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年度 2023
科目名 声楽演奏研究ⅡA
担当者名 谷村 由美子
単位 1.0
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科目目的
Course Objectives
声楽作品の中でも触れる機会の少ないフランス歌曲を、時代背景や文化とともに学びつつ、歌唱のためのフランス語の発音法を学び、演奏できる技術を習得していく。
到達目標
Class Goal
ベルリオーズによって名付けられた「メロディー・フランセーズ」(フランス歌曲)の最盛期の主な作品を各自が演奏できるように実習する。
授業内容
The Content of the Course
国際音声記号(IPA記号)を理解、活用し、歌唱のためのフランス語の発音を習得する。
フランス歌曲の世界に触れ、自身の声質にあった楽曲を探索し、毎回演奏することにより、フランス語での歌唱ができるようにする。
授業計画
Class Plan
第1回 IPA記号を用いながら、フランス語の発音の基本的な説明を行う。また、一般的な口語フランス語発音と、歌唱のための発音の違いの説明し、フランスの民謡、童謡 ❞Au clair de la lune❞(月夜)、❞Ah! Vous dirai-je,maman❞ (きらきら星の原曲)を用いながら実践する。第2回以降はフォーレ、グノー、ドビュッシーなどの作品を取り上げ、随時発音法や曲の内容の確認をする。
第2回 フォーレの楽曲(Lydia/リディア)を演習
第3回 フォーレの楽曲(Mai/5月)を演習
第4回 フォーレの楽曲(Après un rêve/夢のあとに)を演習
第5回 フォーレの楽曲(Clair de lune/月の光)を演習
第6回 フォーレの楽曲(Mandoline/マンドリン)を演習
第7回 グノーの楽曲(Le soir/夕暮れ)を演習
第8回 グノーの楽曲(Sèrènade/セレナード)を演習
第9回 グノーの楽曲(Vien! Les gazons sont verts!/おいで! 芝生は緑!)を演習
第10回 ドビュッシーの楽曲(Nuit d'etoiles/星の夜)を演習
第11回 ドビュッシーの楽曲(Mandoline/マンドリン)を演習
第12回 任意の作曲家の楽曲を演習
第13回 前期中に演習した作品の復習
第14回 試験のリハーサルと復習
第15回 実技試験

授業で取り上げる作品の研究と演奏を進行状況に応じて時間配分し、実技試験1回を含めて全15回実施する。
授業方法
Class Method
発音に関しては、プリントなどを用いて基礎的な部分から確認し、フランス語による歌唱が出来るように授業を進める。
第11回までは、全員が新しい曲に毎週取り組み、発表する。
作品の時代背景や詩の解釈の説明なども行いながら、授業を進める。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
新しい楽曲に取り組むにあたり、極力カタカナは使わず、常にIPA記号を記入するように努力する。
学生自身も授業中に行う各自の演奏について聴き合い、自由に指摘しあう。
自分の声質にあった楽曲とはどういうものか、授業で取り上げる楽曲のみならず、授業中に講師が提案する楽曲などを、様々な媒体を利用して多くの楽曲に触れながら興味を広げ、理解を促す。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
受講前にフランス語初級程度を履修していることが望ましい。

予習:次回演習予定曲の楽譜の歌詞の下にIPA記号を記入する。
   詩だけを別紙に書き出し、読めるようにしておく。その際、それぞれの単語の意味、詩の
   内容について調べておく。

復習:演習した曲について、指摘されたことをふまえて演奏と理解を深める。
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:授業への出席と積極的参加(40点)、授業中の実技演習(40点)、授業中の実技試験(20点)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
授業時の演習の状態を見ながら学生それぞれにアドバイスを行い、次回への課題を提案する。
教科書
Textbook
フランス歌曲名歌集(原調版)/音楽之友社/音楽之友社
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
発音などの必要なプリントは講師が用意する。
自分の教科書(フランス歌曲名歌集(原調版) 音楽之友社)を毎週持参する。
学生がピアニストの分の楽譜を準備し、毎回持参する。
フランス語の辞書(電子辞書可)と講師が配布するプリントは、毎回持参すること。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
2.技能・表現 2-1 専門実技において高度な技術と豊かな表現力を有している。
3.思考・判断 3-1 優れた音楽家として人間性あふれる豊かな個性を有している。
4.態度・志向性 4-1 生涯にわたる研究と自己研鑽を続ける向上心を持ち、音楽活動を通して豊かな社会を作る能力を有している。
4.態度・志向性 4-3 高い知性、善美な情操、高雅な徳性を兼ね備え、社会において演奏者、音楽指導者として活動するために必要な知識・技能とそれらを統合し活用できる能力を有している。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
歌う喜びを分かち合うことを原点に、対話を大切にしながら、繊細且つダイナミックな音楽表現の実現を目指したい。
20年以上にわたるフランス語圏での様々な音楽活動経験と生活体験、日仏両国での声楽教育者としての経験を礎に、個々の学生の個性・感性を最大限に活かせるよう、それぞれの習熟段階に合わせて、イメージと理論、身体的構造の理解をバランスよく織り込んだレッスンに努める。
教科書コメント

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