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年度 2024
科目名 建築施工
担当者名 渡辺 眞次
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
契約・積算から施工計画の立案、土工事から躯体・仕上げ、設備工事、アフターケアに至る一連のフローの中で、施工管理者の役割や、建築施工に関する基礎知識を学ぶ。また、企画・設計と施工の関連、および施工後の建物の維持管理に亘る幅広い知識の学習も目的とする。
到達目標
Class Goal
品質、コスト、スケジュール、安全など、建築の施工における様々な制約条件と管理について理解する。また自律的活動ができる職能人として、適切な設計・施工計画を進めることができる基礎的能力を培う。
授業内容
The Content of the Course
建築施工は、建築主の企画・要求事項を設計者が取りまとめた設計図書に基づいて、要求される品質、性能を工事予算内で約束した工期内で効率よく安全に生産する行為である。
本講では、設計図書からどのように建築施工に繋げていくのか、また契約・積算から施工計画の立案、施工管理に至る施工に関する基礎知識を実際の事例を参考に解説する。
授業計画
Class Plan
第1回  建物を建築する施工形態(建築施工の位置付け、建設業界、施工会社の紹介)
第2回  施工者の選定と契約、近隣への対応、品質管理、原価管理
第3回  工程管理、安全管理、環境管理、働き方改革
第4回  準備工事と仮設工事(着工準備、工事工程、仮設工事)
第5回  土工事、基礎工事(土工事、基礎工事、杭工事、地盤改良工事)
第6回  鉄筋コンクリート工事 (鉄筋工事、型枠工事、コンクリート工事)
第7回  鉄骨工事 (構造の種別と特色、鉄骨の製作、鉄骨の組立、耐火被覆工事)
第8回  防水工事、外構工事(排水工事、舗装工事、植栽工事)
第9回  外部仕上げ工事1(仕上工事の流れ、外装サッシ、カーテンウォール、ガラス)
第10回  外部仕上げ工事2(外壁断熱工事、コンクリート打放し、石工事、タイル工事他)
第11回  内部仕上げ工事(内部建具工事、天井工事、左官工事、壁工事、床工事、塗装工事)
第12回  建築設備工事(設備工事に関わる建築工事)
第13回  工事完成からアフターケア(完成検査、引渡し、ファシリティーマネジメント)
第14回  設計と施工、メンテナンス(健全な建築を維持、設計専門家の果たすべき役割と課題)
     木造工事
第15回  解体工事

定期試験

※授業の状況に応じて、上記予定を調整することがある。
授業方法
Class Method
授業形式はパワーポイントを用いた講義型であるが、施工に対する関心の促進と理解を深めるため、最新の資料での説明と、適時質問を行う。個々の理解度を確認するために指定された座席とする。
第1回~第15回の授業内容に関して小テストを行う。
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
可能な場合は、学内の工事現場を体験学習し、グループごとにレポートを作成し、体験学習で得た発見や問題点を討議し将来の学習や就職活動に生かせるようにする。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
授業計画に沿って授業を進めるので、教科書の該当する章を熟読しておくこと。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(50点)

・平常点(50点) 平常点等配点内訳:中間時レポート(20点)小テスト(30点)
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
・中間時レポートは、コメントし返却する。
・小テストは、注意する項目について解説を行い返却する。
教科書
Textbook
図説 建築施工/江口 清 編著/学芸出版社
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
授業において、関西並びに西宮の歴史ある建物について説明する。
受講上の注意
Notices
小テスト(演習等)・レポートの際には、授業内容に対する学生の意見の提出を求め、授業の改善に役立てる。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
A.高い知性 ◎A-4 コスト、スケジュールなど様々な制約条件を理解し、これらのもとで、適切な設計・施工計画を進められる基礎的能力を培う。
C.高雅な特性 ○C
※◎は特に対応する学習・教育到達目標、○は対応する学習・教育到達目標を示す。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
(株)竹中工務店の建設現場で経験した知識を授業に沿って紹介し、実際の建設現場でどのように建物が生産されているかを具体的な資料を駆使して建築施工の理解度を深める。
教科書コメント

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