シラバス参照 |
年度 | 2024 |
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科目名 | ICT活用の理論と実践 |
担当者名 | 村田 育也 |
単位 | 1.0 |
科目目的 Course Objectives |
1.情報通信技術(以下ICT)の活用と理論を理解する。 2.ICTを効果的に活用した学習指導や校務の推進のあり方を理解する。 3.生徒に情報モラルを含めた情報活用能力を育成するための基礎的な指導法に関する知識や技能を身につける。 |
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到達目標 Class Goal |
①個別最適な学び、協働的な学びの実現や主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の観点から、学校教育におけるICTの活用の意義とあり方を理解する。 ②学校教育におけるICTの活用を支えるICT環境整備、外部人材・外部機関との連携、教育情報セキュリティの重要性について理解する。 ③ICTを効果的に活用した校務の推進について理解する。 ④教科等横断的な情報活用能力の育成や、各教科等の指導におけるICT活用についての理論と方法を身につける。 ⑤教育データを活用した学習指導や学習評価、遠隔・オンライン教育についての理論と方法およびそれらに必要な機器操作を身につける。 |
授業内容 The Content of the Course |
中学校・高等学校の保健体育科の教員として必要な資質・能力の向上を図る。教科指導、学級経営、校務運営の各場面におけるICT活用指導力と学校のICT環境整備に必要な教育情報セキュリティの確保のための基礎知識等を身につけるための具体的な講義・演習を行う。さらに指導法としては、「主体的・対話的で深い学び」の実現や「個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実」の実現にむけた授業改善にICTをいかに活用するかという課題に取り組む。なお、本授業の基本的なICT活用の知識技能としてGoogle Classroomに関連するアプリ(Googleフォーム、ドライブ、Jamboard)、Microsoft Office(Word、Excel、PowerPoint)を活用して教材や課題およびレポートを作成する。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 本講義の目的と概要・教育の情報化の現状と教員の役割 ICT活用を支える情報モラル・セキュリティ教育※・デジタルシティズンシップ教育 第2回 教員に求められる資質・能力(教科教育・学級経営・校務運営) 校務の情報化とICT環境の整備 第3回 遠隔教育とオンライン教材の開発 学習場面ごとのICTを活用した指導法の提案 第4回 一斉学習における教材開発と指導・評価法 個別学習における教材開発と指導・評価法 第5回 協働学習場面における教材開発と指導・評価法 第6回 学習場面を組み合わせた授業改善の提案と評価① 第7回 学習場面を組み合わせた授業改善の提案と評価② 第8回 ICTを活用した学びのデザインの総括とまとめ【遠隔授業】 ※学校現場の生徒は1人1台端末を所有しており、学級経営において情報セキュリティの指導は不可欠である。さらに保健体育科教員は、高校の場合は情報科教員と協力しながら、情報安全の観点から情報モラルの指導にあたることも多い。そこで、情報モラル・セキュリティ教育に関しては、サブテキスト(指定教科書)を利用して、毎回の講義テーマに合わせて実施(授業外学習も含めて)する。 |
授業方法 Class Method |
(1)毎回のテーマについて、実践的な理論の理解と課題解決型の実習を繰り返し実施する。 (2)情報モラル教育を含む実践的な理論の理解の確認のための確認問題や小レポートを実施する。 (3)講義ノートを配布し毎回の目標や課題を明確にする。また動画やオンライン教材を活用し、視覚的アプローチを加えた授業を実施する。 (4)小グループで課題に関するディスカッションや情報検索による調査を行い、まとめのプレゼンテーション発表や他のグループとの相互評価による意見交換を行う。 (5)遠隔授業では学びの総括として、映像を視聴し、保健体育科教員としての本講義での学びの成果を確認し、レポートにまとめオンラインで提出する。 ※教科書(2冊)は、毎回の講義ごとに指定した範囲について、確認問題やミニレポートを実施し理解度をより深めるため、毎回の講義に持参すること。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
初回授業までに招待メールを配信する。 |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
実習科目・ディスカッション・グループワーク・プレゼンテーション・場面ごとの模擬的な指導法(授業)・ 反転授業・双方向授業(PC・タブレット端末等を活用)・自主学習支援(e‐learning等を活用)・PBL(課題解決型 学習) |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習:毎回の講義内容は、3日前までにmwu.jp のクラスルームより配信する。 ・事前に内容を確認し、「理論」に関するキーワードや内容を調べておくこと。 ・講義内容に対応した教科書の範囲をよく読んで、「理論」の部分を理解しておくこと。 復習:講義内で、学びを深める確認問題やミニレポートを実施する。 ・講義内容の理解度について適宜小テストを実施するため、復習しておくこと。 ・確認問題やミニレポート等のフィードバックについて、自学自習し、再構築すること。 ・グループワークによる他者評価を取り入れ、課題やレポートを再構築して完成度を高め、より理解を深めること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:授業中に実施する小レポート20点、 小テスト40点、課題30点、授業への積極的参加度(全出席前提)10点 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
(1)小テストは受験後即時に評価し解説を行う。 (2)最終授業で全体に対するフィードバックを行う。 (3)課題・レポートについては、評価後、必要に応じて講義期間内にmwu.jpのクラスルーム等より配信する。 (4)授業中に課した課題の評価のポイントは事前にmwu.jp のクラスルームより配信し明らかにする。 (5)課題やレポートの関する質問は必要に応じてメール等で対応する。 |
教科書 Textbook |
情報通信技術を活用した教育の理論及び方法/西野 和典(編著)ほか/実教出版(令和5年3月発行) 超スマート社会を生きるための情報のセキュリティと倫理/佐藤万寿美・高橋参吉 他(著)/実教出版(令和5年1月発行) |
参考書 Reference Books |
中学校学習指導要領(平成29年告示)、高等学校学習指導要領(平成30年告示)、中学校学習指導要領(平成29年告示)解説保健体育編、高等学校学習指導要領(平成30年告示)解説保健体育編/文部科学省/文部科学省(文部科学省Webサイトで閲覧可能) 教育の情報化の手引き-追補版/文部科学省/文部科学省(文部科学省Webサイトで閲覧可能) |
地域との連携 Cooperation with the Community |
西宮市、尼崎市、伊丹市の教育委員会ホームページで公開されている、情報通信技術を活用した教育の実践事例を講義内で紹介する。 |
受講上の注意 Notices |
①初回に、講義概要や課題を進めるための注意事項など、とても大事なことを説明しますので、必ず出席するように注意してください。 ②課題やレポート等について、授業中に出来ない部分は、きちんと時間外に仕上げること。すべての課題の提出を前提とします。 ③毎回の講義には必ず教科書(2冊)を持参してください。毎回の課題やレポートは教科書から出題します。 ※なお、教科書(2冊)は、毎回の講義ごとに指定した範囲について、確認問題やミニレポートを実施するため、第1回から毎回の講義に必ず持参すること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-1 健康・スポーツに関する基礎的知識から専門的知識を幅広く体系的に修得している。 1-2 健康・スポーツの実践・指導・管理のための適切で正しい方法を理解している。 2.技能・表現 2-2 健康・スポーツを実践・指導・管理するためのコミュニケーション能力(外国語を含む)を修得している。 3.思考・判断 3-1 健康・スポーツの実践・指導・管理現場において、達成すべき成果を明確に設定した上で、問題を解決できる論理的思考力を有している。 3-2 健康・スポーツの実践・指導・管理現場において、安全・安心を最優先し、状況に応じた臨機応変で柔軟な判断ができる能力を有している。 4.態度・志向性 4-1 学際的な視点から専門分野を捉え、現場から実践的に学ぶ態度を有している。 ①個別最適な学び、協働的な学びの実現や主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善の観点から、学校教育におけるICTの活用の意義とあり方を理解する。 ②学校教育におけるICTの活用を支えるICT環境整備、外部人材・外部機関との連携、教育情報セキュリティの重要性について理解する。 ③ICTを効果的に活用した校務の推進について理解する。 ④教科等横断的な情報活用能力の育成や、各教科等の指導におけるICT活用についての理論と方法を身につける。 ⑤教育データを活用した学習指導や学習評価、遠隔・オンライン教育についての理論と方法およびそれらに必要な機器操作を身につける。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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