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年度 | 2023 |
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科目名 | アパレル材料学実験 |
担当者名 | 竹本 由美子 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
アパレル関連の広い分野において被服材料を扱っていく上で、材料面からみた性能評価は重要な役割をもっている。ここでは基本的な試験の実技習得を目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
各種試験技能の習得に加え、1年次のアパレル材料学で培った知識をもとに、得られた結果が実用に対してどのような意義をもつかを考え、正しい性能評価のできる能力を育成する。 |
授業内容 The Content of the Course |
衣服に多く用いられている繊維材料の糸・布の構造特性や各種物性について、測定法を理解するとともに、得られた結果から繊維製品の性能を評価、考察する。 各試験は、テキスタイルアドバイザーの資格取得のために身につけるべき検査項目である。測定機器の原理を理解しながら、得られた実験結果を整理し、なぜそのような結果になったのか、実験結果の分析をおこない、関連する内容を文献等でよく調べて、それらの現象やデータの裏にある根源となる理由、なぜそうなるのかについて自ら思考する力を養い、安全で快適な繊維製品を提供するために必要な能力を身につける。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 授業の進め方、レポートのまとめ方 実験Ⅰ:布の水分特性と快適性① 第2~5回 実験Ⅰ:布の水分特性と快適性②~④ 布の吸湿性、吸水性、透湿性、撥水性、耐水性、保温性、通気性について測定方法を習得しながら、快適な衣服に必要な性能について考える。 第6、7回 実験Ⅱ:布の基本特性①② 布の構造特性(厚さ、糸密度、質量、見掛密度、含気率、織縮み率、カバーファクターなど)と布を構成している糸の撚り数や引張・伸長特性の測定方法を習得しながら、布の基本的特性を明らかにする。 第8回 発表1(布の水分特性と快適性の各実験についてグループ発表) 第9~13回 実験Ⅲ:布の強度特性と外観特性①~⑤ 布の引張・伸長特性、摩擦・引裂・破裂強さ、伸縮性について測定方法を習得しながら、アパレル材料の各種特性が衣服に必要な強さや耐久性にどのように影響しているのかを学ぶ。 布の剛軟性、ドレープ性、防しわ性、寸法変化、ピリング性、スナッグ性について測定方法を習得しながら、アパレル材料の各種特性が衣服の外観にどのように影響しているのかを学ぶ。 第14回 発表準備 第15回 発表2(布の強度特性と外観特性の各実験についてグループ発表) (受講者数によって授業計画を変更する場合もある。) |
授業方法 Class Method |
少人数に班分けをして各実験をローテーションで実施する。 必ず授業開始前までにクラスルームに参加すること。 実験結果はクラスルームで共有する。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
mxegojc |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
アパレル材料の各種物性を自分で実験をしながら確認するとともに、実験手法や機器の扱い方、測定技術についても修得する。 各実験結果のついてグループ発表を実施。他学生の考えを知り、教員からのフィードバックによって理解を深める。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:「アパレル材料学」で学んだ関連内容を復習しておくこと。アパレル材料に必要な性能について考えながら、自身が着用する衣料品等、身の回りの繊維製品に日頃から興味を持って情報を収集すること。 復習:レポート作成時に実験内容についてもう一度振り返り、実験でどのような結果が得られたのかデータを確認し分析をすること。また、レポートを作成するにあたり、様々な文献から情報や知識を得ることを必須とする。(実験結果の正誤の確認、他研究者のデータとの比較検討、疑問点を解決または推察したり、解らない語句や専門的内容について調べる、等)さらに、自身が着用する衣料品等、身の回りの繊維製品に日頃から興味を持ち、実験で得た知識を実生活でも活用し、衣生活をより快適にすることに努めること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:レポート(80点) 発表・授業に対する積極性(20点) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
実験はローテーションで実施するため、レポートのフィードバックはすべてのレポートを提出した後で全体的な講評と考察内容を紹介しながら解説する。 |
教科書 Textbook |
実験テキストを配布する |
参考書 Reference Books |
新稿 被服材料学―概説と実験/中島 利誠[監]、 清水 裕子 他[共著]/光生館 被服材料学実験書/金子恵以子、牛腸 ヒロミ[共著]/産業図書 生活のための被服材料学/日下部 信幸/家政教育社 衣服材料の科学/島崎恒蔵(編著)/建帛社 衣服材料学実験/松梨久仁子、平井郁子(編著)他/朝倉書店 衣服材料学/平井郁子、松梨久仁子(編著)他/朝倉書店 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
・授業開始日までに必ずクラスルームに参加し、連絡内容を必ず確認すること。 ・受講者数によってはグループ分けや各グループのスケジュールを事前にクラスルームで配信するので必ず確認すること。 ・実験用ノートを使用し、結果の記入や気づいたことをメモすることに努めること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-2快適で健全な生活を形作るための、科学的・工学的な観点からの専門知識を有している。 2.技能・表現 2-1生活を構成する事象を定量的・論理的に分析し、問題の解決につなげることのできる技能を有している。 3.思考・判断 3-1 新たな課題に対し、論理的に考え、問題を解決する能力を身に付けている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
衣服の品質検査業務に従事した経験をもとに、実務として必要な知識や技術、社会での経験を交えながら、テキスタイルアドバイザーとして生産者と消費者両方の視点に立ち、アパレル材料について講義する。 |
教科書コメント |
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