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年度 2023
科目名 日本古典文学概論
担当者名 羽生 紀子
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
日本古典文学を学習・研究するのに必要な知識を習得し、日本文学研究の様々な観点を知る。また本科目は、中高教科国語、高校教科書道を教授するに足る基礎的知識および技能等を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。
到達目標
Class Goal
日本古典文学について、大学での学習・研究に必要な視点を獲得している。教職課程履修学生は、学修内容を当該の中高教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。
授業内容
The Content of the Course
日本古典文学を研究する上で必要となる、さまざまな観点を取り扱う。
本学科では、古典文学を単なる読み物として楽しむだけではなく、研究的視点から読解していくことが必要となる。その基礎的な観点を獲得するために、まず日本文学研究のなりたちと展開について学び、日本古典文学研究の全体像について理解する。次に私たちが目にしている文学作品がどのように作られているのか、私たちが見ている「本文」とは何であるかについて学び、「作品」を「文献」としてとらえる視点を養う。さらに、文学とメディアとの関係性に着目し、文学研究の方法論について修得する。
授業計画
Class Plan
第1回 ガイダンス(授業内容や進め方、評価方法などについての確認)
第2回 日本文学研究とは
第3回 古典文学の本文とは【遠隔授業】
第4回 文献を読むために(1)―複製と翻刻―
第5回 文献を読むために(2)―本文校訂―
第6回 古代から中世の注釈
第7回 近世近代の注釈
第8回 書写文芸から出版文芸へ―印刷の歴史―
第9回 書物と人のかかわり:レポートの作成【遠隔授業】
第10回 出版文芸の問題―作者環境の変化―
第11回 典拠研究(1)―作品の素材をさぐる―
第12回 典拠研究(2)―作品世界の重層化―
第13回 古典の広がり―パロディ文学―
第14回 日本古典文学研究をめぐる諸問題:レポートの作成【遠隔授業】
第15回 全体のまとめとフィードバック【遠隔授業】

※授業後の課題(授業時間外の課題)として、ブラッシュアップテスト(10問程度)を課す。
授業方法
Class Method
原則講義形式で授業を進めるが、資料配付やブラッシュアップテスト、小論文等の提出にはclassroomを利用する。
第3、9、14、15回目は遠隔授業(オンデマンド)で実施予定。
ブラッシュアップテストには、質問や意見を記入する項目がある。受講学生には、必ず記入することを求める。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
etek73c
授業日までには登録すること。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
双方向授業(オンラインツールを活用)
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
授業時間外に行う課題として、ブラッシュアップテストを課す。ブラッシュアップテストは、授業で説明したことの確認だけではなく、発展的な内容である。自分で調べたり考えたりすることが必要になる。
予習:取り上げる作品の基本的事項(成立年代・作者、おおまかな内容)について事前に調べておくこと。
復習:授業でとりあげた内容を自分なりに整理すること。ブラッシュアップテストや課題のフィードバックを参考に、さらに自学自習すること。

教職課程履修学生は、中高教育実習での研究授業場面や卒業後の中高正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、「中高教科の自主的教材研究」に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領および教科書等を積極的に活用する。
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:ブラッシュアップテスト(4点×12回)
レポート(22点×2回)
授業への積極的参加度(8点)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
(1)ブラッシュアップテストは、締切後、採点結果を返却し、解答の解説を公開する。さらに後日、授業内において全体の得点分布報告やフィードバックを行う。
(2)質問・感想については、授業内にフィードバックを行う。受講生同士の質問・感想を共有することで、さらなる学びの契機としてほしい。
(3)レポート、小論文はコメントをつけて各自に返却し、さらに全体のまとめとしてもフィードバックを行う(classroomを利用)。
教科書
Textbook
配付資料はclassroomにアップする
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
近代以前の関西文化についての学習を含む内容である。
受講上の注意
Notices
・ブラッシュアップテストは、授業内容の理解、さらに各自での調査を必要とする発展的内容である。
・授業で使用する資料はclassroomで配付する。手元で参照したり書き込んだりする必要があるので、使用する回の授業までに、各自で用意しておくこと(事前にプリントアウトするか、タブレット等にダウンロードしておく)。
・授業ではあらかじめclassroomにアップするPowerpointや配付資料を使用する。powerpointは教室スクリーンに投影するが、各自ダウンロードしてタブレットやノートPCを利用してもよい。ただし、ノートPC等を使用する場合は、タイピング音に注意すること。
・ブラッシュアップテストやレポート、小論文は、classroomを通じて提出・返却を行う。提出締切は厳守すること。
・遠隔授業回は、締切までに課題を提出することによって出席とする。遅刻の取り扱いはなく、締切に遅れた場合はすべて欠席となる(ただし遅れて提出した場合も、課題は評価対象とはする)。

教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-1 日本語および日本文学に関する基礎的・専門的知識を修得している。
3.思考・判断 3-1 日本語・日本文学に関して身につけた専門的知識を捉えかえし、批判的に考察する能力を備えている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教科書コメント

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