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年度 | 2023 |
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科目名 | 免疫学総論 |
担当者名 | 髙橋 悟・内山 良介 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
体内に異物が侵入・発生しても、生体恒常性を維持する機構が存在する。その仕組みを理解するため、免疫反応による生体防御機構とその破綻に関する基本的事項を修得することを目的とする。また、病原体がもつ多様な病原性や宿主への感染のしくみを理解するため、感染症を引き起こす病原体の基本的特性を修得することを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
1)生体防御反応としての免疫応答に関する基本的事項を修得する。 2)免疫応答の制御とその破綻、および免疫反応の臨床応用に関する基本的事項を修得する。 3)病原体の種類や基本特性、感染症に関する基本事項を修得する。 4)宿主に対する病原性のメカニズムと、それに対する宿主の生体防御反応の具体例を説明することができる。 |
授業内容 The Content of the Course |
(第1回〜第7回:微生物学) 病原微生物が原因となる疾患として、感染症がある。一方、我々の生体はあらゆる病原微生物に対応する基本的な能力である免疫系を有している。この免疫系が感染症を制御するには、個々の病原体に応じて適切な免疫応答が誘導されることが重要である。ここでは、感染症の原因となる病原微生物の特徴や感染戦略、生体の応答について学ぶ。 (第8回〜第14回:免疫学) 外界からの微生物、体内で発生する悪性腫瘍(がん)に対する生体防御機構として免疫系がある。免疫系の機構や破綻、免疫系分子の医療応用について、以下の授業計画に従い、学習する。 (第15回:総合レポート作成) |
授業計画 Class Plan |
選択科目 (微生物学) 第1回 我々の生体と微生物の関わり 第2回 病原微生物に対する生体防御反応 第3回 病原性細菌:病原性のメカニズムと生体防御反応① 第4回 病原性細菌:病原性のメカニズムと生体防御反応② 第5回 病原性ウイルス:病原性のメカニズムと生体防御反応① 第6回 病原性ウイルス:病原性のメカニズムと生体防御反応② 第7回 真菌・寄生虫などの病原性のメカニズムと生体防御反応 (免疫学) 第8回 概論、免疫細胞・組織 第9回 自然免疫 第10回 主要組織適合抗原遺伝子複合体(MHC)、クローン選択と抗原受容体 第11回 獲得免疫(細胞性免疫、体液性免疫、モノクローナル抗体) 第12回 抗体、遺伝子再構成、サイトカイン1 第13回 サイトカイン2、感染免疫、腫瘍免疫 第14回 アレルギー、自己免疫疾患、HIV、移植免疫 (総合) 第15回 課題を与え、それに対して授業内でレポートを作成する。質問に対応する。 定期試験 授業項目は、前後入れ替えることがある。 |
授業方法 Class Method |
プリントやスライドを活用した講義を行う。理解と記憶の確認や整理のため、問題を配信する。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
別途、info@MUSESにて連絡する。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
webで問題を配信するなど自主学習支援を行う。第15回はレポートを作成するが、疑問や不明な点に対しての質問にも対応する。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
・本科目の単位数は2である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、学習時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での学修時間も含まれるとされている。 ・必ず授業日のうちに復習をして、学習内容を確認すること。まず内容を理解し、その後に基本事項を記憶すること。不理解な部分があれば質問する、参考書を読むなどで、後回しにせず、すぐに解決すること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(70点) ・平常点(30点) 平常点等配点内訳:小レポート30点 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
課題の解答を配信し、誤解を訂正し、正しい理解を助ける。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
・個々の分子や専門用語だけではなく、それらを生きた形でつないで仕組みを理解することが重要である。生物系にも規則性や法則性があり、基本事項を整理して、つなげて考えることで思考力や応用力が身につく。学習の意識として、このようなことを十分に理解しておくこと。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-1 豊かな教養と医薬品の製造や開発、人の健康や疾病予防もしくは福祉などに関する深い専門的知識を習得している。 3. 思考・判断/態度・志向性 3-1 進歩する医療や科学について、自ら学び、考え、問題点を発見し、解決する能力を備えている。 3. 思考・判断/態度・志向性 3-2 難病・環境・医療・医薬品や化粧品などに関する社会的動向を把握し、生涯にわたり自己研鑽を続ける意欲と態度に基づいて活動できる。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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