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年度 2023
科目名 看護アセスメント演習
担当者名 片山 恵・久米 弥寿子・清水 佐知子・古川 亜衣美・川原 恵・野寄 亜矢子・松尾 香織・間城 絵里奈
単位 1
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科目目的
Course Objectives
身体的側面から対象者の健康上の問題を査定・評価するフィジカルアセスメントの知識と技術を習得し、心理的側面・社会的側面を含めたヘルスアセスメントの方法を学習する。
また、ヘルスアセスメントに基づいて日常生活における援助のニーズを判断し、計画、実施、評価する過程を具体的な事例を通して理解することを目的とする。
到達目標
Class Goal
1.対象の身体の状態を診査する基本的手技を習得することができる。
2.身体診査や問診結果から対象に何が起こっているかをアセスメントすることができる。
3.日常生活における援助のニーズを判断し、計画、実施、評価する一連の過程を事例で展開をすることを通して理解することができる。
授業内容
The Content of the Course
看護アセスメントとは、看護が担う独自性のある援助行為(日常生活援助・診療の補助)の根拠となる判断のことである。これは、看護師として患者を統合的とらえて個別性のある援助を実施するために不可欠な能力である。本科目では、患者の身体的な症状や訴えを客観的にとらえるために、フィジカルアセスメントの技術を使い、既習の形態機能や疾病治療のの知識と生活者としての人を支援するために必要な専門的知識を関連付けながら患者の現在の状態を的確にアセスメントする知識と技術を獲得するための講義と演習を行う。演習では、事例を設定したシミュレータ―を活用し、実際の臨床場面をリアルに再現した状況で看護アセスメントを実施し、患者の心理社会的側面も加味した援助の必要性を検討する。また、グループワークで実践したことを経験を振り返り、ディスカッションを通して看護援助に必要な知識、技術の統合を図り、臨地実習での実践への下地を作る。また、演習を通して生命の尊厳と人権尊重を基盤とした倫理観と人の価値観を尊重したコミュニケーション方法について学び、看護師として、生涯にわたって自分を高めていくための自己の課題を見出す。
授業計画
Class Plan
第1回 オリエンテーション 看護アセスメントとは
第2回 フィジカルアセスメントの基本的手技と看護実践での活用 第3回 呼吸器のアセスメント(1)
第4回 呼吸器のアセスメント(2)・乳房のアセスメント   第5回 循環器のアセスメント(1)                                    第6回 循環器のアセスメント(2)
第7回 筋骨格系・腹部のアセスメント
第8回 皮膚・爪・粘膜・意識レベル・感覚器(目・耳・鼻)                              口腔・嚥下機能のアセスメント
第9回 フィジカルアセスメント筆記試験
第10回 フィジカルアセスメント技術チェック
第11回 フィジカルアセスメント技術チェック
第12回 事例を用いたシミュレーション演習(1)
第13回 事例を用いたシミュレーション演習(2)
第14回 事例を用いたシミュレーション演習(3)
第15回 事例を用いたシミュレーション演習(4)
授業方法
Class Method
・原則,対面で授業を行う
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
batfaya
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
・シミュレーションモデル、e-ラーニングシステムを通した自主学習
・演習後に実施したことの振り返りを行い、教員やグループメンバーからコメントをもらう
・グループディスカッションにより、他者の意見を聞き、学びを深める
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
・1.2年生で学習した形態機能、疾病治療の知識は必ず必要であるので、授業前には必ず復習をしておくこと                                          ・演習項目毎にアセスメント演習レポートを作成するので、事前学習項目の箇所は必ず行っておき、期限までにクラスルームに提出すること
・参考資料などを利用しわからなかった点については自身で繰り返し学習すること
・(復習)授業後,学習内容をふりかえり,アセスメント演習レポートを作成し,指示された方法で期限内提出すること
・(復習)授業後,自主的に自己学習(技術の練習)をして振り返ること
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](20点)
・平常点(80点) 平常点等配点内訳:知識確認試験 40点                        フィジカルアセスメント技術到達度 20点、
事例の個人学習・グループワーク20点
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
・課題,レポートについては評価後返却し,必要に応じて授業又はクラスルームでフィードバックする
・技術習得状況について実技試験後,個別にフィードバックを行う
・試験で誤答が多かった問題の講評を授業又はクラスルームで解説する
教科書
Textbook
根拠と急変対応からみた 根拠と急変対応からみたフィジカルアセスメント/清村 紀子 / 工藤 二郎/医学書院
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
・本科目を理解するには「看護学概論」で学んだ「人間」「健康」「生活」「環境」の概念の理解と「解剖生理学Ⅰ」「生化学」「疾病治療概論」で学んだ人体の機能と疾患に関する知識が必要となる.これらの科目との関連を意識しながら予習・復習を行うこと
※履修について
1.授業予定および履修上の留意点は初回授業で説明する                        2.受講にあたり,聴診器,ペンライト等のフィジカルアセスメントを行うときの物品が必要となる。初回授業で詳細を説明するので準備すること                                      3.グループ内で協力し、学びを深めること                              4.演習時間のみでは、技術を修得できないので、技術精度を高めるために演習後に事後学習を怠らないようにすること                                                     ※出欠について                                              1.看護師が行うアセスメント技術は、知識と行動を統合し、実践を通して習得できるものである.遅刻、欠席することなく参加すること                            
2.演習では原則として遅刻を認めない.遅刻した場合は授業に参加できないことがある                                                         3.公欠事由または新型コロナウィルスが疑われる症状での欠席においては原則補講を実施する
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-1 人の生活を理解するための幅広い教養や基礎知識を身につけている。
1.知識・理解 1-2 生活者としての人を支援するために必要な専門的知識を習得している。
2.技能・表現 2-1 生命の尊厳と人権尊重を基盤とした倫理観と人の価値観を尊重したコミュニケーション方法を身につけている。
3. 思考・判断 3-1 人の生活や健康を支える様々な要因(身体心理社会的)についての情報を収集し、分析することができる。
3. 思考・判断 3-2 援助が必要な人の状態を明確にして、援助の根拠を特定することができる。
3. 思考・判断 3-3 生活および医療全般にわたって、その人に起こりうる事態を予測し、論理的思考力と的確な問題解決能力に基づいて、最善策を導き出すことができる。
4.態度・志向性 4-1 プロフェッショナルな看護師として社会に貢献する意欲を持っている。
4.態度・志向性 4-2 看護師として、生涯にわたって自分を高めていこうとする強い意思・意欲を持っている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
科目担当者は看護職としての急性期病院において看護師としての実務経験を有している。また、看護技術や看護教育に関する研究経験を有する。本科目では最新の知見に基づき、臨床現場での経験および関連する研究成果を踏まえて授業を行う。

教科書コメント

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