シラバス参照 |
年度 | 2023 |
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科目名 | 大学 学び発見ゼミ 変化の時代に学ぶ |
担当者名 | 内田 正博 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
学ぶことは自らの成長を促すことである。自らの成長を確かなものにするには、与するえられたものを受け入れる段階に留まるのではなく、自分で考え、調べ、比較し、再度考えを深め、自分なりの見方・意見を持ち、それを表現するといったことが大切になる。すなわち、仲間との議論を通じて、能動的な学びの実践者になることが目的である。 本科目では、時代と社会の変化を学ぶことを通して、社会的関心を育みながら、上記のことを、とくに能動的な学びの姿勢、生涯学び続ける力を身につけることを目的とする。 併せて、「一生を描ききる女性力を。」(MUKOJO VISION)を意識した「社会に貢献できる女性の育成」(武庫川学院教育目標)に資するために、社会人として仕事をする際に必要となる「高い知性・善美な情操・高雅な徳性」(武庫川学院立学の精神)の涵養を意識し、加えて「主体性・論理性・実行力」(武庫川女子大学教育推進宣言)を具えた「自立した学生」に成長することを目指す。 |
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到達目標 Class Goal |
この授業で受講生は次のようなスキルとマインドを習得する。 ① 自分で考える力、とくに正解のない問題を考え、そのことを楽しんで取り組む姿勢 ② 質問力の獲得 ③ 視野の拡大と成長意欲。 ④ 授業モットー「挑戦・失敗・成長」の実践 ⑤ 思考と経験の言語化 ⑥ 主体性と行動力(脱・指示待ち人間) ⑦ コミュニケーション力およびリーダーシップ必要性の理解 ⑧ グループワークとスピーチへの積極的姿勢 ⑨ 自立と社会的関心 ⑩ 時代と社会の変化への感度を磨く |
授業内容 The Content of the Course |
授業のテーマとしては、過去・現在・未来の時代と社会の様々な分野における「変化」に焦点を当て、それらの具体的な事例について学ぶ。変化に関する学びと変化に対する柔軟な適応力と創造力は、とくにこれから予想を超えてはるかに急激に変化する社会に生きる学生たちにとって、きわめて重要な能力となる。 いくつかの変化に関する事例を学んだ後に、受講生全員が自ら選んだ変化の事象についてプレゼンする機会を設ける。 上記のプロセスの中で、人生100年時代を迎えて、なぜ「自ら学ぶ力」が重要なのか、大学で学ぶ意味とともに、なぜこれが社会人として仕事をするうえで必要なのかを多角的に考える。また、併せて教養および質問力の重要性について考察し、さらに、武庫川学院の教育理念の意義についても理解を深める。 なお、この授業では、情報や知識の吸収だけではなく、受講生の気づきと変化・成長への意欲を重視する。そのため受講者には能動的な授業態度が必須。授業中は感想、意見、気づき、質問等を書いたり、積極的に発言することを求めるので、その時のテーマについて多くのことを考えたり感じたりしながら、教員や他の学生の言葉に傾聴する姿勢が不可欠となる。 こうしてこの授業が、学生同士と教員による相互の刺激と気づきとともに知識と成長意欲を共有する学びのコミュニティ、すなわち学習共同体となるよう配慮し、そのことによって、受講生が互いの違いを受け入れながら、自分で考えること、自分の言葉で話すこと、自分から行動することができるようになることを目指す。 |
授業計画 Class Plan |
この授業は対面で実施する。対面15回 この授業の後半では、受講生が自由に選ぶテーマによるプレゼン(PR)を実施する。下記後半の各テーマはその自由テーマの例として、参考までに挙げたものである。実際は受講生が選んだテーマとなる。 (1) 導入。授業の内容と方法、そして評価方法の紹介と説明。受講エントリーシート(ES)の記入。 (2) 仕事・スポーツ-時代と女性 (3) 広告と時代 (4) 変貌する企業-フィルムが消えた (5) AIとロボット (6) 少子高齢化・人口減 (7) 未来の成長産業 (8) 働き方改革 (9) 女性活躍推進 (10)グローバル化と企業 (11)教育改革 (12)和食と世界 (13)サブカルチャー 〔FS課題事前配付〕 (14)MUKOJO VISION (15)結び―ふりかえりシート(FS)記入(筆記試験) (注)上記の自由テーマは、一例として挙げたものである。とくに後半は、学生の選んだテーマ等によって内容や順序に変更が生じる。 |
授業方法 Class Method |
※本授業は対面で実施する。 様々な分野における時代と社会の変化を観察し、またその変化について考察するが、その学びの流儀は、思考の活性化と行動変容を意図してあらゆる局面で質問を多用しつつ、毎回授業中にグループディスカッション(GD)、コミュニケーションシート(CS)の記述、各自がテーマを自由に選ぶ2分間スピーチ(TS)あるいは授業テーマに沿ったプレゼン(PR)など多様なアウトプットを実施するフルアクティブラーニングである。 当日の授業に対する応答として、授業中にコミュニケーションシート(CS)に授業テーマとその関連事項等について感想等を記述し、その中からいくつかの意見を次回の授業で共有しフィードバックを行う。コミュニケーションシート(CS)は文章作成の訓練も兼ねている。記入用紙上部の「質問」欄を含む各項目の未記入、および本文記述数行のみ又はメモ書きだけの場合は減点対象。併せて、表現力と語彙力を備えた良い文章を書くためには、日頃から本と新聞を読むことが必須であることを訴える。 毎回2分間スピーチ(TS)またはプレゼン(PR)やグループディスカッション(GD)を行うので、日頃からあらゆることに関心をもち、自分の頭で考え、その考えを表現する力と質問力を鍛えること。 なお2分間スピーチの発表者の決定は、各回ごとに自発的挙手あるいは事前予告なしの当日の指名による。そうした対話型、発信型の授業形式を通して、学生自身の質問力や思考力の向上と共に主体性とコミュニケーション力の涵養を図る。受講者は、他者の異なる意見を聴き多様な価値観に触れることによって、自分の考えと表現を磨くことが求められる。インプットと共に、多くのアウトプットとその共有を図る授業である。 その他詳細については、初回配付の「受講要領」参照および授業中指示。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
共通教育科目のクラスコードは、「共通教育サイト」に一覧掲示する。 抽選終了後、受講が決まった科目のクラスコードを確認しClassroomへ入室すること。 科目担当者からの招待は行わない。 「共通教育サイト」 https://kyotsu.mukogawa-u.ac.jp/index.html ◆Classroomへの参加登録の遅れや入室間違いは、教員からの指示が得られず課題等が未提出となる。それらが単位修得に係る評価に影響するので、十分に注意すること。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
受講生の思考力と行動力向上および主体的・対話的で深い学びを促進するため、毎回、2分間スピーチ(TS)、グループディスカッション(GD)、コミュニケーションシート(CS)の記述・提出を実施し、次回CSの共有とフィードバックを行う。その他に、課題発表(プレゼン、PR)およびそのレポートを課す。 各々の意図や効果などについては「授業内容」および「授業方法」参照。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
次回の授業中に出ると思われる様々な言葉や概念の意味、あるいは人物や企業等については、辞書・事典やインターネット等で事前に調べる。毎回受講者のうち誰か1人が当たる2分間スピーチ(TS)に対しては、事前予告なしに当日発表者が決まることから、全員が準備すること。スピーチのテーマについては、各自が自由に選ぶ。本やテレビを見ているとき、あるいは通学中や友人との会話の間でさえ、ヒントは得られる。 また授業後には、あらためて授業中に論じられたキーワードや言葉をインターネットおよび図書館やキャリアセンター等の本や雑誌、新聞で確認し、それらを自分の言葉で表現できるようにする。2分間スピーチのテーマや自分で決めるプレゼン(PR)のテーマについても同様である。 思考力と文章表現力を鍛えるために、ふだんから本と新聞を読み、図書館およびキャリアセンターの蔵書、雑誌・新聞を利用する習慣を身につけること。また、企業や経営者を紹介し、経済や社会の動向を知らせる「カンブリア宮殿」や「がっちりマンデー」その他のテレビ番組またはそのWEBサイトや関連YouTube等を適宜閲覧し、加えて『週刊東洋経済』や『週刊ダイヤモンド』等の雑誌(キャリアセンターで閲覧可)やそのオンライン版WEBサイトを適宜閲覧することにより、社会への関心と視野の拡大を図ること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:1)コミュニケーションシート等5点×14回=70点、 2)イベント参加レポート 5点 3)ふりかえりシート(FS) 25点 合計100点 授業全体のふりかえりを記述する最終レポート「ふりかえりシート(FS)」未提出の場合は評価対象外。 全回出席、CS毎回提出でも不合格の場合有り。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
毎回書くコミュニケーションシート(CS)は、A4サイズ1枚を埋めるように書いてもらうものだが、その中から適宜選び、次回の授業で書画カメラで投影しながら読み上げて紹介しつつ、コメントを加えながらフィードバックを行う。このフィードバックの共有は、そのCSを見て聴くことにより、同じ授業を受ける他の学生は多大な刺激と影響を受け、個々の学生には主体性、思考力、文章力、チャレンジ精神、行動力等においてポジティブな変化をもたらし、クラス全体としては向上心と成長意欲に満ちた学習共同体に発展する重要な切っ掛けとなる。 また、各自が行うプレゼンに対しても、プレゼン直後の質疑応答や他の学生がプレゼンへの感想をCSに記すことによりフィードバックを実施する。 |
教科書 Textbook |
適宜プリント配付 |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
MIC必携!(出欠確認は、ピグマ登録、出欠表記入、CS等提出による。) 2分間スピーチやグループディスカッションを行うので、日頃からあらゆることに関心をもち、たえず「なぜ?」を考えるクセをつける。人前で話すことや知らない人と話すことが苦手、あるいは面倒と考える人にはシンドイ授業であるが、誰でも少しでも自分の成長を願う人であれば履修大歓迎である。 なお、この授業は「大学・学び発見ゼミ」という科目名であるが、短大生も履修可。短大生の積極的な履修を歓迎する。 真摯に授業に取り組む他の学生にとって迷惑行為となる私語、居眠り、化粧、遅刻、携帯、途中入退場を授業中に行い、出席だけが目的の人は履修を控えること。授業中のマナーについて厳しく注意するのは、それらのマナー違反が、学生も教員も向上心をもって互いに学び合う学びの共同体であるこの授業において、意欲的な学習者への妨害行為となるからである。同様の観点から、学習共同体を阻害する着席ついては変更を求める場合もある。 【重要】 令和5年度より、受験資格制度は成績評価対象資格に変更となる。また、学修機会保障制度が始まる(授業公欠制度は廃止となる)。 ★「成績評価対象資格」:共通教育科目も、週1回開講科目は5回以上、週2回開講科目は9回以上欠席すると、成績評価対象資格を喪失し、成績評価が受けられなくなる。 ★「学修機会保障制度」:授業公欠制度は廃止され、新たに学修機会保障制度が始まる。 以上の2点については、Student-Guideを熟読しておくこと。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
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実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
シラバス参照 |