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年度 2023
科目名 生化学
担当者名 竹中 康之
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
生化学は生命現象を化学的に理解する学問であり、生命科学の基礎となる科目である。生体分子の基本構造と諸性質について学び、生化学の知識が具体的かつ体系的に理解できることを目的とする。
到達目標
Class Goal
食事から摂取した糖質、脂質、タンパク質の生体における化学変化や機能を理解し、生体の基本単位である細胞の機能やそこで行われる代謝についての基礎知識を総合的に理解することを目標とする。
授業内容
The Content of the Course
ヒトは植物が生産した物質または動物体を食物として摂取している。食物成分(栄養素)は、ヒト体内で分解(消化)され、ヒトはそこからエネルギーを獲得し生体内の化学反応に利用できる形に変化させて成長、生殖などすべての生命活動に利用している。これら一連の過程を代謝といい、本科目では、生体の基本単位である細胞の機能について学び、エネルギー源となる三大栄養素(糖質、脂質、たんぱく質)の代謝の仕組みや遺伝情報を担う核酸の構造と働きおよびたんぱく質の合成についても学ぶ。
授業計画
Class Plan
第1回  人体の構造
     (1)細胞と細胞内小器官
     (2)生体成分
第2回  代謝の概要
     (1)食物からのエネルギー生成方法
     (2)生体のエネルギー
第3回  酵素
第4回  糖質
     (1)糖質の構造と機能
第5回  糖質の代謝1
(1)糖代謝の概要
     (2)解糖系
     (3)TCA回路
第6回  糖質の代謝2
     (1)電子伝達系と酸化的リン酸化
     (2)ペントースリン酸回路、グルクロン酸経路
第7回  糖質の代謝3
     (1)グリコーゲンの合成と分解
     (2)糖新生
     (3)血糖値の調節
第8回  脂質
     (1)脂質の構造と機能
     (2)脂肪酸
第9回  脂質の代謝1
     (1)脂質代謝の概要
     (2)脂質の体内輸送
     (3)脂肪酸とトリアシルグリセロールの生合成
     (4)貯蔵脂肪の分解と脂肪酸のβ酸化
第10回 脂質の代謝2
     (1)ケトン体の合成
     (2)不飽和脂肪酸の代謝
     (3)コレステロールの合成
第11回 タンパク質・アミノ酸
     (1)アミノ酸の構造と機能
     (2)タンパク質の構造と機能
第12回 タンパク質・アミノ酸の代謝
     (1)アミノ酸代謝の概要
     (2)アミノ基転移反応、酸化的脱アミノ反応
     (3)尿素回路
     (4)アミノ酸の炭素骨格の代謝
     (5)アミノ酸の特殊生成物への変換
第13回 ヌクレオチドの構造と代謝
     (1)ヌクレオチドの構造
     (2)プリン・ピリミジンヌクレオチドの合成と分解
第14回 核酸・遺伝子 
     (1)核酸・遺伝子の構造と代謝
     (2)タンパク質合成
第15回 まとめ
定期試験

授業方法
Class Method
講義形式で授業を進める。
必要に応じて資料プリントを配布する。
原則として対面での実施を予定しているが、新型コロナウイルスの感染状況により遠隔ライブ型での実施とする場合がある。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
予習:授業項目範囲について教科書を読んでおくこと。
復習:授業終了後は資料プリントや講義ノートを整理しまとめておくこと。
本科目は前期に開講される基礎栄養学とも関連するので予習・復習には両方を併せて学習する。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(60点)

・平常点(40点) 平常点等配点内訳:小テスト(2回)
小テストの実施日については授業で連絡する。
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
小テストは評価後授業中に解説を行う。
教科書
Textbook
生化学 /小野廣紀、千裕美、吉澤みな子、日比野久美子/化学同人
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
学生の理解度に応じて授業計画の内容を若干変更することがある。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-1個人や集団を対象とする栄養学に関する基礎的・専門的知識を身に付けている。
1.知識・理解 1-2食べ物と健康との関係について、基礎的・専門的知識を身に付けている。
2.技能・表現 2-4ヒトと栄養との関係を研究するために必要となる技能・表現力を身に付けている。
3.思考・判断 3-2科学的根拠に基づく健康・栄養課題解決の能力を身に付けている。
4.態度・志向性 4-2食生活学の専門的学習を通して、社会に貢献する自覚を身に付けている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教科書コメント

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