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年度 2023
科目名 臨床栄養学実習
担当者名 福田 也寸子・衣笠 瑞子・中尾 雄太
単位 1.0
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科目目的
Course Objectives
臨床栄養学概論で学んだ知識を活かし、各種疾患に応じた栄養管理法について、栄養評価・判定方法、各種治療食の献立作成演習、臨床調理実習等を通して傷病者における栄養管理法の実際を習得する。
到達目標
Class Goal
1.病態別に栄養管理・食事療法が計画できる。
2.病態別の食事療法の具体化として特別治療食の食料構成表・献立表の作成ができる。
3.病態別に応じた特別治療食が調理できる。
授業内容
The Content of the Course
傷病者に応じた栄養管理・食事療法の実際について、各種計測による栄養アセスメントとその判定方法の習得、特別治療用食品の理解、摂食・嚥下障害および口腔衛生管理の実体験・実習、食料構成・献立作成の演習、特別治療食の調理実習等により理解を深めるとともに、特に合併症の発症リスクが高まる高齢者に対してどのようなことに注意するのかについても見識を深める
授業計画
Class Plan
第1回 臨床栄養管理・栄養評価
(1)  栄養アセスメント(主観的包括評価・身体計測)とその判定方法・記録法
(2)  栄養機能食品など特殊食品の試食

第2回 糖尿病の栄養管理
(1) 糖尿病食事療法のための食品交換表の活用方法・献立作成の演習
(2)  低カロリー甘味料など特殊食品の試食

第3回 臨床調理実習(糖尿病食の調製と試食)

第4回 栄養補給法(経口・経腸・経静脈栄養)と胃術後の献立作成、褥瘡の栄養管理
(1) 経口栄養法としての治療用特殊食品・栄養剤等の活用方法
(2)  栄養機能食品など特殊食品の試食

第5回 腎臓病の栄養管理
(1) 腎臓病食事療法のための食品交換表の活用方法・献立作成の演習
(2)  低たんぱく食品など治療用特殊食品の試食

第6回 臨床調理実習(腎臓病食の調製と試食)

第7回 摂食・嚥下障害へのアプローチ:言語療法士による実習
(1) 摂食・嚥下障害者ケアの基礎・実際
(2)  栄養士の役割

第8回 成分別栄養管理と展開食の考え方・栄養ケアの考え方
(1)  展開食に基づく食料構成表・献立作成の演習
(2)  体感装具の着用、介護治療用食品の試食

第9回 臨床調理実習(脂質コントロール食の調製と試食)

第10回 口腔衛生管理へのアプローチ:歯科衛生士による実習
(1) 口腔ケアの基礎・実際と栄養士の役割
(2)  栄養士の役割

第11回 臨床調理実習(食物アレルギー対応食・介護食の調製と試食)

第12回 臨床調理実習(消化管術後食の調製と試食)

この科目は全12回の授業予定となっているが、毎週時間(2コマ)連続開講となるので、文部科学省で定められた規定時間数が確保されている。
授業方法
Class Method
1.臨床経験を有する管理栄養士、言語療法士、歯科衛生士によるオムニバス形式の実習である
2.解説は、必要に応じて、パワーポイント、ビデオ等が使用される
3.理解を深めるために、必要に応じて、体感装具の着用、自助具の試用、フードモデルの活用等が行われる
4.栄養補給法の理解を深めるために、主として臨床現場で使用されている経腸栄養剤、特殊治療用食品等の試飲・試食が行われる
5.代替対応については、大学側で認定した欠席理由の場合、課題レポートの提出(期限厳守)をもって出席とみなす
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
2A:xkorkep   2B:gitv4mp
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
実習科目
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
授業の基礎となる臨床栄養学概論で学んだ知識を復習し、内容を十分に理解した上で授業に臨む
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](80点)
・平常点(20点) 平常点等配点内訳:授業への積極的参加度20点
大学側で認定した欠席理由の場合、課題レポートの提出(期限厳守)をもって出席とみなす
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
課題・レポートについては、評価後、コメントを記載したものを、授業中に配布される。
教科書
Textbook
お家ごはんは楽しく美味しく~糖尿病だからできる気づかい~/発行:(公財)大阪成人病予防協会/発行:(公財)大阪成人病予防協会
糖尿病食事療法のための食品交換表 第7版/日本糖尿病学会/日本糖尿病協会・文光堂
腎臓病食品交換表/黒川清、中尾俊之、小沢尚、酒井謙他編/医歯薬出版株式会社
実践臨床栄養学実習/長浜幸子,西村一弘,宮本佳代子/第一出版
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
臨床栄養学概論、解剖生理学、調理学等の関係する科目を復習しておく
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
2.技能・表現 2-1 臨床や福祉、学校教育の場で必要となる技能・表現力を身につけている。
2.技能・表現 2-4 ヒトと栄養との関係を研究するために必要となる技能・表現力を身につけている。
3.思考・判断 3-2 科学的根拠に基づく健康・栄養課題解決の能力を身につけている。
4.態度・志向性 4-1 個人や社会が抱える様々な健康栄養問題を積極的に学習する態度を身につけている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
担当者全員は臨床現場での概ね30年以上の勤務経験あり、あるいは目下第一線で活躍中のメディカルスタッフである。それぞれの専門職の立場から実際の臨床栄養管理に必要な知識・技術、およびチーム医療に求められる栄養士の役割について教授される。
教科書コメント

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