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年度 2023
科目名 景観緑地計画論
担当者名 安田 東平・糸谷 正俊・宮前 保子
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
緑地の持つ基本的な機能、法制度、緑地の保全・保護・管理等の理論と手法についての基本事項などを学ぶ。また、緑地の構想・計画のプロセスと手法を学ぶとともに、その理論と実際について、国内外の実例を通して学習することを目的とする。
到達目標
Class Goal
緑地に関する基礎的知識、および緑地計画にかかわる理論と実際について理解する。理解した基礎的知識を景観設計に活用する能力を培う。
授業内容
The Content of the Course
緑地は人に心地良さと安らぎを与え、景観や住環境の改善に資する、貴重な自然である。本講義においては、緑地の持つ基本的な機能、自然公園法や都市公園法などの法制度、緑地の保全・保護・管理等の理論と手法についての基本事項などを学ぶ。また、国土計画、都市計画や緑の基本計画など緑地の構想・計画についてのプロセスと手法を学ぶとともに、ガーデンシティの創造、緑地のネットワーク、さらに広域的な環境におけるグリーンインフラの形成等に関わる理論と実際について国内外の実例を通して学習する。
授業計画
Class Plan
A.公園および緑地概論(糸谷正俊)
(1)景観緑地計画とは
(2)公園について
(3)緑地保全について
(4)公園計画の事例(防災公園等)
(5)パークマネジメントについて

B.緑地計画の理論とプロセス(安田東平)
(1)欧米における緑地計画の変遷
(2)日本における緑地計画の変遷
(3)都市緑化計画 ・緑の基本計画
(4)緑地および景観保全計画
(5)公園・緑地の系統計画および設計
(6)公園・緑地の整備事例

C.ランドスケープの保全と活用(宮前保子)
(1)自然環境ランドスケープの保全と活用
   (自然公園制度と生物多様性)
(2)歴史環境ランドスケープの保全と活用
   (古都保存法、歴まち法から歴史環境ランドスケープの保全と活用の地域計画へ)
(3)田園環境ランドスケープの保全と活用
   (イギリスの田園都市計画の系譜とランドスケープ形成の理念)
(4)都市における緑地の保全と活用
   (グリーンベルトからグリーンインフラへ)

定期試験

※授業の状況等に応じ、上記の予定を調整することがある。
授業方法
Class Method
授業は講義形式で行う。授業中に小テスト・小レポートを課す。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
授業で学んだことを、教科書や授業ノート、配付プリント等に基づき継続的かつ反復的に復習すること。自らの知識として吸収するだけでなく、常日頃から建築・景観設計に反映させることを考えること。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(70点)

・平常点(30点) 平常点等配点内訳:小テスト等(30点)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
小テストは評価後、次の授業で解説を行う。最終授業で全体に対するフィードバックを行う。
教科書
Textbook
参考書
Reference Books
ランドスケープデザインと環境保全/宮前 保子 他著/角川書店
防災公園技術ハンドブック 改訂版/公益財団法人都市緑化機構 防災公園とまちづくり研究会/公益財団法人年緑化機構
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
アンケートによって授業内容に対する学生の意見を求め、授業の改善に役立てる。

補習、再試験について:定期試験において不合格となった学生は、所定の期間に再試験受験手続を行うとともに、9月に開講する補習を必ず受講し、指示されたレポート等を提出の上、10月に行われる再試験を必ず受験すること。補習に出席しない場合は、再試験受験手続を行っていても原則として不合格とする。レポートの点数は、上記評価方法における平常点等に加算する。再試験の評価は、上記評価方法による合計点に0.8をかけた得点とし、60点以上の得点はすべて60点とする。



卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
A.高い知性 ◎A-3 機能性や環境負荷などに関する快適性を「用」として理解し、その基礎的技術を積極的に吸収し、演習によって最適な空間を構成する基礎的能力を培う。
B.善美な情操 ○B-2
C.高雅な徳性 ○C
※◎は特に対応する学習・教育到達目標、○は対応する学習・教育到達目標を示す。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
糸谷正俊 景観建築における、公園緑地の構想および計画に長年携わってきた経験をもとに、公園及び緑地の概論を教授する。
宮前保子 景観建築における、自然環境計画、歴史文化のまちづくり計画、公園や庭園の設計などに長年携わってきた経験をもとに、主としてランドスケープの保全と活用について教授する。
安田東平 公園行政において、公園緑地の計画・設計・施工監理・運営に長年関わってきた経験を活かし、緑地計画の理論とプロセスについて教授する。

教科書コメント

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