シラバス参照 |
年度 | 2023 |
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科目名 | ベーシックデザイン実習 |
担当者名 | 泊里 涼子 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
平面や立体デザインの課題から受けた刺激=イメージは「色や形」の構成作品として表現することによって人に伝えることができる。近年、CG表現の可能性は急速に拡大しているが、デザイン表現における「手作業」は、アイディアの展開や問題解決の糸口を見つけることに繋がる重要で欠かせないプロセスである。平面や立体デザインの課題が要求する意味を「色と形」にして考え、デザイン表現の試行錯誤により「色と形」が持つ意味や説得力・発展性・可能性を探究する。また、感性のレベルアップを図り「色と形」による表現力を修得し、デザイン表現の面白さと可能性を知ることを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
平面・立体の各構成課題により、デザイン表現の基礎となる平面構成力・色彩表現力・立体構成力・素材を活かした合理的な表現力等を修得する。 |
授業内容 The Content of the Course |
デザイン全般に必要な造形に関する基礎力を身に付けるため、はじめにデッサン等を通じ、二次元と三次元の表現方法の違いとそれぞれに必要な知識を学ぶ。その後、前半は色彩を使った2課題を通して、平面デザインに必要な基礎的な平面構成力を修得する。後半は面材や線材を使った2課題を通して、立体デザインに必要な基礎的な立体構成力を修得する。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 ガイダンス ベーシックデザインの考え方や授業の全般の解説と課題の紹介 デッサン① 立体の捉え方やパース、陰影のつけ方などの基礎について 第2回 デッサン② 立方体、直方体、球のデッサン 第3回 デッサン③ スケッチへの応用 第4回 平面構成〔Ⅰ〕連続紋様① 草木・花などの自然物をスケッチ 基本の図柄を考案 第5回 平面構成〔Ⅰ〕連続文様② 図柄の組み合わせ、連続文様化 着彩について 第6回 平面構成〔Ⅰ〕連続文様③ 色の選択、着彩 第7回 平面構成〔Ⅱ〕線による平面分割と彩色構成(コンポジション)① 平面構成、色彩構成について 第8回 平面構成〔Ⅱ〕線による平面分割と彩色構成(コンポジション)② 幾何学形態の構成 色の三要素(明度・色相・彩度) 第9回 平面構成〔Ⅱ〕線による平面分割と彩色構成(コンポジション)③ 簡潔な形態と限られた配色による表現 比較構成(喜怒哀楽、春夏秋冬など) 第10回 立体構成〔Ⅰ〕平面材料による立体構成(ペーパーストラクチャー)① 平面から立体へ 紙を使用した立体作成、表現の模索 第11回 立体構成〔Ⅰ〕平面材料による立体構成(ペーパーストラクチャー)② 平面素材に対する理解と応用 身辺の製品、デザインへの置き換え 第12回 立体構成〔Ⅰ〕平面材料による立体構成(ペーパーストラクチャー)③ 単体、複数の立体物による空間構成 第13回 立体構成〔Ⅱ〕線材による立体構成(ワイヤーフレームストラクチャー)① 線材について 素材ごとの特性や主な用途 線材(竹ひご、糸など)を使用した立体作成、表現の模索 第14回 立体構成〔Ⅱ〕線材による立体構成(ワイヤーフレームストラクチャー)② 線から面、立体へ 線材に対する理解と応用 身辺の製品、デザインへの置き換え 第15回 立体構成〔Ⅱ〕線材による立体構成(ワイヤーフレームストラクチャー)③ 空間配置による構成 全作品の講評会 *課題制作の進捗状況により課題内容の変更や時間配分を変更することがある。 |
授業方法 Class Method |
・全般的に実習形式で授業を進めるが、一部でスライド等による講義を実施する。 ・データの提出や事前連絡などはClassroomを使用しておこなう。 ・テーマごとに必要なデザインに関する基礎知識を既製品や参考作品を用いて説明をおこなったうえで実制作へと導入する。 ・実習に必要な定規、コンパス、カッターナイフ、画材一式の使い方のデモンストレーションをおこなったうえで実施に導入する。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
授業開始1週間前までにinfo@MUSESにて告知するので、定期的にチェックし授業初日までに参加すること。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
実習科目、プレゼンテーション |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
日常の生活で接するあらゆる対象の中から、美しいもの、面白いもの、心地よいものを探してみること。さまざまなアートやデザインに触れ、自分の「引き出し」を多く持つこと。 |
評価方法 Evaluation Method |
・レポート[作品含む](80点) ・平常点(20点) 平常点等配点内訳:課題の把握や着想(10点)、授業への積極的参加度を加算(10点) 各課題テーマの作品を100点とし、全課題の平均点を80点に換算し課題作品の評価点とする。平常点20点を加算し合計100点を講座評価の満点とする。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
・課題ごとに作品講評、解説を行う。 ・最終授業で全体に対するフィードバックを行う。 ・全作品は採点等のためまとめて保管の後、後期開始以降にmwu.jpのクラスルームで返却の通知を行う予定。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
毎回授業終盤に、次回準備物の確認をおこなうので、画材や製図道具など、実習に必要なものを各自管理し忘れ物のないよう持参すること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
2.技能・表現 2-2 生活を構成する事象に対し、創造的なアプローチをし、表現する技能を有している。 3.思考・判断 3-2 新たな課題に対して、創造的能力と表現力を身につけている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
立体造形作家としての実務と芸術系大学での技術指導の経験に基づき、デザインの指導を行なう。 |
教科書コメント |
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