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年度 2024
科目名 薬用植物学
担当者名 奥 尚枝
単位 2.0
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科目目的
Course Objectives
薬用植物を中心とした植物に関する基本的知識を修得し、生物全体について応用できる力を形成する。また、薬用植物を医薬品として利用するための生薬や漢方処方に関する基本的事項を修得する。本科目は、中高教科理科を教授するに足る基礎的知識および技能を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。
到達目標
Class Goal
1)植物の進化と多様性を理解し、分類学の知識を修得する。
2)代表的な薬用植物の学名、薬用部位、薬効などを知る。
3)生薬に関する基本的知識を身につけ、漢方処方としての用途を理解する。
4)薬用植物の機能性食品や香粧品としての応用例を知る。
5)教職課程履修学生は、学習内容を当該の中高教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。
授業内容
The Content of the Course
生物としての植物について基本的な概念を理解するために、生薬の基原をはじめとし、医薬品、食品、香粧品などに利用される薬用植物について、学名、分類、内部および外部形態、発生等の植物学的知識や臨床での利用等について解説すると共に、薬用植物園において植物の形態観察のを行う。また、生物の多様性と生態系、植物の発生と進化、育種やバイオテクノロジーについても解説する。
授業計画
Class Plan
選択科目

第1回 薬用植物と生薬の概要を理解する。
第2回 植物の分類法について理解する。
 (1) 進化と多様性の関係   (2) 種の概念と分類法
第3回 植物の名称と命名法について理解する。
第4-7回 薬用植物の形態と機能を理解し、代表的な薬用植物資源について理解する。
 (1) 根の形態と機能を理解し、根を用いる代表的な薬用植物資源について理解する。
 (2) 茎の形態と機能を理解し、茎を用いる代表的な薬用植物資源について理解する。
 (3) 葉の形態と機能を理解し、葉を用いる代表的な薬用植物資源について理解する。
 (4) 花の形態と機能を理解し、花を用いる代表的な薬用植物資源について理解する。
 (5) 果実の形態と機能を理解し、果実を用いる代表的な薬用植物資源について理解する。
 (6) 種子の形態と機能を理解し、種子を用いる代表的な薬用植物資源について理解する。
 (7) エキス、分泌物などを用いる代表的な薬用植物資源について理解する。
 (8) 薬用植物由来の生薬を組み合わせた代表的な漢方薬(処方)について概説する。
第8回 薬用植物の成分と生合成経路について理解する。
第9回 薬用植物資源の食品、香粧品などへの利用について理解する。 
第10回 薬用植物資源の特性や問題点などを理解する。   
(産地、品質のバラツキ、枯渇、保全、採取と栽培、流通など)
第11回 ケシやアサなどの法律によって取扱が規制されている植物について概説する。
     育種や植物バイオテクノロジーについて理解する。
第12回 薬用植物園において代表的な薬用植物の形態を観察する。
第13-14回 課題植物に関する調査、まとめ、発表および質疑応答を行う。
第15回 全体についてのまとめと補足
定期試験

なお、第12回の薬用植物園での観察は天候等により実施日を変更する場合がある。
また、教職課程履修学生は、授業を受ける際にも中高教科書を参照して、疑問点があれば教員に質問して理解を深めること。
授業方法
Class Method
原則講義形式で進めるが、薬用植物園での見学や観察等のほか、各自が興味を持った薬用植物に関する調査、プレゼンテーション、質疑応答、レポートまとめによる課題発見・解決型授業を行う。また、講義中に重要な生薬標本や薬用植物を回覧するので、自分で性状の特徴を確認することで、暗記に努めること。なお、講義中に復習用の確認テスト(30分程度)を行う場合がある(実施日や範囲は事前に連絡する)。

Google Classroom クラスコード
Google Classroom - Class Code
別途、info@MUSESにて連絡する。
アクティブ・ラーニングの形態
Form of Active Learning
プレゼンテーション、グループデイスカッション、PBL(問題解決型学習)、フィールドワーク
準備学習(予習・復習等)
Review and Preview
本科目の単位数は2である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認 定することを標準としており、学修時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での学修時間も含まれるとされている。 上記授業計画に基づいて講義前にテキストの予習をしてくること。分からない事項を認識して講義に臨むよう努めること。また、復習の一環として宿題を与える。それ以外にもテキストやプリントの練習問題を積極的に行い、授業内容を必ず復習したり、必要に応じて関連科目の復習をすること。
なお、教職課程履修学生は、中高教育実習での研究授業場面や授業後の中高正規教育での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、「中高教科の自主的教材研究」に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領および教科書等を積極的に活用する。
評価方法
Evaluation Method
・試験期間中に試験を実施(40点)

・平常点(60点) 平常点等配点内訳:授業への積極的参加度(40点)、プレゼンテーション課題(15点)、薬用植物園観察課題(5点)

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
Task Feedback
小テストは評価後、授業中、またはGoogle Classroom中で解答・解説を行う。
教科書
Textbook
プリントを配布する
参考書
Reference Books
地域との連携
Cooperation with the Community
受講上の注意
Notices
講義と並行して薬用植物園等において実際に植物を観察するほか、講義中に回覧する生薬や薬用植物の性状を観察し理解を深める。
確認テスト等を利用し、わからない箇所を自ら確認し、積極的に質問するなど、早めに、小まめに理解するよう心がけること。
なお、教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教育課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また、成績評価発表以降に、成績と共に担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連
Relation to the Diploma and Degree Policy
1.知識・理解 1-1 薬科学領域ならびに人の健康や疾病予防もしくは福祉などに関する深い専門的知識を備えている。
2.技能・表現 2-1 研究活動に必要な計画の立案、機器や試薬の使用・管理、データ収集・管理と解析、調査などに関する能力を備えている。
2.技能・表現 2-3 医薬品合成、成分分析、薬理・生理活性評価、薬物治療もしくはヘルスケアなどへの応用において必要な基礎的技術を備えている。
3. 思考・判断/態度・志向性 3-1 医療や科学の問題点を発見し、客観的な根拠に基づき論理的・批判的に思考することで自身の考えを提案し、試行錯誤を繰り返しながら問題解決に向けて取り組む姿勢を備えている。
実務経験と授業との関連
How the Instructors' Experiences will shape Course Contents
教科書コメント

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