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年度 | 2023 |
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科目名 | 英語の歴史と文化 |
担当者名 | 山村 誠治 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
イギリスの各時代の政治・社会・文化が英語の音韻・文法・語彙の形成と変遷にどのような影響を与えてきたかについての理解を深め、より広い視野で言語を学ぶ姿勢を養う。なお、本科目は、中学校教科英語を教授するに足る基礎的知識および技能等を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
ゲルマンの一部族の言語に過ぎなかった英語が、どのような変遷をたどり「世界の共通語」としての現在の地位を確立するに至ったのかを、イギリスという国の歴史の流れとともに学ぶことができる。なお、教職課程履修学生は、学修内容を当該の中学校教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。 |
授業内容 The Content of the Course |
英語の歴史は、5世紀中頃にゲルマン民族の部族、すなわちアングル族、サクソン族、ジュート族が大陸よりブリテン島に移住したことにより始まると考えられている。以来、ゲルマンの一部族の言語に過ぎなかった英語が現在に至るまでの1500年間でどのように変化・発達して現在の形になったかを、歴史的な出来事や社会的・文化的環境との関わりに注目しながら概観する。 |
授業計画 Class Plan |
1.ガイダンス 基礎知識の確認など 2.世界の言語・語族 (1)言語学とは(2)世界の言語と語族(3)英語史の流れ 3.英語のルーツ:ゲルマン民族渡来前 (1)インド・ヨーロッパ語族(2)ゲルマン民族とその文字(3)ケルト人とケルト文化 (4)ローマ人とローマ文化 4.古英語(Old English)の成立1 (1)ゲルマン民族のブリテン島侵入と定住(2)アングロサクソン7王国の隆盛 (3)バイキングの侵略と影響 5.古英語(Old English)の成立2 (1)古英語の形態と特徴(2)古英語期の文学 6.中英語(Middle English)の成立1(歴史的、文化的背景) (1)ノルマンディのイギリス征服、フランス語の影響(2)英語の衰退と復権 (3)印刷術と書き言葉の標準語 7.中英語(Middle English)の成立2 (1)中英語の形態と特徴(2)中英語期の文学 8.近代英語(Modern English)の成立1 (1)英国のルネッサンス(2)外国語からの専門用語流入(3)英訳聖書 9.近代英語(Modern English)の成立2 (1)シェークスピアの英語(2)英語辞書の誕生 10.近代英語(Modern English)の成立3 (1)近代英語の形態と特徴(2)大英帝国の隆盛 11.現代英語の成立1 (1)母国語、第2言語、外国語としての英語(2)カナダの英語 (3)オーストラリアとニュージーランドの英語(4)インドの英語 (5)南アフリカ共和国の英語 12.現代英語の成立2 (1)ピジン英語とクリオール英語(2)語形成 13.アメリカ英語の成立と特色1 (1)アメリカ英語の成立背景(2)アメリカ英語の特徴(3)米語と英語の発音、綴り 14.アメリカ英語の成立と特色2 (1)米語と英語の語彙(2)米語と英語の文法 15.国際ととしての英語 (1)英語の使用人口(2)英語の簡便さ |
授業方法 Class Method |
毎回の授業は原則としてパワーポイントを用いた講義形式で進める。受講者は講義を聞きながら、 配布するプリント課題を完成させる。毎回その日の講義のまとめとして小テストを実施す る。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
miu2h5g |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
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準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
歴史の学習には、過去からの繋がりを把握することが求められる。講義で作成したワークシートプリントをよく復習し、次回の授業や小テストに備えること。 教職課程履修学生は、中学教育実習での研究授業場面や卒業後の中学正規授業での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、「中学校教科の自主的教材研究」に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領および教科書等を積極的に活用する。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(50点) ・平常点(50点) 平常点等配点内訳:小テスト(30点)、積極的参加度(20点) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
小テストについては実施後に解答のポイントを示し、復習を促す。 |
教科書 Textbook |
教科書は使用せず、プリントを適宜配布する |
参考書 Reference Books |
英語の歴史 過去から未来への物語/寺澤盾/中央公論新社 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1‒1 英語圏の文化や言語・文学に関して幅広く正確な知識を持っている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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