シラバス参照 |
年度 | 2024 |
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科目名 | 分子栄養学 |
担当者名 | 土生 敏行・松永 哲郎 |
単位 | 2 |
科目目的 Course Objectives |
代謝は生命現象そのものであり、この制御機構の理解を進めることが生命現象の謎を解く鍵となる。このため栄養学を分子レベルから捉えなおすことが、生命科学の課題の1つとなっている。このような視点から分子栄養学の背景とその応用の可能性について概説する。 |
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到達目標 Class Goal |
分子生物学的な手法の原理を理解し、栄養学を分子レベルから理解するための基礎知識を修得する。 |
授業内容 The Content of the Course |
栄養素の代謝調節について、遺伝子との相互作用など分子レベルでの解説を行う。また、遺伝子発現制御における栄養素の作用について解説する。これらを踏まえて、糖尿病や肥満など生活習慣病の分子メカニズムや遺伝的背景などとの関係についても概説する。 |
授業計画 Class Plan |
1. 栄養と遺伝子 2. 栄養と情報伝達システム 3. ヒトゲノム・エピゲノム 4. 糖質代謝の分子メカニズム 5. 脂質代謝の分子メカニズム 6. タンパク質代謝の分子メカニズム 7. ビタミンの分子栄養学(1) 8. ビタミンの分子栄養学(2) 9. ビタミンの分子栄養学(3) 10. ミネラル・非栄養素の分子栄養学(1) 11. ミネラル・非栄養素の分子栄養学(2) 12. 疾患の分子栄養学(1) 13. 疾患の分子栄養学(2) 14. 肥満の分子栄養学(1) 15. 肥満の分子栄養学(2) 定期試験 |
授業方法 Class Method |
教科書を基本に、板書、プリント、powerpointなどを必要に応じて用いながら講義を進める。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
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アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
講義内容に関する全員への問いかけや生じた疑問などについて対話的な方法で考察するなど、学生の講義への積極的な参加を促しながら進める。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
栄養素の代謝とも密接な関連があるため、「生化学」や「基礎栄養学」など関連科目の内容とも関連付けながら、教科書や関連資料を読むなどの予習・復習をすること。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(60点) ・平常点(40点) 平常点等配点内訳:小テスト40点(10点×4回) 小テストの実施時期については、講義時に連絡する(おおむね、講義3~4回に1回の頻度で計4回程度)。 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
講義内で質問時間を設け、個別の質問にとどまらず、質問内容の共有をはかり、理解を深めるよう対応する。また、メールでの質問やオフィスアワーなどを活用した質問などにも対応することで、理解の向上につとめる。 |
教科書 Textbook |
エキスパート管理栄養士養成シリーズ 分子栄養学/金本龍平/化学同人 |
参考書 Reference Books |
栄養科学シリーズNEXT 分子栄養学/宮本賢一、井上裕康、桑波田雅士、金子一郎/講談社 栄養と遺伝子のはなし 分子栄養学入門 第3版/佐久間慶子・福島亜紀子/技報堂出版 |
地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
学生の理解度に応じて、15回の授業計画の内容を若干変更する場合がある。 15回の全講義が関連性のある内容になっており、積極的な出席・質問、復習等による理解の向上につとめること。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解1-1個人や集団を対象とする栄養学に関する基礎的・専門的知識を身につけている。 3.思考・判断3-1健康や栄養・食に関する情報を自ら収集する能力を身につけている。 3.思考・判断3-2科学的根拠に基づく健康・栄養課題解決の能力を身につけている。 4.態度・志向性4-1個人や社会が抱える様々な健康栄養問題を積極的に学習する態度を身につけている。 4.態度・志向性4-2食物栄養学の専門的学習を通して、社会に貢献する自覚を身につけている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
ヒトと栄養との関係を研究するために必要となる知識、食べ物と健康との関係について、基礎的・専門的知識、食品開発や食品管理などで必要となる知識等の根幹をなす講義である。この講義を土台に健康や栄養・食に関する科学的根拠のある情報を取り入れる専門分野における表現力や思考力を養っていく教科である。 |
教科書コメント |
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