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年度 2024
科目名 ドレーピング実習
担当者名 坂口 建二郎
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
ドレーピング(立体裁断)とは、モデルや裁断用ボディに直接生地を当てて、洋服の型を取る技術の名称である。その技術の習得は、簡単なものではないが、作業を通して、人体の特徴を知ることや、身体と衣服の関係を知るうえでは、大変都合の良い研究方法である。最終、美しい立体物を創ることが大前提ではあるが、本科目では、その過程に起こる、素材の動きのことや、裁縫道具の使われ方、または技術の名称など、ファッション表現の本流を学び取ることが目的である。
到達目標
Class Goal
ドレーピング(立体裁断)の習得により、布の特性である経地と緯地の動きの違いを理解する。また、衣服を構成するパーツの形状を確認することで、人体とパーツとの関係性を読み取る。技術の習得より、平面パターンでは創り得ないテクニカル性のあるデザインを創造し、表現できることを目標とする。
授業内容
The Content of the Course
立体感覚を養うため、実寸大のボディで実習を行う。原型作成に始まり、デザインアイテムへと移行していく。立体上でアイテム、ディティールを総合的に学び、パターンを立体から平面へと置き換えられるよう訓練をする。「布との対話」を心掛け、「美の追求」を行う。
授業計画
Class Plan
第 1回 ○ドレーピングの概要 
    ○人体の構成と衣服の構成の関係 
○ボディの考察
    ○スカート原型のドレーピング
    ・前身頃
第 2回 ○スカート原型のドレーピング
    ・後身頃
    ○シーチングのトレース
第 3回 ○スカート原型の組み直し
    ○スカート原型完成
第 4回 ○フレアースカートのドレーピング
    ・前後身頃
    ○フレアースカートの組み直し
    ・フレアースカート完成
第 5回 ○ヨーク付きスカートのドレーピング
    ・ヨーク完成
第 6回 ○ヨーク付きスカートのドレーピング
第 7回 ○ヨーク付きスカートの組み直し
    ・ヨーク付きスカート完成
第 8回 ○身頃原型のドレーピング
    ○シーチングのトレース
第 9回 ○身頃原型の組み直し
    ・身頃原型完成
第10回 ○袖の作成 
    ・平面で作成して、身頃に付ける
    ・袖原型完成
第11回 ○オーバーブラウスのドレーピング
    ・前身頃
第12回 ○オーバーブラウスのドレーピング
    ・後身頃
第13回 ○オーバーブラウスのドレーピング
    ・衿
第14回 ○オーバーブラウスのドレーピング
    ・袖刳り作成
    ・整理して身頃、衿を再組み立て
第15回 ○オーバーブラウスのドレーピング
    ・袖の製図
    ・袖の組み立て
    ・オーバーブラウス完成
    ・講評会

授業方法
Class Method
対面授業
授業では、一人一台、裁断用ボディを使用し、立体裁断を行う。各自、準備されたデザイン課題を、実寸大のスケールで取り組んでいく。技術実演の合間、適宜巡回し指導を行っていく。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
※時間割コード 40104 → クラスコード 6ry4hqh
 時間割コード 40105 → クラスコード 2ul6jjy
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
第15回に講評会を設けてあり、作品のプレゼンテーションを行う。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
必要なのは、モノの形を観る力。身の周りにあるモノの形を意識的に観察し、形の意味を理解しておくこと。立体裁断は、衣服に反映させる技術なので、身体が入った衣服はどのような動きを求めるのか、衣服の各パーツの構成はどのような意味を成しているのかを、日々のファッション生活で考察しておくこと。
評価方法
Evaluation Method
・レポート[作品含む](80点)
・平常点(20点) 平常点等配点内訳:授業への積極的参加度 20点
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
課題の評価は、その都度行っていく。
教科書
Textbook
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
アパレル構成学、アパレル構成学実習Ⅰ・Ⅱ、ドラフティングCAD実習Ⅰ・Ⅱを受講しておくことが望ましい。ファッションデザイン演習に先駆けて受講することを勧める。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
2.技能・表現 2-2 生活環境を構成する事象に対し、創造的なアプローチをし、表現する技能を有している。
3.思考・判断 3-2 新たな課題に対して、創造的能力と表現力を身につけている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
アパレルメーカーに勤務(22年間)し、実務として行っていた経験を基に、立体裁断の技術指導を行う。
教科書コメント

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