シラバス参照 |
年度 | 2023 |
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科目名 | 薬の歴史と未来 |
担当者名 | 矢野 義明・萩森 政頼 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
人類の歴史において薬は常に身近にあり、薬の発展は人類の発展とともにあるといっても過言ではない。本科目では、近代から現代にわたる薬学の歴史を通じて、生命現象と薬のかかわり、社会と薬のかかわりを理解し、医療における薬の在り方について考える。 |
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到達目標 Class Goal |
薬について、各自の身近な経験や興味を出発点として、関連事項を調査・整理・発表できる。薬の治療効果、機能や作用機序だけでなく、薬の創製や開発に関する出来事、時代背景や人物など薬について科学的かつ歴史的に調査研究を行い、今後の医療における薬の関わり方についてプレゼンテーションできる。 |
授業内容 The Content of the Course |
薬に関する歴史的事項、現在の医療における薬、今後の医療で期待される薬に関するトピックを取りあげ、個人での調査を基にグループワークで内容を掘り下げ、今後の薬のあるべき姿を考える。授業開始時には薬や生体に関する専門知識がなくてもよい(文系の方も歓迎する)が、授業の進行とともに内容を充実させながら、個人・グループの考えをまとめ・発表する練習を行う。 |
授業計画 Class Plan |
対面8回、遠隔オンデマンド7回 (遠隔)第1回 過去の薬(1) 薬の歴史に関する導入講義、個人単位で過去の薬について調査研究 (対面)第2回 過去の薬(2) 個人単位での調査結果を基にグループ単位での調査対象を決定、調査研究 (対面)第3回 過去の薬(3) グループでの調査内容を発表、レポート作成 (遠隔)第4回 現在の薬(1) 現在の薬に関する導入講義、個人単位で現在の薬について調査研究 (対面)第5回 現在の薬(2) 個人単位での調査結果を基にグループ単位での調査対象を決定、調査研究 (対面)第6回 現在の薬(3) グループ内での調査研究報告、調査内容のまとめ、中間発表 (遠隔)第7回 現在の薬(4) 中間発表の内容をもとに調査研究 (遠隔)第8回 現在の薬(5) 最終発表に向けての準備 (対面)第9回 現在の薬(6) グループでの調査内容について最終発表、レポート作成 (遠隔)第10回 薬の未来(1) 今後の医療で期待される薬に関する導入講義、個人単位で今後の薬について調査研究 (対面)第11回 薬の未来(2) 個人単位での調査結果を基にグループ単位での調査対象を決定、調査研究 (対面)第12回 薬の未来(3) グループ内での調査研究報告、調査内容のまとめ、中間発表 (遠隔)第13回 薬の未来(4) 中間発表の内容をもとに調査研究 (遠隔)第14回 薬の未来(5) 最終発表に向けての準備 (対面)第15回 薬の未来(6) グループでの調査内容を発表、レポート作成 |
授業方法 Class Method |
授業は導入講義とアクティブラーニングで行う。 導入講義、個人での調査や発表準備を行う回(第1,4,7,8,10,13,14回)は遠隔授業とする。 グループワークや発表を行う回(第2,3,5,6,9,11,12,15回)は対面授業とする。 アクティブラーニングでは少人数のグループに分かれて課題に関する調査研究 (Web検索や、必要に応じて参考書等の調査)、ディスカッション、プレゼンテーション発表を行う。また、討論を通じて、他のグループとの意見交換を行う。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
共通教育科目のクラスコードは、「共通教育サイト」に一覧掲示する。 抽選終了後、受講が決まった科目のクラスコードを確認しClassroomへ入室すること。 科目担当者からの招待は行わない。 「共通教育サイト」 https://kyotsu.mukogawa-u.ac.jp/index.html ◆Classroomへの参加登録の遅れや入室間違いは、教員からの指示が得られず課題等が未提出となる。それらが単位修得に係る評価に影響するので、十分に注意すること。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
少人数のグループに分けて、ディスカッション、グループワーク、討論を行う。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:講義前に配布資料をよく読んで予習をしてくること。薬に関して分からない事項や興味のある事項を調査して講義に臨むよう努めること。 復習:講義後は、講義内容を必ず復習し、知識を整理すること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:平常点(100点) 平常点内訳:レポート70点(第一回:20点、第二回:25点、第三回:25点)、グループワークへの参加、例えば、司会進行、アイデアの提出、グループでの合意形成過程への貢献、書記、発表資料作成などの役割分担と実行に関して、教員とのやりとりおよび学生間の相互レビューを参考に採点する(15点)、他グループの発表時における質問回数と内容(自分の理解できなかった点を尋ねる、疑問点、矛盾点、別提案などを質問するなど。質問時には氏名を名乗り教員に記録してもらうこと)(15点) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
授業内容のフィードバックは適宜行う。最終授業で全体に対するフィードバックを行う |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
新薬の狩人たち/ドナルド・R・キルシュ/早川書房 創薬化学入門 /佐藤健太郎/オーム社 スタンダード薬学シリーズII 1 薬学総論II. 薬学と社会/日本薬学会編/東京化学同人 スタンダード薬学シリーズII 5 衛生薬学. 健康と環境/日本薬学会編/東京化学同人 THE創薬-小資源国家日本の生きる道/日本薬学会編/薬事日報社 歴史を変えた10の薬/トーマス・ヘイガー/すばる舎 出島のくすり/長崎大学薬学部編/九州大学出版舎 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
授業中の調査、発表資料作成、および発表用に、パソコンまたはタブレット(プロジェクタ投影用のHDMI端子があるもの)を持参することが望ましい。 参考書について、以下に簡単な説明を加える。 「新薬の狩人たち」ドナルド・R・キルシュ(早川書房) → 創薬の歴史や現状を楽しく読み進んでいけるノンフィクション。 「創薬化学入門 改訂2版」佐藤健太郎(オーム社) → 創薬に関する様々な話題が背景とともに取り上げられている、初学者にも取り組みやすい読み物。 「スタンダード薬学シリーズII 1 薬学総論II. 薬学と社会」日本薬学会編(東京化学同人) → 薬を取り巻く社会状況、法規制などについて項目別に網羅している教科書。 「スタンダード薬学シリーズII 5 衛生薬学. 健康と環境」日本薬学会編(東京化学同人) → 健康、保健統計などについて項目別に網羅している教科書。 「THE創薬-小資源国家日本の生きる道」日本薬学会編(薬事日報社) → 薬の開発例、今後の創薬に有用な技術、医薬品を取り巻く経済的側面など、専門的な内容も含め個別のトピックがある読み物。 「医学と医療における日本の薬理学の貢献」(pdfファイル)(日本薬理学会) http://pharmacol.or.jp › uploads › 2020/03 › izanai →多くのイラストと共に薬理学の基礎、創薬に関する話題が紹介されている、 研究推進啓蒙パンフレット。 「歴史を変えた10の薬」 トーマス・ヘイガー(すばる舎) →昔からある薬を中心にその起源や開発などがわかりやすく簡潔にまとめられている。初学者にも取り組みやすい読み物。 「出島のくすり」長崎大学薬学部編(九州大学出版舎) →幕末から明治期において日本にもたらされた薬の歴史が解説されている。 他にも、受講者の調査テーマに応じて適宜紹介する、あるいは参考書の探し方を指導する。 【重要】 令和5年度より、受験資格制度は成績評価対象資格に変更となる。また、学修機会保障制度が始まる(授業公欠制度は廃止となる)。 ★「成績評価対象資格」:共通教育科目も、週1回開講科目は5回以上、週2回開講科目は9回以上欠席すると、成績評価対象資格を喪失し、成績評価が受けられなくなる。 ★「学修機会保障制度」:授業公欠制度は廃止され、新たに学修機会保障制度が始まる。 以上の2点については、Student-Guideを熟読しておくこと。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
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実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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