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年度 2023
科目名 天然物化学
担当者名 奥 尚枝
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
医薬品資源としての天然生物活性物質を構造によって分類・整理するとともに、天然生物活性物質の利用に関する基本的事項を修得する。
到達目標
Class Goal
1)生薬および微生物由来の代表的な生物活性物質の生合成経路を概説できる。
2)生薬由来の代表的な生物活性物質の作用を説明できる。
3)医薬品、農薬や香粧品などに使われている代表的な天然生物活性物質の用途を説明できる。
授業内容
The Content of the Course
医薬品、微生物、農薬、香粧品などに利用される代表的な天然生物活性物質を具体的に説明できるようになるための基本的な知識を修得する。そのために、複雑多岐なこれらの化合物を生合成のルールに基づいて分類し、それぞれの化学構造上の特徴と性質を理解する。さらに天然生物活性物質を基に開発された代表的な医薬品についても理解を促す。
授業計画
Class Plan
必修科目

第1回 代表的な生薬成分の化学構造からの分類と生合成経路の概説(C5-(2)-①-1) 
第2回 脂質、糖質に分類される代表的な生物活性物質(C5-(2)-①-2)   
第3、4回 芳香族化合物に分類される代表的な生物活性物質(C5-(2)-①-3)
 (1)ポリケチド
 (2)フェニルプロパノイド
 (3)フラボノイド
第5ー7回 テルペノイド、ステロイドに分類される代表的な生物活性物質(C5-(2)-①-4)
 (1)モノテルペン
 (2)セスキテルペン
 (3)ジテルペン
 (4)トリテルペン
 (5)ステロイド
 (6)強心配糖体
 (7)カロテノイド
第8回 中間テストとフィードバック
第9-11回 アルカロイドに分類される代表的な生物活性物質(C5-(2)-①-5)
 (1)脂肪族アミノ酸(オルニチン)由来のアルカロイド
 (2)芳香族アミノ酸(チロシン、トリプトファン)由来のアルカロイド
 (3)その他のアルカロイド
第12回 微生物由来の代表的な生物活性物質(C5-(2)-②)
第13、14回 医薬品資源としての天然生物活性物質(C5-(2)-③, ④)
 (1)天然物質の取り扱い法およびシーズ探索の方法
 (2)医薬品として利用される天然生物活性物質
 (3)天然物質をリード化合物として開発された医薬品
 (4)農薬、香粧品などに利用される天然生物活性物質
第15回 全体についてのまとめと補足
定期試験

なお、進行状況により前後する場合もある。
授業方法
Class Method
原則講義形式で進めるが、一部演習形の授業や講義中の口頭諮問、調査学習(課題)、グループディスカッションまたはPBL(問題解決型学習)を組み合わせる。8回目には知識のまとめを目的とする中間テストを行うほか、講義の開始時に前回の講義内容に関する小テストを行う場合がある(事前に連絡する)。前期の薬用植物・生薬学の知識と関連させながら説明する。

Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
別途、info@MUSESにて連絡する。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
グループディスカッション、PBL(問題解決型学習)、調査学習
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
本科目の単位数は2である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認 定することを標準としており、学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での 学修時間も含まれるとされている。 上記授業計画に基づいて講義前にテキストを読み、予習をしてくること。分からない事項を認識して講義に臨むよう努めること。また、復習の一環として宿題を与えるが、それ以外にもテキストやプリントの練習問題を積極的に行う、必要に応じて動画を視聴するなどして、授業内容を必ず復習すること。また、関連科目である薬用植物・生薬学もあわせて復習すること。



評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(85点)

・平常点(15点) 平常点等配点内訳:中間テスト15点
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
中間テストや小テストは評価後、授業中に解説を行う。
教科書
Textbook
スタンダード薬学シリーズII 3 化学系薬学 III. 自然が生み出す薬物/伊藤 喬 編/東京化学同人
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
構造式から生合成経路や前駆体を理解してもらえるように、骨格に色ぬりをしながら説明することが多い。
丸暗記は大変な科目なので、講義中に「理解する」習慣をつけ、わからないことは質問タイムに積極的に質問したり、必要に応じて、講義動画を視聴して早めに理解することを心がけること。覚えなくてはならない化学構造式がいくつかあるので、日頃から少しずつ覚える習慣をつける。また、教科書の練習問題や講義中に掲示する国試の過去問題を繰り返し解くことで、暗記を定着させること。中間テスト(8回目)や小テストの実施日および範囲については別途に連絡する。前期の薬用植物・生薬学の知識と関連させながら学修すること。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-2豊かな教養と医薬品および臨床に関する専門的知識を習得している
2.技能・表現 2-1薬剤師として、医薬品の供給、調剤、服薬指導、処方設計、安全性・有効性、リスク管理およびチーム医療への参画に必要な薬学的能力を備えている
2.技能・表現 2-3 薬物療法および地域の医療・健康・予防・福祉介護等の実践などに必要な基礎的な科学技術を習得している
3. 思考・判断/態度・志向性 3-1進歩する医療や科学について、自ら学び、考え、問題点を発見し、解決する能力を備えている
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教科書コメント

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