シラバス参照 |
年度 | 2024 |
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科目名 | 社会調査Ⅱ |
担当者名 | 吉田 暁生 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
社会調査の第一段階は既存資料の検討・分析である。本科目は、公的統計や調査報告等先行調査・研究を検討するために必要な量的データ(記述統計)と質的データに関する基礎知識を習得することを目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
一変数の情報を記述する方法と二変数間の情報を記述する方法、そして、さまざまな質的データの読み方と基本的なまとめ方を学修する。量的データ、質的データそれぞれの特徴と分析方法を理解し、統計分析を含んだ資料を適切に評価できるようになることを到達目標とする。 |
授業内容 The Content of the Course |
本授業では、統計に関する資料を読み解くために必要な統計学の基礎知識を習得することを目的とする。講義前半部分においては公的な統計資料、報告書等やオープンデータへのアクセス及び入手方法について学び、またそれらの構成を理解した上で実際に読み解く方法を学ぶ。統計学データ分析に関しては、データの構造や種類を理解した上でそれらを表現する上で必要な方法について詳細に学んでいく。具体的には、グラフを用いたヴィジュアライゼーション、データにおける中心性やばらつきに関する指標を用いた表現の仕方を学ぶ。さらに、講義の後半部分においては、これらの知識を用いた演習として2変数以上を用いたデータの表現の仕方としてクロス集計や相関分析を学び、データ分析に関する基礎知識の習得を目指すこととする。 |
授業計画 Class Plan |
第1回 オリエンテーション 統計学とは何か データや標本の抽出について学び、統計学の意義をつかむ。 第2回 統計データを扱うということ データを取り扱う上での注意事項について触れ、調査倫理に関する導入を行う。 第3回 既存統計資料の収集 政府統計、オープンデータ等公開されているデータへのアクセス及び収集方法について学ぶ 第4回 既存統計資料の読解 多様なジャンルの統計資料をジャンルごとに背景知識を踏まえて読み解く方法を学ぶ 第5回 データの構造、変数の種類と尺度 データの構造(変数、ケース、値)、変数、尺度について実例をもとに学ぶ 第6回 視覚的なデータの理解 度数分布表、単純集計表、ヒストグラムなど統計ソフトを用いて作成する方法を学ぶ 第7回 主要な記述統計量① 平均値、中央値、最頻値など、値の中心を示す各種統計量の概念と特徴を理解する。 第8回 主要な記述統計量② 標準偏差、分散、範囲など、値のばらつきを示す各種統計量の概念と特徴を理解する。 第9回 統計分析/データ分析の考え方 統計データを取り扱う上で、どのような手順で分析テーマに取り組んでいくのかについて学ぶ 第10回 クロス集計 クロス集計の概念及び特徴について学ぶ。 第11回 クロス集計の応用 層別でのデータの特徴の把握に向けて3変数以上でのクロス集計表の考え方を学ぶ 第12回 因果関係と相関関係① 相関の考え方を理解する。散布図や相関係数を用いて2変数の関連性を把握する方法を学ぶ実際に統計ソフトを用いた実習を行う。 第13回 因果関係と相関関係② 疑似相関について学ぶ 第14回 因果関係と相関関係③ 「相関」と「因果」の違いについて理論的に理解する。分析結果の解釈をする際に注意すべき点などについて理解する。 第15回 統計の活用 全体のまとめとして、ここまで学んだ知識にもとづき統計ソフトを用いた分析を実施する。 |
授業方法 Class Method |
配布資料に基づき、対面形式で講義を行う。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
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アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
PCを活用した双方向授業。 授業時間中に演習課題を実施する。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
予習: 授業のトピックについて調べる。 復習: 配布資料を確認して、疑問点を明らかにする。 |
評価方法 Evaluation Method |
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:複数回の小レポート等(100点) |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
質疑応答の時間を設け、学生の理解度を確認する。 |
教科書 Textbook |
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参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
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卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
2.思考・判断 3-1 社会的・経済的な観点から身につけた専門的な知識や技能から、ICT社会の課題を論理的に分析し、問題を解決する能力を有している。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
シラバス参照 |