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年度 2024
科目名 建設材料
担当者名 新谷 晃崇
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
構造物を構成する建設材料の組成、製造法、材料特性、力学的特性、およびそれらの特性を活かした基本的な部材設計についての考え方を理解することを目的とする。建設材料としては、最も一般的に使用されている木材・木質材料、コンクリート、鋼を対象とする。
到達目標
Class Goal
構造物の安全性を確保するために重要な、構造材料の基礎と技術者倫理を理解する。理解した基礎的知識を踏まえて、主に「強」の視点から、空間を構成する基礎的能力を培う。
授業内容
The Content of the Course
・材料の分類
・構造材(学習項目:土、石、木、コンクリート、鋼)
・仕上げ材(構造材を仕上げとする場合を含めて、有機材、無機材、天然材、人工材)
・材料の扱い方、注意点
授業計画
Class Plan
「建築材料の概要」
第1回:「材料学の学び方」使われ方、分類、規格、化学的性質、力学的性質
第2回:歴史、規格、環境、分類、性能

「構造材」
第3回:コンクリート:歴史、組成、まだ固まらないコンクリート(フレッシュコンクリート)
第4回:コンクリート:硬化したコンクリートの性質・性能(耐久性、強度など)、フレッシュコンクリートとの関連
第5回:コンクリート:材料の評価法(試験法)及び配合法、鋼材との関係
第6回:鋼材:鉄の歴史、鋳鉄、銑鉄と鋼鉄、製造法、性質の違い、力学的性質
第7回:鋼材:合金鋼、加工性、溶接性、耐腐食性、耐候性鋼、高強度鋼、型鋼、異形鉄筋、PC鋼材、低降伏点鋼、ステンレス鋼
第8回:木材:広葉樹と針葉樹、木質系建材、力学的性質、耐久性及び保存方法

「仕上げ材」
第9回:仕上げ材としてのコンクリート、鋼、木材の例、石
第10回:建具材としての金属、木材、紙、その他
第11回:石油系材料:アスファルト、高分子材料
第12回:左官材料:モルタル、石膏、吹付材
第13回:貼り物材:外装用、内装用
第14回:鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造、木造における材料の利用法
第15回:実験室の見学

定期試験

※授業の状況等に応じ、上記の予定を調整することがある。
授業方法
Class Method
講義形式の授業およびパワーポイントによる映像、演習問題、実物見本を利用。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
学習過程は、毎回積み重ねながら進行していくので、各回授業内容を確実に理解すること。このため、5回程度の理解度確認の小テストを行う。また、授業板書きを事前に公開するので、教科書該当ページと併せ自習すること。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(70点)

・平常点(30点) 平常点等配点内訳:小テスト(30点)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
テストは採点後、Classroomで返却し、解答は次回講義で解説、復習する。
教科書
Textbook
やさしい建築材料/松本 進/学芸出版社
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
補習、再試験について:定期試験において不合格となった学生は、所定の期間に再試験受験手続を行うとともに、9月に開講する補習を必ず受講し、指示されたレポート等を提出の上、10月に行われる再試験を必ず受験すること。補習に出席しない場合は、再試験受験手続を行っていても原則として不合格とする。レポートの点数は、上記評価方法における平常点等に加算する。再試験の評価は、上記評価方法による合計点に0.8をかけた得点とし、60点以上の得点はすべて60点とする。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
A.高い知性 ◎A-2 構造や諸災害などに対する安全性を「強」として理解し、その基礎的技術を積極的に吸収し、演習によって空間的に構成する基礎的能力を培う。
C. 高雅な特性 ◯C
※◎は特に対応する学習・教育到達目標、○は対応する学習・教育到達目標を示す。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
中堅ゼネコンで、RC、S、SRC、W(博覧会パビリオン)の各種構造の工事担当。住宅、ホテル宴会場、病院、事務所、半導体工場、博覧会パビリオン、コンピュータセンター、図書館などの工事を担当。建築を実現するうえで、材料との付き合い方を講義する。
教科書コメント

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