに総合する能力を養い、安全で、使いやすく、美しい、真に人間的な住環境を創生する基礎的能力を習得する。また真に人間的な住環境形成のために、継続的に学習できる能力を習得し、自律的活動ができる職能人としての素養を十分に理解する。 |
授業内容 The Content of the Course |
本学景観建築学科の卒業研究は、特定の教員の研究室に配属し、その教員の専門分野のみを研究するものではない。設計演習と同様に、学年全体が同じスタジオを共有する環境で、卒業論文および卒業設計に取り組むものとする。指導は複数のグループに分かれて行い、各グループは複数の専任教員が担当する。 |
授業計画 Class Plan |
1.グループへの配属 複数の専任教員が担当する複数のグループのうち1つに配属される。配属は、原則として学生の希望を尊重するが、希望が著しく偏った場合は調整することがある。 2.履修条件 卒業論文・卒業設計は、4年間の集大成として、これまでの設計演習やフィールドワーク、講義で修得した「真」「善」「美」の総合であることが求められる。よって原則として後期開始時に「卒業研究」を除く卒業要件をすべて満たす必要がある。ただし、前期追・再試験の受験および後期開講科目の履修によって、後期終了時に卒業要件を満たす見込みがある者は履修を認めるが、その後卒業できないことが判明した場合は不合格にする。後期終了時に卒業要件を満たす見込みがない学生の履修は認めない。 3.テーマの設定 選択したグループの教員の指導のもと、社会との関連も考慮しながら、各自の問題意識に基づき卒業研究のテーマを設定する。 4.卒業論文・卒業設計の作成、および中間発表 設計案のスタディと論的展開(テーマに即し、まず調査、分析を行う。これらは必要に応じ学外で行うこともある)を進め、そこから得られた新たな知見を卒業論文に、「真」「善」「美」の総合としての建築空間の提案を卒業設計にまとめる。そのプロセスにおいて、中間発表を求める。研究倫理教育も含め、主に選択したグループの専任教員の指導を受けることになるが、他の専任教員や非常勤講師のアドバイスを受けることもできる。 5.卒業論文・卒業設計の提出、最終発表 卒業論文・卒業設計は、それぞれ学科が指定した期日、方法で提出の上、その内容を最終の発表会で発表する。 卒業論文・卒業設計の評価は、論文・設計の内容、および発表会での発表内容、プレゼンテーションを、完成に至るプロセスも考慮して行う。学生が所属するグループの専任教員は、論文・設計の内容やプロセスも含めて総合的に評価する。それ以外の専任教員も、中間発表および最終の発表会における発表内容やプレゼンテーションに基づき卒業論文・卒業設計を評価する。また必要に応じて、卒業研究に対する参加態度、あるいは発表会に出席した非常勤講師や学外の専門家の評価を加味することもある。なお、評価にあたっては、建築設計における「真(強・用)」「善」「美」の両義的関係を踏まえ、論文・設計の内容、発表内容、プレゼンテーション、プロセスに分解して評価するのではなく、これらを総合的に評価するものとする。 |
授業方法 Class Method |
ゼミ、スタジオでの一対一の対話型演習、発表会における発表や教員の講評を組み合わせる。配属されたグループのゼミには必ず出席、発表し、教員と議論しながら卒業研究を進めること。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
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アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
PBL(Problem-based learning:問題解決型学習)。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
卒業論文、卒業設計の作業は必ずスタジオで行うこと。設計においてはエスキスやスケッチ、模型を各自の席に常時提示すること。これにより、教員と学生が実践的設計行為、および問題解決行為を共有できるようにする。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:「授業計画」に示す方法で総合的に評価する。参加態度に著しく問題がある場合、中間発表、最終の発表会にて発表を行わなかった場合、卒業論文、卒業設計のいずれか片方が不合格の場合、本科目は不合格とする。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
学生の選択したグループの専任教員が、グループのゼミもしくは個別指導において、その都度必要なフィードバックを行う。最終の発表会では、各学生ごとに複数名の専任教員、非常勤講師または学外の専門家が個別に講評を行う。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
テーマによっては、地域と連携した卒業研究を行うことも可能である。 |
受講上の注意 Notices |
「卒業研究」に合格しない限り、景観建築学科の卒業は認められない。卒業できない場合、既に大学院修士課程に合格していても進学は認められないので注意すること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
A.高い知性 ◎A-1 語学や諸学の基礎学力の修得、及び自らの主張を社会に提案し、合意を形成できる基礎的能力を培う。 ○A-2,A-3,A-4 B.善美な情操 ○B-1,B-2 C.高雅な特性 ◎C 社会の仕組みや現代社会の問題点を理解する能力と継続的に学習できる能力を培い、自律的活動ができる職能人としての素養を理解する。 D.高い知性、善美な情操、高雅な徳性の総合 ◎D-1 「真」「善」「美」で極めた精神世界を統合し、住環境という実在するモノの世界に具体的に実現する基礎的能力を培う。 ○D-2 ※◎は特に対応する到達目標、○は対応する到達目標を示す。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
各専任教員は、自身の建築設計に関する実務経験を活かし、卒業設計の指導を行う。 |
教科書コメント |
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