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年度 2024
科目名 建築設備Ⅰ
担当者名 未定(築)・高橋 大弐
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
建築設備や音環境の基礎事項を学ぶ。具体的には、空調設備、衛生設備、電気設備等の設備システムの基礎や、設備設計にかかわる技術者倫理、および騒音防止計画、音響設計の基礎を習得し、これらの理解を踏まえた建築設計ができるようになることを目的とする。
到達目標
Class Goal
建築の機能性、快適性を確保するために重要な、建築設備、音響設計、および技術者倫理の基礎を理解する。理解した基礎的知識を踏まえて、地球環境問題に配慮しつつ、最適な空間を構成する基礎的能力を培う。
授業内容
The Content of the Course
本講義では、建築設備や音環境に関する基礎的な原理や技術を理解し身につけることを主眼にしている。建築設備は、電気系や機械系など幅広い工学知識が必要となるため、それぞれの分野でポイントとなるところを重点的に習得させる。教科書を用いて建築設備を体系的に学び、建築設備に対して応用力のある人材育成を目指す。また騒音防止や音響設計についても学ぶ。
授業計画
Class Plan
第1回 ガイダンス、地球環境時代の建築環境・設備

■ 音響設備
第2回 音響設備1 音と振動の測定と評価、音を表現する物理指標と関連の測定技術・評価方法
第3回 音響設備2 騒音防止計画、建物に関連する各種騒音問題おける対策手法
第4回 音響設備3 室内音響設計、音楽ホールに代表される建築物などの室内音響設計

■ 空気調和設備
第5回 空調設備1 空調設備の概要、ゾーニング、空調方式、湿り空気線図
第6回 空調設備2 空調システム、熱源方式
第7回 空調設備3 空調機器、空調搬送システム
第8回 空調設備4 空調配管、自動制御、空調省エネルギー

■ 給排水・衛生設備
第9回 衛生設備1 衛生設備の概要、水質、給水、給湯、給水方式、給湯方式、
第10回 衛生設備2 給水負荷、排水システム、通気システム、衛生器具、雨水設備、中水道システム

■ 電気設備
第11回 電気設備1 電気設備の概要、電気の基礎(電圧、電流、電力量など)、受変電設備、幹線設備
第12回 電気設備2 動力設備、配線設備、照明設備、コンセント
第13回 電気設備3 放送設備、通信設備、雷保護設備
第14回 防災設備  防災設備、火災感知通報設備、誘導灯、非常照明 ガス漏れ警報

■ エネルギー利用
第15回 建築に関わるエネルギー事情


定期試験

授業の状況等に応じ、上記の予定を調整することがある。
外部の専門家を招いて、授業に関連する講演を行うことがある。
授業方法
Class Method
授業は講義形式で行う。授業中に小テスト・小レポートを課す。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
授業に積極的に参画し、常日頃から建築設備に関心を持つこと。授業で学んだことを、教科書や授業ノート、配付プリント等に基づき継続的かつ反復的に復習すること。自らの知識として吸収するだけでなく、常日頃から建築設計に反映させることを考えること。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(70点)
・レポート[作品含む](20点)
・平常点(10点) 平常点等配点内訳:小テスト・小レポート
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
授業におけるレポートの質問や意見に対して、次回の授業で返答することによりフォローアップする。
教科書
Textbook
建築設備学教科書 新訂第二版/建築設備学教科書研究会 編著/彰国社
参考書
Reference Books
空気調和設備計画設計の実務の知識(改訂4版)/空気調和・衛生工学会編/オーム社
給排水衛生設備計画設計の実務の知識(改訂4版)/空気調和・衛生工学会編/オーム社
新版 新人教育-電気設備 改訂第3版/日本電設工業協会編/オーム社
環境工学教科書 第三版/環境工学教科書研究会/彰国社
図説 建築環境/松原斎樹・長野和雄編著、宇野・芳村ほか著/学芸出版社
図説 建築設備/村川・芳村・宇野ほか著/学芸出版社
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
レポートの際には、授業内容に対する学生の意見の提出を求め、授業の改善に役立てる。

補習、再試験について:定期試験において不合格となった学生は、所定の期間に再試験受験手続を行うとともに、9月に開講する補習を必ず受講し、指示されたレポート等を提出の上、10月に行われる再試験を必ず受験すること。補習に出席しない場合は、再試験受験手続を行っていても原則として不合格とする。レポートの点数は、上記評価方法における平常点等に加算する。再試験の評価は、上記評価方法による合計点に0.8をかけた得点とし、60点以上の得点はすべて60点とする。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
A.高い知性 ◎A-3(6年)機能性や環境負荷などに関する快適性を「用」として理解し、その基礎的・先端的技術を積極的に吸収し、演習や実習によって最適な空間を構成する実践的能力を修得する。(4年)機能性や環境負荷などに関する快適性を「用」として理解し、その基礎的技術を積極的に吸収し、演習によって最適な空間を構成する基礎的能力を培う。
B.善美な情操 ○B-2
C.高雅な特性 ○C
※◎は特に対応する学習・教育到達目標、○は対応する学習・教育到達目標を示す。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
各担当教員の建築設備における計画・設計・施工・運用、音響設計に関する豊富な実務経験を交えつつ、建築設備の基本的知識を講義する。
教科書コメント

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