シラバス参照 |
年度 | 2023 |
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科目名 | 地域防災・復興論 |
担当者名 | 大森 光則 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
この授業では、学生が阪神淡路大震災や東日本大震災など、自然災害に対する復旧復興事例から災害時に生じる諸問題と解決策について理解できるようになることを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
学生が防災意識をもちながら、地域における自治会等の活動に興味をもつと同時に、災害時における避難経路の確認や復旧復興におけるボランティア活動などの被災地支援の重要性について理解ができるようになる。 |
授業内容 The Content of the Course |
近年、防災への関心が高まっており、その顕著な例として事前復興計画がある。また防災や災害対策については、大学や研究者において自然科学や工学の領域、あるいは人文科学や社会科学からのアプローチも見られる。一方、地域においても防災への関心が高まっており、それは自主防災組織の結成に表れている。本講義では、このような状況を意識しながら、自治体の危機管理や防災行政の実際、地域防災、地域コミュニティ、ソーシャルキャピタル、災害ボランティアなどについて学ぶ。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 オリエンテーション 災害ボランティア活動 ① 第2回 災害ボランティア活動 ② 第3回 災害と地域コミュニティ ① 災害直後から仮設住宅へ 第4回 災害と地域コミュニティ ② 仮設住宅から恒久(復興)住宅へ 第5回 災害の歴史(日本を中心に) 第6回 地震、津波による災害 第7回 気象災害(豪雨災害など)土砂災害 第8回 火山災害 第9回 自然災害以外の災害(感染症など) 第10回 災害に強いまちづくり(自治体の役割) 第11回 自治体の危機監理 第12回 南海トラフと対応について 第13回 事前復興計画 地域防災(個別避難計画など) 第14回 わが家の防災計画 (家族で話し合って決めたこと、災害時の避難の申し合わせなど) 期末テストの傾向と対策 第15回 授業のまとめと期末テスト |
授業方法 Class Method |
◎講義(対面授業)を中心に行う。視聴覚教材も利用する。 教科書は使用せず、クラスルームを通じてレジメを配布する。 ◎一方通行の授業とならないように、授業ごとに質問の時間をとる。 また、講義の内容や講義に関する新聞記事などをテーマにしてディスカッションも行う。 テーマは事前に学生と話し合って決めたい。 ◎ゲストスピーカー(自治体職員)を招くことを検討している。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
クラスコード:4hu2t7w |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
◎授業に関連するテーマ(新聞記事等)についてディスカッションを行うことを予定している。 ◎学生の授業に対する感想や意見、また、授業内容や教員への要望について発表する機会を設ける。 ◎これらはすべて評価の対象となる。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
授業時間外の学修方法について ・授業ごとのテーマについてインターネットでの検索や参考文献に目を通し、気のついたところはノートに残す。 ・大学や自治体の図書館を利用し、新聞(週刊誌を含む)や居住する自治体の広報紙に目を通す。 ・テレビやラジオのニュース番組を見聞きすることを習慣にする。 特にニュース解説の番組は就活する上での知識にもなる。 ・事前に講義のテーマについて検索すなどして簡単な予習を行う。 講義を受けて、その内容を自分なりにまとめてみる。できれば、参考文献を読む。 疑問点を検索してみる。そして、必要なところはノートにまとめる。 これらの学修や作業は期末試験の対策にも有効だ。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:①授業に積極的な参加30点 ②質問や意見発表20点 ③期末テスト50点 評価方法の詳細は第1回目の授業で説明する。 評価はすべて加点(プラス)方式とする。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
◎講義の内容や身近な問題から期末テストを行う。 期末テストについては、添削を行い評価(点数)を付して各自に返却する。 その際、気の付いた点についてコメントを付す。 ◎毎授業終了の10~15分前に授業の感想について書いてもらう。 これも評価の対象とする。 教員が非常勤のため授業日の授業時間以外は不在している。 連絡先は次のとおり(15671@mwu.jp)。 ◎基本的には提出物を返却する場合はコメントを付す。 また、全体に共通する課題については授業において説明する。 いずれの評価もプラス志向であり、それは各学生が努力したことはすべて最終評価に反映されると思ってもらえ ばよい。 |
教科書 Textbook |
代わりにレジメを配布する。 |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
◎わからないことは遠慮せずに聞いてほしい。 また、レポートの書き方や期末テストへの取り組みなど合格に向けてサポートも行う。 授業での質問や意見発表は積極的に行ってほしい。 公務員を志望する学生や地方自治体に関心をもつ学生をはじめ多くのみなさんの受講を期待している。 ◎参考文献としては、下記の文献を薦める。専門書は学生にとって高価なものも多い。 無料で利用できる大学や自治体の図書館を活用すること。 ここに挙げたもの以外でも防災や災害復興に関するものなら自由に選択し活用すればよい。 前林清和『Win-Winの社会をめざして』(晃洋書房2016年) 前林清和『日本災害思想史』(神戸学院大学出版会2021年) 水出幸輝『戦後の記憶史』(人文書院2019年) 秋定 敦『仮設住宅3万戸』(2019年) 沼田崇子他『震災に向きあったケースワーカーたち』(萌文社2012年) |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-1 経営学に関する基礎的・専門的知識を有し、多様な経営課題を的確に理解できる。 1.知識・理解 1-2 自らが目指す将来キャリアで活躍するために必要な基礎的・専門的知識を習得している。 3. 思考・判断 3-1 広い視野を持ち、女性の特性・視点を活かして考え、イニシアティブをとることができる。 3. 思考・判断 3-2 グローバルな視点とローカルな視点の双方から考え、判断することができる。 4.態度・志向性 4-2 他者の歴史・宗教・風俗習慣などに基づく多様な文化を理解し、人と協力的な関係を構築する意欲を備えている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
特定非営利活動法人「日本防災士機構」が認定した防災士(「日本防災士機構」登録218990号) |
教科書コメント |
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