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年度 2023
科目名 物理化学Ⅲ
担当者名 黒田 幸弘・矢野 義明
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
体内で起こる生理的あるいは病的現象を理解する際に必要な物理化学的視点を養うため、物質の状態や溶液および電気化学に関する基本的知識を修得することを目的とする。
到達目標
Class Goal
1)物質の相平衡に関する知識および状態図を読み取るスキルを身につける。
2)生体の恒常性に寄与する束一的性質等の溶液の性質に関する知識を身につけるとともに、その検証に必要な数学的スキルを身につける。
3)電気化学に関する知識を身につける。
授業内容
The Content of the Course
物質の状態およびその相互変換過程を熱力学に基づいて解析できるようになるために、物質の相平衡、溶解平衡および溶液の束一的性質などについて解説するとともに、物理平衡の熱力学的取扱いについて講義する。また、電気伝導度や起電力など溶液の電気化学性質についても概説する。

授業計画
Class Plan
必修科目
【Ⅰ】界面平衡
第1回  界面における平衡(1 界面張力)(E5-(1)-③-1)
第2回  界面における平衡(2 ぬれ)(E5-(1)-③-1)
第3回  吸着平衡(1 吸着と吸着式)(C2-(2)-②-4, E5-(1)-③-1)
第4回  吸着平衡(2 ミセルの性質)(C2-(2)-②-4, E5-(1)-③-1〜3)
第5回  分散系の性質(E5-(1)-③-2〜4)

【Ⅱ】溶液の性質
第6回  電解質溶液の性質(C1-(2)-⑥-3,4)
第7回  溶液の電気化学的性質(C1-(2)-⑦-1,2)

第8回 小括:確認と整理

【Ⅲ】相平衡
第9回  相変化に伴う熱の移動と相平衡と相律(C1-(2)-⑤-1,2)
第10回 物質の状態と一成分系の代表的な状態図(C1-(2)-⑤-3)
第11回 気相-液相平衡および液相-液相平衡の代表的な二成分系状態図(C1-(2)-⑤-3)
第12回 液相-固相平衡の代表的な二成分系状態図および三成分系状態図(C1-(2)-⑤-3)

【Ⅳ】希薄溶液の束一的性質
第13回 希薄溶液の束一的性質の原理(C1-(2)-⑥-1)
第14回 凝固点降下および蒸気圧降下(C1-(2)-⑥-1)
第15回 浸透圧、沸点上昇(C1-(2)-⑥-1)

定期試験
授業方法
Class Method
毎回、重要な問題について小テストおよびフィードバックを行う双方向授業である。
8回目には知識および技能のまとめを目的とする演習、小テストを行う予定である。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
別途、info@MUSESにて連絡する。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
自主学習支援(ClassroomおよびDriveを活用したビデオ学習および理解度確認とフィードバック)、反転授業
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
準備学習ではClassroomとDriveを使用する。

Classroomで講義資料を事前に提供するので、授業までに資料および教科書の該当ページの予習をしておくこと。
分からない事項を認識して講義に臨むよう努めること。
進度によって反転授業を実施し、授業内で演習に取り組む(日程は予め連絡する)。その際は講義ビデオを予め視聴しておくこと。
また、復習の一環として宿題を与えるが、それ以外にもテキストやプリント中の練習問題を積極的に行い、授業内容を必ず復習したり、必要に応じて関連科目(特に分析化学Ⅰ,物理化学Ⅰ,物理化学Ⅱ)の復習をすること。

この科目の標準的な自己学習時間(授業時間外の自己学習時間)は授業1回当たり180分である。

本科目の単位数は2である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での学修時間も含まれるとされている。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(75点)

・平常点(25点) 平常点等配点内訳:中間テスト25点
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
理解度把握のために実施する課題や小テストのフィードバックは、教室内で実施する以外にClassroomを用いて正答例やアドバイス、補足説明を提供する。
教科書
Textbook
スタンダード薬学シリーズII「物理系薬学I.物質の物理的性質」/日本薬学会/東京化学同人
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
教科書をよく読み、練習問題で復習し、自ら理解する努力を怠らないようにすること
宿題、国家試験関連問題を確実に解けるようにすること
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-2豊かな教養と医薬品および臨床に関する専門的知識を習得している
2.技能・表現 2-1薬剤師として、医薬品の供給、調剤、服薬指導、処方設計、安全性・有効性、リスク管理およびチーム医療への参画に必要な薬学的能力を備えている
3. 思考・判断/態度・志向性 3-1進歩する医療や科学について、自ら学び、考え、問題点を発見し、解決する能力を備えている
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教科書コメント

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