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年度 2024
科目名 合唱指導法
担当者名 岡本 尚子
単位 2
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科目目的
Course Objectives
多種多様な要求に応えることができる専門の知識と、柔軟で魅力的な指導力を身につけることを目的とする。
到達目標
Class Goal
指導することで、多岐にわたる問題を解決する能力を養い、社会に出た際に柔軟に対応できる能力を養うことを目標にする。
授業内容
The Content of the Course
1、パート分けを行う。
2、合唱の基礎(立ち方・姿勢・口のあけ方・表情・おなかの支え)について確認
3、表情筋・声帯筋・横隔膜など、身体の部位についての説明
4、曲を使って2部・3部合唱の練習を行う。
5、曲の拍子に合わせて、指揮をしながら歌う。
6、音程・リズム・歌詞の発音を考えながら、いかにスム-ズに歌詞と音楽が一体となり、表情豊かに演奏ができるかを学ぶ。個人で自分のパ-トを歌う。(実技テスト1)
 詩の意味、曲の背景も調べ、歌詞の内容をどのように表現するかを学ぶ。
7、それらがある程度理解できるようになれば、一人が教師役、その他の学生は指導を受ける立場となって、模擬授業を行なう。(実技テスト2)

模擬授業の説明の後、全員で模擬授業の練習を行う。担当教員と学生同士のアドバイスにより直すべき課題・問題を明確にし、指導者としての実践力を培う。
授業計画
Class Plan
第1回 歌う姿勢について、パート分け 「ふるさと」①(斉唱~3部合唱)
第2回 口の開け方 声の響きと表情筋 「ふるさと」② 3拍子の指揮             
「さくらさくら」①(3部合唱)
第3回 呼吸と支え 声帯筋肉 横隔膜について 「さくらさくら」②
第4回 ハーモニー 美しい音の重なり 「さくらさくら」③
第5回 日本歌曲の美しい日本語の発音 「さくらさくら」④ 4拍子の指揮
第6回 読譜について、固定ド唱法と移動ド唱法 「夢みたものは」①(3部合唱)
第7回 読譜について、固定ド唱法と移動ド唱法 「夢みたものは」②
第8回 日本語の発音とフレージング 「夢みたものは」③(3部合唱)
第9回 日本語の発音とフレ-ジング 「夢みたものは」④ 弱起の曲の指揮、4拍子の指揮、rit. などの指揮練習
第10回 フレ-ジングと呼吸 「夢みたものは」⑤ 指揮をしながら歌う 模擬授業準備
第11回 「夢みたものは」⑥ 模擬授業練習
第12回 「夢みたものは」⑦ 模擬授業テスト1
第13回 「おんがく」①(3部合唱) 
第14回 「おんがく」②  
第15回 「おんがく」③  
第16回 「おんがく」④ 模擬授業練習
第17回 「おんがく」⑤ 模擬テスト2
第18回 ラテン語の曲 「Nigra Sum」① ラテン語の発音練習
第19回 ラテン語の曲 「Nigra Sum」②
第20回 ラテン語の曲 「Nigra Sum」③
第21回 ラテン語の曲 「Nigra Sum」④
第22回 ラテン語の曲 「Nigra Sum」⑤ 模擬授業練習   
第23回 ラテン語の曲 「Nigra Sum」⑥ 模擬テスト3 「ぜんぶ」①(3部合唱)
第24回 「ぜんぶ」① 
第25回 「ぜんぶ」②
第26回 「ぜんぶ」③
第27回 「ぜんぶ」④
第28回 「ぜんぶ」⑤ 
第29回 「ぜんぶ」⑥ 模擬テスト4  振り返りシート最終提出 
第30回 全6曲復習  学生間で討議  まとめ                       

各曲のうち、複数の曲を選曲して、自分のパートが正しく歌えているかパートソロテストを行う。(パートソロテスト=実技テスト1)
模擬授業4回はそれぞれ、模擬授業テスト(=実技テスト2)を行う。

※履修者の進度によって、演奏曲の変更や練習内容および回数を見直すことがある。
授業方法
Class Method
1.最初の授業で担当教員によるパート分けを行う。
(ソプラノ上下、メッゾソプラノ上下、アルト上下 と 1パート 2パート 3パート 4パートのそれぞれ上下)
各個人は3部声と4部声のそれぞれのパートを受け持つ。(例:2パート上のソプラノ下)        
2. 自分のパートの音をしっかり歌う。(正しい音程・リズム・歌詞付け=パートソロテスト)         
3. その日のパートリーダーが音取りの指導にあたる。(各パートに分かれて音取りをする)            
4. 音が取れたら歌詞付けをする。読めない歌詞は担当教員が指導する。      
5. 合わせ練習を行う。(全曲、授業回前半は担当教員が模範授業を行う)        
6. 指導者に当たった学生が合わせ練習を行う。(模擬授業練習)             
7. 模擬授業のテストは一人一人録画をして、本人に渡す。                                
8. 合唱がある程度完成に近づけば、録音してクラスルームで全員に送る。                          
9. 送られた合唱の音源を聴き、各自、直すべきところを楽譜に記入し、模擬授業に生かす。                    10. 録音した次の授業で指導に当たった学生が、問題点・課題点を提案し、指導する。(模擬授業テスト)
Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
録音した合唱はClassroomで共有するため、必ず学生は参加すること。      
クラスコードは授業内で伝える。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
課題の曲を学生が指導者として指導し、合唱曲を作り上げる模擬授業。
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
音を取る練習をする。予習・復習 模擬授業のための準備と復習は必須。(パート別音源がある曲はクラスルームにて送る)
評価方法
Evaluation Method
・平常点(100点) 平常点等配点内訳:授業方法に記載の内容を評価  ①模擬授業(=実技テスト2) 40点(10×4) ②パートソロテスト(=実技テスト1) 30点(10×3)  ③ 授業に積極的に参加しているか(出席率、振り返りシート提出など)30点
合計 100点      
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
1,授業で出した課題に対しては、授業中に説明し応える。
2,提出した楽譜や振り返りシートに関しては、コメントを添えて返す。
3,動画で送られたパートソロテストには、一人一人コメントをクラスルームで返す。
4,模擬授業テストは一人一人録画をし、本人に送るとともに、その場でコメント・アドバイスを渡す。
教科書
Textbook
使用する楽譜については各担当教員の指示に従うこと。
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
1,合唱に興味を持ち、積極的に歌うこと。
2,合唱指導者を養成するための学習であるので、どのようにすれば合唱をより良く指導できるか、という点を重視して、授業を受けること。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
2.技能・表現
 2-2 指導者・教育者として備えておくべき伴奏、合唱・合奏指導、指揮等の知識と技能を習得している。
3.思考・判断
 3-2 自己および他者の演奏を客観的に聴き、評価する能力を有している。
 3-3 指導者としての責任感や倫理観を持ち、人材を育成する意欲を有している。
4.態度・志向性
 4-3 高い知性、善美な情操、高雅な徳性を兼ね備え、社会において演奏者、音楽指導者として活動するために必要な知識・技能とそれらを統合し活用できる能力を有している。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
公立中学校教諭として26年勤務、私立中学校・高等学校教諭として17年勤務。その翌年、私立中学校・高等学校のコーラス部を外部コーチとして指導。その間、合唱部の顧問・指揮者として、また合唱指導者として務めた。公立中学校勤務時、全日本合唱コンクール全国大会に2度出場。私立高等学校勤務時、全日本合唱コンクール全国大会16年連続(コロナで1年中止、外部コーチ時期を含めると連続17回全国大会に出場)、NHK全国学校音楽コンクール全国大会10回出場。私立中学校勤務時、全日本合唱コンクール全国大会15年連続(コロナで1年中止)、NHK全国学校音楽コンクール全国大会8回出場。また、国際合唱コンクールで行われた受賞経験(アイルランドでは総合4位、スペインではグランプリ受賞、日本では高校が優勝、中学が準優勝)もある。以上の経験により、学生に具体的な指導を行う。
教科書コメント

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