シラバス参照 |
年度 | 2023 |
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科目名 | 就活に学ぶ |
担当者名 | 内田 正博 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
私の授業を受講した内定者は、ほぼ全員が就職活動を経験して成長したと言い、しかもその9割以上が就活は楽しかったと口にする。そうした学生の成長経験を踏まえると、全員が就活をするわけではないので実際には出来ないが、大学の正課プログラムの中に就活を加えてもよいとさえ思うほどである。 本科目の目的は、成長を促進する就活経験の意義を考察すると共に、就活の各ステップが自分の成長の契機となることを検討し、それらに真摯に取り組むマインドを醸成することである。 併せてこの授業では、就活だけをがんばっても無意味であること、納得いく就活をするためには1、2年生からの学生生活の充実が不可欠であることを学ぶ。さらに内定獲得はゴールではなく、「内定その先へ」がむしろ大切であり、人生100年時代を見据えて、ウェルビーイングな人生と仕事を視野に入れて就活に取り組むことが肝要であることを理解する。 言い換えれば、持続可能な就活の成果は、短期的な就活時期だけに焦点を当てるのではなく、学生生活全体を含めて、MUKOJO VISIONが「一生を描ききる女性力を。」を掲げるように、就活の前後の人生を見据えた長期的な視野を持つことが求められる。 また本科目では、就活の意味や就活に関する情報や知識を考えるだけではなく、就活を楽しむマインドと共に、就活に取り組む姿勢として必須のポジティブ思考、主体性、行動力を涵養し、受講生の行動変容を図る。 受講生が、辛い状況のなかでも前向きに就職活動に取り組むたくましいマインドを醸成すること。そのために受講生が失敗を恐れず、粘り強く何事にも挑戦する姿勢を涵養し、とくにマイナスと挫折と面倒に強くなること。また、そうした生き方の重要性に気づき、その実践を目指すことができるようになること。そのことによって、自ら考え行動する主体性と社会的関心を身につけ、学ぶ楽しさを感得する。 併せて、「社会に貢献できる女性の育成」(武庫川学院教育目標)に資するために、社会人として仕事をする際に必要となる「高い知性・善美な情操・高雅な徳性」(武庫川学院立学の精神)の涵養を意識し、加えて「主体性・論理性・実行力」(武庫川女子大学教育推進宣言)を具えた「自立した学生」に成長することを目指す。 |
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到達目標 Class Goal |
この授業の到達目標は、受講生が次に述べるような知識、スキル、マインドを獲得する。 ①ネガティブな就活イメージの転換 ②主体性の獲得(脱・指示待ち人間) ③思考力と発信力 ④失敗を恐れぬ行動力と成長意欲 ⑤前向きにたくましく就職活動を楽しむ心構え ⑥自己肯定感と共に、自立と社会的関心の獲得 ⑦自己理解(自己分析)の重要性の認識と実践 ⑧企業研究、エントリーシート、面接等の就職活動に関する知識と捉え方 ⑨社会人基礎力を含む社会人として求められる仕事力への問題意識 ⑩武庫女の教育理念およびMUKOJO VISIONの理解 |
授業内容 The Content of the Course |
この授業の受講生は、就活をめぐって様々な角度から考えながら、どんな職業についても社会人として求められる仕事力、およびそのベースとなる思考力や行動力、さらに自立と社会的関心の重要性について考察し、その習得へのきっかけを掴む。 この授業では、情報や知識の吸収だけではなく、受講生の気づきと変化・成長への意欲を重視する。 そのため受講者には能動的な授業態度が必須。授業中は感想、意見、気づき、質問等を書いたり、積極的に発言することを求めるので、その時のテーマについて多くのことを考えたり感じたりしながら、教員や他の学生の言葉に傾聴すること。 こうした方法を通して、この授業が、学生同士と教員による相互の刺激と気づきとともに知識と成長意欲を共有する学びのコミュニティ、すなわち学習共同体となることを目指す。 コミュニケーションシート(CS)は文章作成の訓練も兼ねている。記入用紙上部の各項目未記入、および本文記述数行のみの場合は零点または減点対象。毎回2分間スピーチ(TS)とグループディスカッション(GD)を行うので、日頃からあらゆることに関心をもち、自分の頭で考え、その考えを表現する力と質問力を鍛えること。 その他詳細については、初回配付の「受講要領」参照および授業中指示。 |
授業計画 Class Plan |
※本授業は対面で実施する。対面15回 (1) 導入 受講エントリーシート(ES)記入 (2) 就活のイメージ (3) 入試と就活―社会人基礎力 (4) 夢と目標と成長 (5) ガクチカ (6) B to CとB to B企業 (7) 中小企業 (8) 自己分析―経験の言語化 (9) 自立と社会的関心 (10) 企業理念-三方よし (11) 就活を楽しむ (12) エントリーシート (13) 面接・グループディスカッション 〔FS問題案事前配付〕 (14) 武庫女の教育理念 (15) むすび―ふりかえりシート(FS)記入(筆記試験) アクティブラーニングを重視し双方向・対話型で行うこの授業では、時には一つのテーマを重点的に時間をかけて取り組むこともあり、実際の授業においては上記の授業内容と順序を変更する場合がある。 |
授業方法 Class Method |
本授業は対面で実施する。 就職活動の意義とその取組み方について様々な考え方に触れ、就活と企業に対する考察を多面的に深めていくが、その学びの流儀は、思考の活性化と行動変容を意図してあらゆる局面で質問を多用しつつ、毎回授業中にグループディスカッション(GD)、コミュニケーションシート(CS)の記述、2分間スピーチ(TS)などを実施するフルアクティブラーニングである。 当日の授業に対する応答として、授業中にコミュニケーションシート(CS)に授業テーマとその関連事項等について感想等を記述し、その中からいくつかの意見を次回の授業で共有しフィードバックを行う。コミュニケーションシート(CS)は文章作成の訓練も兼ねている。記入用紙上部の「質問」欄を含む各項目の未記入、および本文記述数行のみ又はメモ書きだけの場合は減点対象。併せて、表現力と語彙力を備えた良い文章を書くためには、日頃から本と新聞を読むことが必須であることを訴える。 毎回2分間スピーチTS)とグループディスカッション(GD)を行うので、日頃からあらゆることに関心をもち、自分の頭で考え、その考えを表現する力と質問力を鍛えること。 なお2分間スピーチの発表者の決定は、各回ごとに自発的挙手あるいは事前予告なしの当日の指名による。そうした対話型、発信型の授業形式を通して、学生自身の質問力や思考力の向上と共に主体性とコミュニケーション力の涵養を図る。受講者は、他者の異なる意見を聴き多様な価値観に触れることによって、自分の考えと表現を磨くことが求められる。インプットと共に、多くのアウトプットとその共有を図る授業である。 その他詳細については、初回配付の「受講要領」参照および授業中指示。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
共通教育科目のクラスコードは、「共通教育サイト」に一覧掲示する。 抽選終了後、受講が決まった科目のクラスコードを確認しClassroomへ入室すること。 科目担当者からの招待は行わない。 「共通教育サイト」 https://kyotsu.mukogawa-u.ac.jp/index.html ◆Classroomへの参加登録の遅れや入室間違いは、教員からの指示が得られず課題等が未提出となる。それらが単位修得に係る評価に影響するので、十分に注意すること。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
受講生の思考力と行動力向上および主体的・対話的で深い学びを促進するため、毎回、2分間スピーチ(TS)、グループディスカッション(GD)、コミュニケーションシート(CS)の記述・提出を実施し、次回にCSの共有とフィードバックを行う。 各々の意図や効果など詳細については「授業内容」および「授業方法」参照。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
次回の授業中に出ると思われる様々な言葉や概念の意味、あるいは人物や企業等については、辞書・事典やインターネット等で事前に調べる。毎回受講者のうち誰か1人が当た る2分間スピーチ(TS)に対しては、事前予告なしに当日発表者が決まることから、全員が準備すること。スピーチのテーマについては、各自が自由に選ぶ。本やテレビを見 ているとき、あるいは通学中や友人との会話の間でさえ、ヒントは得られる。 また授業後には、あらためて授業中に論じられたキーワードや言葉をインターネットおよび図書館やキャリアセンター等の本や雑誌、新聞で確認し、それらを自分の言葉で表現 できるようにする。2分間スピーチのテーマを含め、その他詳細については、初回配付の「受講要領」参照。 思考力と表現力を鍛えるために、ふだんから本と新聞を読み、図書館やキャリアセンターの蔵書、雑誌・新聞等を利用する習慣を身につけること。また、企業や経営者を紹介し、経済や社会の動向を知らせる 「カンブリア宮殿」や「がっちりマンデー」その他のテレビ番組や関連YouTube等を適宜視聴し、加えて『週刊東洋経済』や『週刊ダイヤモンド』等の雑誌やそのオンライン版WEBサイトを適宜閲 覧することにより、社会への関心と視野の拡大を図ること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:1)コミュニケーションシート等5点×14回=70点、 2)イベント参加レポート 5点 3)ふりかえりシート(FS) 25点 合計100点 最終回の「ふりかえりシート(FS)」は授業全体をふりかえる最終レポート。 FS不提出の場合は評価対象外。 全回出席、CS毎回提出でも不合格の場合有り。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
毎回書くコミュニケーションシート(CS)は、A4サイズ1枚を埋めるように書いてもらうものだが、その中から適宜選び、次回の授業で書画カメラで投影しながら読み上げて紹介しつつ、コメントを加えながらフィードバックを行う。 このフィードバックの共有は、そのCSを見て聴くことにより、同じ授業を受ける他の学生は多大な刺激と影響を受け、個々の学生には主体性、思考力、文章力、チャレンジ精神、行動力等においてポジティブな変化をもたらし、クラス全体としては向上心と成長意欲に満ちた学習共同体に発展する重要な切っ掛けとなる。各々の意図や効果など詳細については「授業方法」参照。 |
教科書 Textbook |
適宜プリント配付 |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
MIC必携!(出欠確認は、ピグマ登録、出欠表記入、CS等提出による。) 2分間スピーチやグループディスカッションを行うので、日頃からあらゆることに関心をもち、たえず「なぜ?」を考えるクセをつける。人前で話すことや知らない人と話すことが苦手、あるいは面倒と考える人にはシンドイ授業であるが、誰でも少しでも自分の成長を願う人であれば履修を歓迎する。就活の成果は学生生活全体の充実と関連していることから、1年生から履修することが望ましい。また、クラスの多様性と授業の活性化に貢献し、何よりその貴重な就活経験が後輩の役に立つことから、就活生および内定者の履修を大いに歓迎する。 なお、共通教育のキャリアデザイン科目群の授業はアクティブラーニングを導入しており、思考力、コミュニケーション力、主体性の獲得に有効であることから、各学期に一つ以上のキャリアデザイン科目の履修を推奨する。 真摯に授業に取り組む他の学生にとって迷惑行為となる私語、居眠り、化粧、遅刻、携帯、途中入退場を授業中に行い、出席だけが目的となってしまう人は履修を遠慮すること。学習環境の構築と社会人となる準備のために、マナーについて厳しく指導する。授業中のマナーについて厳しく注意するのは、それらのマナー違反が、学生も教員も向上心をもって互いに学び合う学びの共同体であるこの授業において、意欲的な学習者への妨害行為となるからである。同様の観点から、学習共同体を阻害する着席ついては変更を求める場合もある。 【重要】 令和5年度より、受験資格制度は成績評価対象資格に変更となる。また、学修機会保障制度が始まる(授業公欠制度は廃止となる)。 ★「成績評価対象資格」:共通教育科目も、週1回開講科目は5回以上、週2回開講科目は9回以上欠席すると、成績評価対象資格を喪失し、成績評価が受けられなくなる。 ★「学修機会保障制度」:授業公欠制度は廃止され、新たに学修機会保障制度が始まる。 以上の2点については、Student-Guideを熟読しておくこと。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
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実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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