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年度 | 2023 |
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科目名 | 心理検査法の実践 |
担当者名 | 佐藤 安子・安井 美貴 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
実際の作業を通して、心理検査の目的、方法、結果(所見)の解釈の方法、さらに心理検査の効用と限界について学ぶことにより、心理検査法の全体像を理解する。 |
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到達目標 Class Goal |
心理検査が実施される目的を的確に理解する。そして、比較的実施しやすい検査(たとえば知能、神経心理、性格検査)の方法にある程度習熟し、その所見について適正な報告書を作成できる能力を身につける。 |
授業内容 The Content of the Course |
心理検査の目的、実施方法、データ分析方法、報告書のまとめ方などについて実習形式で学ぶ。実習で得られた知見に基づき、知能・神経心理検査と性格検査の報告書形式のレポートを作成する。 |
授業計画 Class Plan |
以下の主題に関する実習を、1週2時限連続の対面授業形式で15週(回)行う。 受講者を2班に分けて、2名の担当者が7回の性格検査クールと7回の神経心理検査・作業検査クールを入れ替えて実施する。受講者全員が全ての検査を体験する。必要なクラスコードはオリエンテーション時に連絡する。 第1回 オリエンテーション (1)「心理検査」とは何か、心理検査の開発の歴史や原理などの解説 (2) 心理検査の目的についての解説 (3)心理検査を実際に受けることによって心身に生じる可能性のある反応について (4) 本実習の進め方、成績評価の方法、教員への連絡方法などの説明 第2回 神経心理検査・作業検査1の紹介、体験的ワーク、レポート作成 第3回 神経心理検査・作業検査2の紹介、体験的ワーク、レポート作成 第4回 神経心理検査・作業検査3の紹介、体験的ワーク、レポート作成 第5回 神経心理検査・作業検査4の紹介、体験的ワーク、レポート作成 第6回 神経心理検査・作業検査5の紹介、体験的ワーク、レポート作成 第7回 神経心理検査・作業検査6の紹介、体験的ワーク、レポート作成 第8回 神経心理検査・作業検査クールで学んだ内容のグループ発表 第9回 性格検査1の紹介、体験的ワーク、レポート作成 第10回 性格検査2の紹介、体験的ワーク、レポート作成 第11回 性格検査3の紹介、体験的ワーク、レポート作成 第12回 性格検査4の紹介、体験的ワーク、レポート作成 第13回 性格検査5の紹介、体験的ワーク、レポート作成 第14回 性格検査6の紹介、体験的ワーク、レポート作成 第15回 性格検査クールで学んだ内容のグループ発表 ※神経心理検査・作業検査は、内田クレペリン検査、コーネルメディカルインデックス、二次元気分尺度などである。性格検査はY-G性格検査、バウム・テストなどである。 ※受講者の受講状況によって、検査内容を変更したり順序を調整する場合がある。 |
授業方法 Class Method |
・2時限連続の実習で、教員との対面双方向的授業である。受講者は小グループに分かれて授業に参加する。それにより受講者同士の話し合いの機会も設ける。 ・本実習で紹介する種々の検査法に関する一層の理解をはかるための方法(関連文献の読み込みなど)を授業中に呈示する。 ・実習では1つの検査につき1つのレポートの提出を求める。 ・性格検査と神経心理検査・作業検査等で学んだことについて、1回ずつのグループ発表を行う。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
クラスルームの使用方法については,初回授業時に科目担当者から連絡する。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
体験型の授業である。受講者同士のディスカッションも行う。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:紹介する心理検査の内容や成り立ちについて調べておくこと。 復習:心理検査の体験についての自己記録をとっておくことを推奨する。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](80点) ・平常点(20点) 平常点等配点内訳:発表点20点(性格検査について学んだこと10点+神経心理検査について学んだこと10点=20点) レポートは「心理判定所見」の形式をとるため、授業への積極的参加度はレポート点と発表点に反映される。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
レポート課題および発表内容についてその都度、努力した点と改善点をフィードバックし、コメントする。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
・心理検査は心理支援の上での大切なツールである。自分の体験結果とともに、慎重かつ大切に取り扱うこと。 ・授業を欠席しないように気を付ける。実習であるから積極的な参加が求められる。 ・レポートは「心理判定所見」の形式をとるため、授業に出席しないと作成できないことを承知しておくこと。 ・ある程度の自己開示とグループ作業を求めるため、それを承知で受講すること。 ・単元によっては、計算課題を要するものがあることを理解しておくこと。 ・その他,受講上の注意はオリエンテーション時に連絡するので,第1回授業には必ず出席すること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-1 心理学に関する基礎的知識を有している。 2.技能・表現 2-1 自らの考えを他者に伝えられるコミュニケーション能力およびプレゼンテーション能力を有している。 3.思考・判断 3-1 身の回りの様々な現象を分析的・論理的に考えることができる。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
心理職としての病院および学校等での臨床実践の経験から、それぞれの心理検査の用い方を具体的に説明する。 |
教科書コメント |
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