シラバス参照 |
年度 | 2024 |
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科目名 | 物理化学Ⅰ |
担当者名 | 濵口 良平 |
単位 | 2.0 |
科目目的 Course Objectives |
医薬品の体内動体や安定性、生体内で起こる生理的あるいは病的現象を理解するために、物質の基本的な性質、物質の変化の速度論的取り扱いに関する基礎的な知識および技能を修得することを目的とする。 本科目は、中高教科理科を教授するに足る基礎的知識および技能を修得し、教職実践力と関連づけて理解することを一目的とする。 |
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到達目標 Class Goal |
1)物質間の相互作用や物質と電磁波の相互作用に関する基礎的な事柄について理論的に説明できる。 2)物質の変化の速度論的取り扱いに関する基礎的な事柄を理論的に説明できる。 3)物質の変化の速度論的取り扱いに関する簡単な計算ができる。 4)教職課程履修学生は、学習内容を当該の中高教科内容および教材に関連づけて主体的に探求する。 |
授業内容 The Content of the Course |
物質の構造と状態、物質の変化の過程を理解するために必要な、物質間の相互作用、物質と電磁波との相互作用、反応速度論、希薄溶液の束一的性質、相平衡について基礎的内容を学習する。教職課程履修者に対しては、中高理科の学習内容につながる部分を明示し理科教員として必要な知識の修得を支援する。 |
授業計画 Class Plan |
必修科目 第1回:物理量と単位・次元、濃度の表し方と計算 第2回:分子間相互作用1:ファンデルワールス力・静電相互作用・双極子相互作用 第3回:分子間相互作用2:分散力・水素結合・電荷移動・疎水性相互作用 第4回:電磁波の種類と性質、吸光定数と吸光度、光による分子の遷移 第5回:光の屈折、偏光・旋光度、光の散乱・干渉 第6回:反応速度の基本的な考え方と反応速度式 第7回:一次反応 第8回:二次反応、零次反応 第9回:その他の反応:擬一次反応、複合反応(可逆反応、平行反応、連続反応) 第10回:反応速度と温度との関係:Arrhenius式 第11回:希薄溶液の束一的性質の原理 第12回:希薄溶液の束一的性質1:蒸気圧降下、沸点上昇 第13回:希薄溶液の束一的性質2:凝固点降下、浸透圧 第14回:相平衡と相律 第15回:相平衡の状態図:一成分系、二成分系、三成分系 定期試験 「教職課程履修学生は、授業を受ける際にも中高教科書を参照して、疑問点があれば教員に質問して理解を深めること」 |
授業方法 Class Method |
対面授業で実施する。 講義は、教科書の説明を必要があればプリントで補足しつつ板書によって行う。 問題演習は、授業内容の理解を深め、知識の定着と応用力強化を目的とし、学生間でのディスカッション並びに教員との双方向授業とし必要に応じて解説講義を実施する。 |
Google Classroom クラスコード Google Classroom - Class Code |
別途、info@MUSESにて連絡する |
アクティブ・ラーニングの形態 Form of Active Learning |
講義中に行う問題演習では、与えられた課題について学生間でのディスカッション等のグループワークを行う。 |
準備学習(予習・復習等) Review and Preview |
本科目の単位数は2である。本学では、45時間の学修時間を必要とする内容の授業科目に1単位を認定することを標準としており、学習時間には、授業時間だけでなく、予習・復習等授業時間外での学修時間も含まれるとされている。 上記授業計画に基づいて講義前にテキストの予習をし、時には、高校「物理」・「化学」の復習を行い、分からない事項を認識して講義に臨むよう努めること。また、復習の一環として宿題を与えるが、練習問題を積極的に行い、授業内容を必ず復習したり、必要に応じて関連科目の復習をすること。 教職課程履修学生は、中高教育実習での研究授業場面や授業後の中高正規教育での指導場面を想定して、本科目の修得内容を活用しつつ、「中高教科の自主的教材研究」に主体的に取り組む。その際、当該教科の学習指導要領および教科書等を積極的に活用する。 |
評価方法 Evaluation Method |
・試験期間中に試験を実施(70点) ・平常点(30点) 平常点等配点内訳:出席:10点 課題または小テスト:10点 × 2回 |
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 Task Feedback |
講義中の練習問題、小テストについて、授業中に解説を行う。 その他、随時質問にも対応する。 |
教科書 Textbook |
エピソード物理化学/後藤了、小暮健太郎/京都廣川書店 |
参考書 Reference Books |
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地域との連携 Cooperation with the Community |
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受講上の注意 Notices |
補足資料として、適宜プリントをclassroomで配布し問題演習を行う。 教職課程履修学生は、この授業科目終了後、教育課程履修カルテの自己評価シート欄に必要事項を必ず入力すること。また、成績評価発表以降に、成績とともに担当教員によるコメントを参照し自己の学習状況について把握する。 |
卒業(修了)認定・学位授与の方針との関連 Relation to the Diploma and Degree Policy |
1.知識・理解 1-1 薬科学領域ならびに人の健康や疾病予防もしくは福祉などに関する深い専門的知識を備えている。 2.技能・表現 2-1 研究活動に必要な計画の立案、機器や試薬の使用・管理、データ収集・管理と解析、調査などに関する能力を備えている。 3. 思考・判断/態度・志向性 3-1 医療や科学の問題点を発見し、客観的な根拠に基づき論理的・批判的に思考することで自身の考えを提案し、試行錯誤を繰り返しながら問題解決に向けて取り組む姿勢を備えている。 |
実務経験と授業との関連 How the Instructors' Experiences will shape Course Contents |
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教科書コメント |
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