シラバス参照 |
年度 | 2023 |
---|---|
科目名 | 教育相談の理論と方法 |
担当者名 | 吉野 智富美 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
1.教員に求められる同僚や保護者と協働できるコミュニケーション能力、自己表現力を、臨床心理学やカウンセリング事例等に基づき講じる。 2.「聴く」力を養い、問題行動のもつ意味、予防方法、問題が生じた時、教員や保護者ができることについて学ぶ。 |
---|---|
到達目標 Class Goal |
①学校教育における教育相談の重要性について理解を深め、学校教育において直面する多様な問題に適切に取り組むことができる。 ②教育相談の知識と基礎的能力を修得する。 ③自分の考え方や価値観を自覚し、コミュニケーション能力を身につける。 |
授業内容 The Content of the Course |
教員にとって必須である教育相談の知識(カウンセリングに関する基礎的な知識を含む)を身に付けるために、基礎的な心理学的知見と、それらを教育の現場でどのように応用するかを学ぶ。前半は、主に教育相談の対象となる多様な問題について、心理学的な視点による理解の仕方について学習する。後半は、それらの問題に対してどのように対応したらよいのかについて、心理学的知見を応用しながら、事例を通して、具体的な対応の進め方を理解する。 |
授業計画 Class Plan |
第1回:教育相談とは何か?学校で起こっている問題を知ろう 第2回:教育相談の方法(多層支援という視点) 第3回:人の心や行動の理解のための基礎知識 第4回:私たちの行動・問題の理解の仕方 第5回:問題の理解の仕方①パヴロフ型条件付け 第6回:問題の理解の仕方②オペラント条件付け 第7回:問題の理解の仕方③オペラント条件付け-事例から考える 第8回:問題の理解の仕方④実際の動画を通じて行動を理解しよう 第9回:子どもを伸ばす教育とは?体罰や叱責はなぜだめか? 第10回:子どもを伸ばす教育とは?行動内在的強化随伴性 第11回:行動の分析と理解から対応を考える 第12回:教育現場での困った行動を分析・理解し対応をするには 第13回:いじめ問題の理解 第14回:いじめをなくす効果的な取り組みー科学知を使おう! 第15回:まとめ |
授業方法 Class Method |
2023年は対面で実施する。 講義,小グループワーク,個人ワーク,振り返りのセクションを設ける。 毎回,何らかの提出課題を課す。 その課題は,小テスト,小レポートなどである。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
2023前期 クラスコード cgaybzs |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
毎回以下のいずれかの方法で実施する。 小テスト,レポート。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:授業計画に記載されているテーマやキーワードを参考に事前学習を行うこと。前回の講義時に指示する教科書の範囲を次回までに1回は読んでおくこと。 復習:講義内容を復習し,疑問点や不明点があったら自身でも調べてみること。関連する事項を他のテキストで調べてみること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:小課題(毎回実施)56点=4点×14回実施 小テスト(2回実施)24点=12点×2回実施 小レポート(2回実施)20点=10点×2回実施 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
提出された小課題,小テスト,小レポートについて,各自へフィードバックする。 全体でシェアすることが効果的と考えられる場合には,講義中にフィードバックする。 |
教科書 Textbook |
プログラム学習で学ぶ行動分析学ワークブック/吉野智富美・吉野俊彦 /学苑社 |
参考書 Reference Books |
ロールプレイで学ぶ教育相談ワークブック 子どもの育ちを支える /向後礼子・山本智子 /ミネルヴァ書房 いじめ防止の3R /奥田健次 ロリ・アーンスパーガー /学苑社 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
|
受講上の注意 Notices |
教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教職課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
Ⅲ 子どもに関する基礎的知識・理論を修得し、教職実践と関連づけて理解する。 Ⅵ 社会人・教員として、社会性・対人関係能力を修得する。 Ⅶ 地域社会や学校において関わる多様な人々と適切なコミュニケーションをとる。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
公認心理師,臨床心理士として,学校や家庭,地域で様々な問題行動や気になる行動を示す児童生徒やその家族への相談業務を行っている。これらの経験をもとに,児童生徒本人,家族,教員,そして地域社会が互いを理解し合い,円滑に共生していくための関わり方や問題の理解の仕方や解決の仕方などについて講義する。 |
教科書コメント |
シラバス参照 |